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少年と少女
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遠く遡った過去のある昔、悪い魔法使いがうっかり井戸のそこに青いランプを落としてしまった。悪い魔法使いは、ちょうど自分の家に泊めていた居候モノの兵士に青いランプを取ってきて欲しいとお願いする。兵士は、井戸の底に降りて青いランプをしっかり抱えて井戸から上がり、ランプを魔女にわたそうとした時、魔女はランプを取ろうと必死に手を差し出してきた。兵士は、直ぐに魔女がランプを取ったら、自分を突き落とそうとしていると理解したので、青いランプを渡す直前で自分の脇の下にランプを引っ込めました。兵士は、言いました。「地面に両足で立つまでは明かりを渡さないよ。」と。魔女はカンカンに怒って、また兵士を井戸に落として行ってしまいました。
兵士は可哀想なことに湿った土の上に狭い井戸の中でひとりぼっちになってしまいました。ただ、兵士の手の中には青いランプが明るく燃え続けていました。しばらくして、兵士はこのまま死んでしまうんだろうと自分の未来をとてもよく理解しました。そして、兵士は、ポケットの中にあった半分煙草が残っていたパイプを見つけて、これを最後の楽しみとし、青い明かりで火をつけ、煙草を吸い始めました。煙が穴の中に回った時、突然小さな黒い小人が兵士の前に立ち、「ご主人さま、ご命令は何でしょう?」と言いました。驚きつつも、兵士は最初にこの井戸から出してくれと。黒い小人に言いました。すると、黒い小人は兵士の願いを叶え、兵士の手を取り井戸から出してやりました。その時、兵士は青いランプを持ってくるのを忘れませんでした。そして、兵士は次々に黒い小人に命令をしました。
最後には、国の王様に恐怖をあたえ、恐れ慄いた王様は国を兵士に与え、娘を妻に与えました。
この青いランプ、今はどこにあるのか?
また存在しているのかすら、御伽噺となっている。
誰かが落としたとあるランプ
そのランプ青い炎を燻らす
そのランプを見つけ、
口の中に青い炎を飲み込んだ
そんなおかしな少年がいた。
目を覚ますと、そこには何もない空間が広がっていた。少年は、少し何も無い空間を散歩した。ある時は立ち止まって大きな声を出し、ある時は逆立ちをして腰を痛め、ある時は寝転がったりした。
しばらくすると、少年は喉が乾いたので、水が欲しいと考えた。そうすると、目の前に湖が現れた。少年は湖の水で喉を潤すことが出来た。でも、なぜ湖が現れたのかは少年も分からなかった。
またしばらくすると、少年は孤独を覚えたので、寂しさを埋めてくれる存在が欲しいと考えた。そうすると、目の前に可愛らしい子猫が少年の手の中に現れた。少年は可愛らしい子猫を愛でる事で孤独感を埋めることが出来た。でも、なぜ子猫が現れたのかは少年も分からなかった。
いつかすると、少年は自分が何かを欲しいと願うとそれを叶えようとしてくれる誰かが働きを促しているのだと分かった。なので、少年は自分が何かを欲しいとと願っていないといけないのだろうと理解した。しかし、少年は困った。少年は本当に欲しいものがなかった。なので、少年は考えることにした。何を望めば幸せになれるのか、
何を目的にすれば本当の自分を見つけられるのか、
少年は空虚の空間で考えた。
しかし、いつまでも、どこにいても、答えは出なかった。
ある時、気が付くと少年の目の前には一人の女の子が少年を見つめていた。
女の子は少年が飲み込んだ青いランプを手に持っていた。少年は彼女が誰なのかは分からなかったが、彼女が手にしていた青いランプを見て、
「何か願い事、ある?」とだけ言葉を発した。
彼女は、驚いて困惑していた。
少年は「何でも願いを言ってごらん、なんでも叶えてあげる。」と言った。
少女は、「私は皆と仲良くなりたい。私はクラスでいつも一人なの、だから皆と楽しくお喋りをしたい」とだけ言った。
少年は彼女のおでこに自分のおでこをくっつけて、優しく頬に手を添えた。
気が付くと、また何も無い空間に少年はいた。しかし、少年は出会った少女のことを考えていた。彼女が言っていた願いについて。少年は考えること、彼女は【誰かに自分を見てほしい、気がついて欲しい】そして【同じ共感を共有したい、仲間が欲しい】のだろうと考えた。
気が付くと少年の目の前には一人の女の子が少年を見つめていた。あの時に見た少女であった。
手の中には青いランプを持っていた。彼女は、少年に自分に起こった変化について楽しそうに話した。最近流行っているもの、彼女の友達がどんな性格をしていて、何が好きで何が苦手で、いつも何をして過ごしているか等を沢山話した。
「笑ってる…!」と彼女に言われた。少年は、よく分からなかったが、少女が笑っていることはとてもよく理解した。
少年は、彼女に再び言った。「何か願い事、ある?なんでも叶えてあげるよ」
兵士は可哀想なことに湿った土の上に狭い井戸の中でひとりぼっちになってしまいました。ただ、兵士の手の中には青いランプが明るく燃え続けていました。しばらくして、兵士はこのまま死んでしまうんだろうと自分の未来をとてもよく理解しました。そして、兵士は、ポケットの中にあった半分煙草が残っていたパイプを見つけて、これを最後の楽しみとし、青い明かりで火をつけ、煙草を吸い始めました。煙が穴の中に回った時、突然小さな黒い小人が兵士の前に立ち、「ご主人さま、ご命令は何でしょう?」と言いました。驚きつつも、兵士は最初にこの井戸から出してくれと。黒い小人に言いました。すると、黒い小人は兵士の願いを叶え、兵士の手を取り井戸から出してやりました。その時、兵士は青いランプを持ってくるのを忘れませんでした。そして、兵士は次々に黒い小人に命令をしました。
最後には、国の王様に恐怖をあたえ、恐れ慄いた王様は国を兵士に与え、娘を妻に与えました。
この青いランプ、今はどこにあるのか?
また存在しているのかすら、御伽噺となっている。
誰かが落としたとあるランプ
そのランプ青い炎を燻らす
そのランプを見つけ、
口の中に青い炎を飲み込んだ
そんなおかしな少年がいた。
目を覚ますと、そこには何もない空間が広がっていた。少年は、少し何も無い空間を散歩した。ある時は立ち止まって大きな声を出し、ある時は逆立ちをして腰を痛め、ある時は寝転がったりした。
しばらくすると、少年は喉が乾いたので、水が欲しいと考えた。そうすると、目の前に湖が現れた。少年は湖の水で喉を潤すことが出来た。でも、なぜ湖が現れたのかは少年も分からなかった。
またしばらくすると、少年は孤独を覚えたので、寂しさを埋めてくれる存在が欲しいと考えた。そうすると、目の前に可愛らしい子猫が少年の手の中に現れた。少年は可愛らしい子猫を愛でる事で孤独感を埋めることが出来た。でも、なぜ子猫が現れたのかは少年も分からなかった。
いつかすると、少年は自分が何かを欲しいと願うとそれを叶えようとしてくれる誰かが働きを促しているのだと分かった。なので、少年は自分が何かを欲しいとと願っていないといけないのだろうと理解した。しかし、少年は困った。少年は本当に欲しいものがなかった。なので、少年は考えることにした。何を望めば幸せになれるのか、
何を目的にすれば本当の自分を見つけられるのか、
少年は空虚の空間で考えた。
しかし、いつまでも、どこにいても、答えは出なかった。
ある時、気が付くと少年の目の前には一人の女の子が少年を見つめていた。
女の子は少年が飲み込んだ青いランプを手に持っていた。少年は彼女が誰なのかは分からなかったが、彼女が手にしていた青いランプを見て、
「何か願い事、ある?」とだけ言葉を発した。
彼女は、驚いて困惑していた。
少年は「何でも願いを言ってごらん、なんでも叶えてあげる。」と言った。
少女は、「私は皆と仲良くなりたい。私はクラスでいつも一人なの、だから皆と楽しくお喋りをしたい」とだけ言った。
少年は彼女のおでこに自分のおでこをくっつけて、優しく頬に手を添えた。
気が付くと、また何も無い空間に少年はいた。しかし、少年は出会った少女のことを考えていた。彼女が言っていた願いについて。少年は考えること、彼女は【誰かに自分を見てほしい、気がついて欲しい】そして【同じ共感を共有したい、仲間が欲しい】のだろうと考えた。
気が付くと少年の目の前には一人の女の子が少年を見つめていた。あの時に見た少女であった。
手の中には青いランプを持っていた。彼女は、少年に自分に起こった変化について楽しそうに話した。最近流行っているもの、彼女の友達がどんな性格をしていて、何が好きで何が苦手で、いつも何をして過ごしているか等を沢山話した。
「笑ってる…!」と彼女に言われた。少年は、よく分からなかったが、少女が笑っていることはとてもよく理解した。
少年は、彼女に再び言った。「何か願い事、ある?なんでも叶えてあげるよ」
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