異能専科の猫妖精

風見真中

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贖罪編

役立たずの根性

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 目出し帽。顔全体を覆うニットのようなもので、目、鼻、口の箇所にだけ穴が空いたものだ。
 耐寒性に優れ、真冬でも顔が寒くならない。
 しかし、顔をほぼ完璧に隠せるというその見た目の特徴から、悲しいかな犯罪に使用されることが多い代物だ。
「…………」
 その人物は目出し帽と上下黒のスウェット姿で、全身真っ黒という不審極まりない格好をしていた。
 その手には長さ二メートルほどの筒状の金属棒、端的に言って長い鉄パイプのようなものを持っており、これがまた不審さを増大させている。
 目出し帽の闖入者に俺と八雲、そして藤宮までも硬直する中、駆け寄って来たトシが俺と八雲を引きずって後退を試みる。
「っ奈雲‼」
 一瞬で我に返った藤宮が奈雲さんに命令を出すが、俺たちに向けて伸びる四本の節足を目出し帽の人物が持っていた鉄パイプで受け止めた。
「はやく」
「はい!」
 トシに短く命令を下すその声は、やはり聞き慣れた彼女のものだ。
「お前、何者だ⁉」
「通り、すがりの、異能者‼」
 俺たちの作戦に含まれていない相手のことは、案の定藤宮にとっても寝耳に水だったらしく、その動揺は大きい。
「おい大地、立てるか⁉」
「ダメ、お姉ちゃんに噛まれて、蜘蛛の毒に……‼」
 俺を引きずりながら声をかけるトシに、答えられない俺に代わって八雲が説明をしてくれる。
 トシは「やっぱりか」と呟くと、ポケットから小型の注射器のようなものを取り出し、躊躇わず俺の腕に刺した。
「安心しろ、血清だ。覆面さんがくれた」
 血清、蜘蛛の毒に対する薬か。
 こんなものを用意周到に準備しているなんて、まず間違いなくあの人の差し金だな。
 薬の効果は抜群で、俺は身体中に後遺症と思われる痛みが残ったが、何とか立って歩けるようになった。
「で、マシュマロは何であんな格好してんだ⁉」
 喋れるようになった口から最初に出たのは、そんな言葉だった。
 あの目出し帽の不審者は、間違いなく我らが生徒会書記、マシュマロこと雪村ましろだ。
「だ、大地君⁉ 何で言っちゃうんですか⁉」
「いやだっておかしいじゃん⁉ なんであんな馬鹿みたいな格好で……」
「わざわざ顔隠してんだから理由あるに決まってるだろ‼ 好き好んであんな馬鹿みたいな格好するか⁉」
 顔を隠す、理由?
 つまりマシュマロ、雪村ましろがこの件に関わったことを隠したいってことか?
「そ、そういうことか……‼」
 納得がいった。
 マシュマロが俺たちの救援に駆けつけたとなれば、マシュマロや諏訪先輩は指名手配されている八雲が俺たちの側にいることを知っていたのに見逃していたってバレてしまう。
 だから諏訪先輩はトシとネコメにあえて報告させなかったというのに、その程度のことに気が回らないとは。
「でも、どうして俺たちの動きをあの人が掴んでるんだ?」
 俺たちが独断で動くことは、もちろん諏訪先輩にもマシュマロにも知らせていない。
 仮に俺たちが動くことが予想できても、タイミングも藤宮の隠れ家の場所も知る術は無いはずだ。
 俺の問いに、トシは苦笑しながら視線を逸らした。
 俺の、ポケットの辺りに。
「トシ?」
「大地、人にホイホイケータイ預けない方がいいぞ。ケータイってのは個人情報の塊だからな」
「な、何言って……あっ‼」
 そうか、そうだったのか‼
 俺のケータイは先月の事件の際にバキバキに壊れて、ついこの間修理されて俺の手元に返って来たばかりだ。
 壊れたケータイは俺の謹慎期間の間、諏訪先輩に取り上げられていた。
 先日諏訪先輩が修理された状態のケータイを返してくれたが、バッテリーの減りが異常に早くなったのは返って来てからだ。
 恐らくその理由は、バッテリーの寿命や不具合ではなく、電力を消費するものが中にあるから。
(盗聴器か何かだな‼)
 俺のケータイの内部には、諏訪先輩が盗聴器のようなものを仕込んでいたんだ。
 理由は多分、先月の事件でネコメの命令を無視した俺の監視のため。
 道理で八雲が俺の部屋にいることが分かった筈だ。
 しかし、俺たちの作戦が失敗したのが分かってからマシュマロを助っ人に出したのだとすれば、動きが早すぎる。
 多分俺たちが独断で動くことが分かってすぐに、マシュマロの派遣や蜘蛛の毒に対する薬を用意してくれたのだろう。
 俺たちも知り得なかった、一枚上手の情報戦。
 奈雲さんの糸により俺たちの作戦は藤宮に筒抜けだったが、それ以上に諏訪先輩の方が状況を把握できていた。
 助かったのは事実だし、さすがだと思うんだが……。
(……あの啖呵、聞かれてたってことかな?)
 部屋での八雲との会話を丸ごと聞かれていたとなると、気恥ずかしい。
 プライバシーとかの倫理観がぶっ壊れてるんだろうな、あの人。
(まあ、今は考えるのはよそう)
 ともかく助かったのは間違いない。礼を言っておくべきだ。
「すまん、誰だか知らないがありがとう。馬鹿な格好した人‼」
「……ムカ」
 毒から解放された俺は立ち上がり、トシと八雲と走り出す。
 完全に毒が消えたわけじゃないし、八雲のダメージも大きいので、移動の速度は遅い。
 しかし、マシュマロが奈雲さんを食い止めてくれているおかげで何とか離れた所にいたネコメと合流する。
「わたし、馬鹿じゃ、ないもん‼」
 拗ねたような声を出しながら、マシュマロは鉄パイプを握る手に力を込める。
 すると、
「ッ⁉」
 奈雲さんは節足を引き、大きく飛んで後退した。
「奈雲、何をして……⁉」
 息を飲んだ藤宮の視線の先、マシュマロの鉄パイプが触れていた奈雲さんの節足には、真っ白な霜のようなものがこびりついていた。
「あれって?」
「熱伝導率が高く、冷気を伝えやすい特殊なアルミ合金でできた『杖』。彼女の異能具です」
 あの鉄パイプが、マシュマロの異能具なのか?
 確かに熱伝導率の高い金属なら、直接触れなくても雪女の冷気を流し込めるし、水を使って氷を形成する必要も無い。
 しかし、あれでは奈雲さんへのダメージも大きい。
「だ、ダメだ……」
 後退した奈雲さんに対し、マシュマロは追撃を行った。
 射程距離は奈雲さんの節足の方が広いが、マシュマロは身のこなしが上手い。
 迎え撃とうとする節足を最小限の動きで躱し、視界が悪い目出し帽を被っているというのにあっという間に距離を詰めてしまう。
「昨夜、とは、違うよ‼」
 節足の間をくぐり抜ける見事な杖の扱いで、マシュマロは奈雲さんの腹部、節足の付け根の辺りを異能具の先端で捉えた。
「っ⁉」
 退避しようとする奈雲さんだが、マシュマロの異能具は接触した箇所を凍らせて固定し、その体を逃さない。
「あっ……‼」
 異能具を介して流し込まれる冷気で奈雲さんの体が凍り始めるのを見て、隣で八雲が声を漏らした。
「ダメだ、それ以上その人を傷つけちゃ……‼」
 八雲の声を聞いて、俺は思わず叫んだ。
「っ⁉」
 俺の叫びを聞いて、マシュマロは異能を緩めてしまう。
 異能具から流れる冷気が弱まった瞬間、奈雲さんは口から大量の糸を吐き出し、マシュマロの動きを封じようとする。
「っ‼」
 マシュマロは身を屈めて吐き出された糸を回避し、次いで降り注ぐ節足の猛攻を避けながら奈雲さんの腹部に張り付いたままの異能具を蹴り上げて剥がす。
 宙に舞った異能具をバトンのように掴み取りながら、両者は再び間合いを開けた。
「ダメだ、その人は八雲の……」
「そんな、こと、言われても……‼」
 開いた間合いから、奈雲さんの節足がマシュマロに降り注ぐ。
 俺の制止にマシュマロは戸惑いながらも、冷気を使わずに節足を受け流す戦い方に移ってくれた。
 このままマシュマロに任せておけば、奈雲さんの撃破も藤宮の逮捕も容易に思える。しかし、奈雲さんはただでさえ異能結晶によって体に大きな負荷を掛けているのだ。
 全力のマシュマロと戦いその冷気をモロに浴びれば、下手をすれば死んでしまう。
 どうしたものかと考えを巡らせていると、その隙に藤宮が動いた。
「ッ! 止まれ藤宮‼」
 俺は慌てて声を張るが、当然そんなことで止まりはしない。
 藤宮は薄暗い部屋の奥、隣の部屋に通じているであろうドアに駆け寄り、その奥へ消えてしまった。
「待ちやがれッ‼ 観念して奈雲さんを止めろ‼」
 そうだ、藤宮の命令なら、奈雲さんを傷つけずに止めることができる。
 あいつを叩きのめして奈雲さんを止めさせるんだ。
 そう思って追いかけようとした瞬間、
「なっ⁉」
 体の力が一気に抜け、融合していたリルが弾き出された。
「り、リル⁉」
『ゴメン、ダイチ……。これ以上は、危ない……』
 リルの不調、異能の限界が来たってことか?
 リルとの融合が解かれ、異能が解除されたことによって、俺の体には今まで蓄積していたダメージが一気にのし掛かって来た。
 首筋の噛まれた傷に、切り取られた耳の出血。節足で穿たれた胸部の鈍痛も激しさを増す。
 こんな状態では毒が無くてもマトモに動けないが、これ以上リルに無理をさせれば、どんな弊害が起こるか分からない。
 でも、あと少しなんだ。
 あと少し、藤宮を捕まえさえすれば、奈雲さんをあいつから解放できる。
 八雲との約束を、果たすことができる。
「頼むリル、もう一度だけ、あと少しだけでいいから力を貸してくれ‼」
『ダイチ……‼』
 俺の懇願も虚しく、リルはぱたりとその場に倒れ、動かなくなってしまった。
「リル‼」
 慌ててリルを抱え上げると、熱い。
 リルの体が、尋常じゃない熱を帯びている。
「リル、大丈夫か⁉」
 呼び掛けるが返事はなく、熱にうなされているのか呼吸も激しい。
「大地くん、これ以上リルちゃんに無理させないで……。もう充分だよ」
 駆け寄って来た八雲が、意識を失ったリルを見てゆっくりと首を振る。
「充分なもんか‼ あと少しで、奈雲さんを……」
「ううん、もう大丈夫。あとは、あたしが自分でやる」
 そう言って八雲は異能を強め、赤い瞳で藤宮の消えた扉を見据える。
「一人でなんて、ダメです。私も戦います」
「ネコメ……」
 足を引きずりながら前に出て、ネコメも異能を発現させた。
 その時、藤宮が消えた扉をぶち破り、あいつが現れた。
「お、鬼が……‼」
 二本角の鬼、藤宮が従える、最後の一体。
 赤銅色だった肌は所々がどす黒く爛れ、火傷の痕のようになっている。あれは凍傷の痕、間違いなく昨夜マシュマロと交戦した鬼だ。
 手負いの八雲とネコメ、二人だけであの鬼が何とかなるのか?
 藤宮は当然のように八雲の糸に対策をしているし、ケット・シーの命令は鬼や藤宮には効果が無い。
「無茶だ……。やっぱり俺も……‼」
「ダメだ大地‼」
 リルを抱えて立ち上がった俺の肩を、トシが掴んで止める。
「トシ……」
「俺たちじゃ足手纏いだ‼ 分かるだろ⁉」
「ッ……‼」
 ああ、分かるよ。
 異能の使えない今の俺じゃ、戦闘向きでないトシよりも役に立たない。
 でも、それでも……‼
「お前は平気なのかよ⁉ 女だけに戦わせて、指くわえて見てるつもりかッ⁉」
 この場にいる男二人が、女子に守られて傍観している。そんな情け無い話、許容できるのか?
「平気なワケ、ねえだろ……‼」
 トシは血が滲むほど強く拳を握り、それでも首を横に振った。
「だからって俺たちが出張って何になるんだよ⁉ 殴り殺されてバラバラになるのがオチだろ‼」
 俺とトシが口論しているし間に、鬼は動いた。
「来ます‼」
「うん‼」
 即座にネコメと八雲は反応し、突進する鬼に対して応戦を開始した。
「退きなさい奈雲‼ 私を守れ‼」
 鬼を解き放った藤宮はマシュマロと交戦する奈雲さんにそう命じ、部屋の壁際を走りながら出口を目指す。
 奈雲さんは四本の節足を矢鱈滅多に振り回し、マシュマロを牽制しつつ距離を開ける。
「ヤロウ、逃すかッ‼」
「バカ、やめろ⁉」
 せめて藤宮だけでも、そう思って制止するトシを振り切って追おうとするが、俺の目の前に鬼が立ちはだかった。
「大地君‼」
 鬼に応戦していたはずのネコメと八雲は、遠い。
 足を引きずっているネコメは得意のスピードが殺されているし、蜘蛛の戦闘は糸を使って罠を張る『待ち』のスタイルが本来のものだ。鬼を足止めしていられるはずがない。
 二人を置き去りにして目の前に現れた鬼に、俺は戦慄した。
(殺されるッ……⁉)
 異能が使えず、何の力も出せない今の俺が鬼の攻撃を食らえば、間違いなく死ぬ。
 振り上げられる鬼の巨腕。
 恐怖に支配され動けなくなった俺は、リルを胸に抱いてギュッと目を瞑った。
「…………‼」
 一秒、二秒、三秒経っても、俺の体に衝撃は訪れない。
 代わりに、
「……目を、開けて」
 そんな声が届いた。
 恐る恐る目を開けると、そこには、
「ま、マシュマロ……⁉」
 奈雲さんとの交戦位置から駆けつけてくれたマシュマロが、その手に持った異能具で鬼の攻撃から俺を守ってくれていた。
 鬼の攻撃をモロに受けた異能具は飴細工のようにひしゃげ、握っていた腕にも赤い血が滲んでいる。
「……みんな、交代。こいつは、わたしが、やる。みんなは、あっちを、追って」
 異能具を取りこぼしそうになりながら地上に繋がる隠れ家の出入り口の方を指差し、マシュマロは俺たちを促した。
「で、でも、一人で……‼」
 マシュマロは確かに強い。しかし、昨夜鬼を圧倒したときは雨の降る屋外だった。
 冷気によって武器にできる水分が多量にあった昨夜と今では、状況がまるで違う。
 異能具は頼りなくひん曲がってしまっているし、武器にできる水分も無い。
 心配する俺に向け、マシュマロは目出し帽の向こうで確かに微笑んだ。
「わたしは、平気。わたし、一人の、方が、強い、から」
「え?」
 つまり、俺たちがここにいれば全力で戦えないってことか?
「大地君、行きますよ‼」
 しばし呆然としていた俺の腕を引き、ネコメがぎこちない足取りで駆け出す。
「お、オイ、ネコメ⁉」
「今の私たちでは、あの鬼には勝てません‼ 任せるのが一番です‼」
「だからって、あいつ一人じゃ……‼」
 トシも八雲も、俺とネコメの後に続いて走り出し、鬼の眼前にはマシュマロ一人が残される。
「マシュマロッ‼」
 俺の叫びに、マシュマロは目出し帽を外しながら微笑んだ。
「約束は、守りなよ?」
「え?」

「根性、見せてよね」


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