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第2話 時間旅行って何?
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一緒に研究するとは言ったけれど、タイムトラベルなんてできるもんかね?と私は思っていた。
「サキのお母さんってなんで研究を始めたの?」
「それはね、実はママにもやり直したい人がいるらしいの」
「それって?」
「それは私のパパらしいの。実は私、弟がいるんだけど私が小さい頃にママとパパが離婚しちゃって、弟とは最近になってよくこっちの家によく来てくれるようになって話した事あるんだけど、パパとは私ほとんど話したことがないの」
「それで…ならサキのお母さんの為にも研究に頑張らないとね!」
「家に着いたよ。さあ上がって」
そうして私はサキの家に着いた。
「お邪魔します」
「いらっしゃい!久しぶりねユミちゃん」
「お久しぶりです」
「あのねママ、ユミが彼氏と別れたらしくて…それでねママの今している研究が使えると思ってね」
そのユミの言葉に私は引っかかった。別れたらしくてって私まだ圭太と別れはない気がするんだけど…
「そうなの…ユミちゃんはその彼氏とやり直したいの?」
「はい… 」
「それなら私の研究に参加してくれる?時間旅行の研究なんだけど…」
「時間旅行って何ですか?」
「時間旅行はいわゆるタイムトラベルって事よ」
「それならサキから話を聞きました!私もその研究に参加したいです!」
すると、サキが私の方を向いてジーっと見てきた。
「サキ!タイムトラベルの事勝手に話したの?」
「ごめんなさい!ユミには言っていいと思って…」
「まあユミちゃんは勝手に話したりしないだろうけどダメでしょ!」
「ごめんなさい…」
私が怒られているわけではないけど私まで胸が痛くなった。
「まあいいわ。それじゃあ私の研究を話すわね。こっちの部屋に来て」
私達はテクテクと連れられて行った。
「この薬があるでしょ?これを飲む、ただそれだけよ」
「行きたい日付には行けないのですか?」
「まだそれは無理よ。15年前、10年前、5年前、3年前、1年前、1ヶ月前のどれかよ。それによって薬も変わるわ。15年前にもなると薬の成分がキツすぎて耐えられないかも知れないけど…」
本当にそんなのがあるなんて私は想像もしていなかった。だけれどこれで圭太とやり直せるかも知れない。危険があってもしようと私は思った。
「ただ注意事項があるわ。まず飲んだ年数の今日にタイムトラベルするってこと。例えば1年前のを飲めば1年前の今日になる。あとは、過去に滞在できる時間は1時間よ。帰ってきたらこっちでも1時間が経っているからそこは気をつけて。そして最後に1番注意しないといけないのは過去の自分には会わないことよ。もし過去の自分が今の自分に会えば、その世界線に自分が2人いるってことになる。そうなればもう想像のできない事になる。時空が歪み、自分が現代に帰って来れなくなる。だから過去の自分に自分を知られたらいけないわよ」
「わかりました…」
「てことで、まず第1回の実験を始めるわよ」
そういう事で、私達はタイムトラベルをすることになるの。
第3話へ続く
「サキのお母さんってなんで研究を始めたの?」
「それはね、実はママにもやり直したい人がいるらしいの」
「それって?」
「それは私のパパらしいの。実は私、弟がいるんだけど私が小さい頃にママとパパが離婚しちゃって、弟とは最近になってよくこっちの家によく来てくれるようになって話した事あるんだけど、パパとは私ほとんど話したことがないの」
「それで…ならサキのお母さんの為にも研究に頑張らないとね!」
「家に着いたよ。さあ上がって」
そうして私はサキの家に着いた。
「お邪魔します」
「いらっしゃい!久しぶりねユミちゃん」
「お久しぶりです」
「あのねママ、ユミが彼氏と別れたらしくて…それでねママの今している研究が使えると思ってね」
そのユミの言葉に私は引っかかった。別れたらしくてって私まだ圭太と別れはない気がするんだけど…
「そうなの…ユミちゃんはその彼氏とやり直したいの?」
「はい… 」
「それなら私の研究に参加してくれる?時間旅行の研究なんだけど…」
「時間旅行って何ですか?」
「時間旅行はいわゆるタイムトラベルって事よ」
「それならサキから話を聞きました!私もその研究に参加したいです!」
すると、サキが私の方を向いてジーっと見てきた。
「サキ!タイムトラベルの事勝手に話したの?」
「ごめんなさい!ユミには言っていいと思って…」
「まあユミちゃんは勝手に話したりしないだろうけどダメでしょ!」
「ごめんなさい…」
私が怒られているわけではないけど私まで胸が痛くなった。
「まあいいわ。それじゃあ私の研究を話すわね。こっちの部屋に来て」
私達はテクテクと連れられて行った。
「この薬があるでしょ?これを飲む、ただそれだけよ」
「行きたい日付には行けないのですか?」
「まだそれは無理よ。15年前、10年前、5年前、3年前、1年前、1ヶ月前のどれかよ。それによって薬も変わるわ。15年前にもなると薬の成分がキツすぎて耐えられないかも知れないけど…」
本当にそんなのがあるなんて私は想像もしていなかった。だけれどこれで圭太とやり直せるかも知れない。危険があってもしようと私は思った。
「ただ注意事項があるわ。まず飲んだ年数の今日にタイムトラベルするってこと。例えば1年前のを飲めば1年前の今日になる。あとは、過去に滞在できる時間は1時間よ。帰ってきたらこっちでも1時間が経っているからそこは気をつけて。そして最後に1番注意しないといけないのは過去の自分には会わないことよ。もし過去の自分が今の自分に会えば、その世界線に自分が2人いるってことになる。そうなればもう想像のできない事になる。時空が歪み、自分が現代に帰って来れなくなる。だから過去の自分に自分を知られたらいけないわよ」
「わかりました…」
「てことで、まず第1回の実験を始めるわよ」
そういう事で、私達はタイムトラベルをすることになるの。
第3話へ続く
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