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「…王子様?」
私は朝食を食べる手を止めた。
王子様がじっと私を見つめていたからだ。
「いやマナーはきちんとしてるんだなって。」
「そりゃ…小さい時からお勉強していますから。」
「それなら王宮での学習内容にも付いてこられるよな?」
「え…」
私は全く予想していなかったことを言われたため戸惑った。
「(どうしよう…勉強なんてやったことない…読み書きも上手く出来ないのに…)」
「どうした?まさか読み書きが出来ないとか言わないよな。」
ギクッ
私はちょっとだけ肩を震わせた。
「……図星か?」
「机でお勉強するのは嫌いなんです!!でもマナーだけは覚えないとお母様達…ご飯くれないの…」
「…過酷だな。」
私は咄嗟に出任せを言った。
「(奥様すみません!!印象悪くしちゃいました!!)」
「…もう食べないのか?」
私はナイフとフォークを机に置いた。
「えぇ。」
「少食なのか?それなのに外で遊ぶって…貧血にならなかったのか?」
「…はい。時々倒れましたけど…」
「太陽の光に当たらない方がいいのか…」
王子様は真剣に悩み始めた。
「王子様?」
「その王子様って呼び方やめろ。一応夫婦だぞ?俺は輝だ。」
「輝…様。」
「様はいらん。」
「輝……様。」
「…直らんのか?」
「どうやらそのようです。」
私はナフキンを机に置き椅子からおりた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったですわ。」
「そりゃ良かった。事前にリリエンヌの好物を聞いてきて良かった。」
「(えっ?お嬢様の好物…?どれが?)」
私は必死に思い出そうとしたがお嬢様は色んな物が好きで思い出せない。
「でも…私甘いお菓子の方が好きですの。」
私は笑顔でそう言った。
私とお嬢様の唯一の同じ好物だ。
「…おやつに用意させる。マカロンとか。」
「わぁぁ…大好物です!!」
私は手を合わせて喜んだ。
「本当か?」
「えぇ!!お嬢様も…」
「お嬢様?」
「(しまった!!)」
私はつい興奮して口をすべらした。
「なんだ友達か。友達のことをお嬢様なんて呼ぶやつがいたんだな。」
「え…えぇ。」
私は戸惑ったが輝様の言う通りにした。
「…輝様。私お散歩してきますね。」
私はフリルいっぱいの服に着替えそれに合わせた日傘を持って言った。
「あぁ。行ってこい。ただし散歩するのは中庭だけにしてくれよ?あそこなら執務室からでも見える。」
「分かりました。メイドにも付いてきてもらうので大丈夫です。」
私は2人のメイドを連れ日傘をさして庭に出た。
「んん…気持ちいい。」
「そうですね。今日は日差しも良いですし…」
「東屋でお茶にしましょう。お茶菓子を用意してきますね。」
1人のメイドはそう言って本館へ走っていった。
「リリエンヌ様。あそこが東屋になります。あそこは風通しもよく雨も通しません。」
「へぇ…」
私は東屋に入り椅子に座った。
「綺麗ね。」
「そうですねぇ…この時期は…ハーブが多いでしょうかね。いい匂いでしょう?」
「えぇ。なんだか凄くリラックス出来るわ。」
私はメイド達も交えティータイムとした。
私は朝食を食べる手を止めた。
王子様がじっと私を見つめていたからだ。
「いやマナーはきちんとしてるんだなって。」
「そりゃ…小さい時からお勉強していますから。」
「それなら王宮での学習内容にも付いてこられるよな?」
「え…」
私は全く予想していなかったことを言われたため戸惑った。
「(どうしよう…勉強なんてやったことない…読み書きも上手く出来ないのに…)」
「どうした?まさか読み書きが出来ないとか言わないよな。」
ギクッ
私はちょっとだけ肩を震わせた。
「……図星か?」
「机でお勉強するのは嫌いなんです!!でもマナーだけは覚えないとお母様達…ご飯くれないの…」
「…過酷だな。」
私は咄嗟に出任せを言った。
「(奥様すみません!!印象悪くしちゃいました!!)」
「…もう食べないのか?」
私はナイフとフォークを机に置いた。
「えぇ。」
「少食なのか?それなのに外で遊ぶって…貧血にならなかったのか?」
「…はい。時々倒れましたけど…」
「太陽の光に当たらない方がいいのか…」
王子様は真剣に悩み始めた。
「王子様?」
「その王子様って呼び方やめろ。一応夫婦だぞ?俺は輝だ。」
「輝…様。」
「様はいらん。」
「輝……様。」
「…直らんのか?」
「どうやらそのようです。」
私はナフキンを机に置き椅子からおりた。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったですわ。」
「そりゃ良かった。事前にリリエンヌの好物を聞いてきて良かった。」
「(えっ?お嬢様の好物…?どれが?)」
私は必死に思い出そうとしたがお嬢様は色んな物が好きで思い出せない。
「でも…私甘いお菓子の方が好きですの。」
私は笑顔でそう言った。
私とお嬢様の唯一の同じ好物だ。
「…おやつに用意させる。マカロンとか。」
「わぁぁ…大好物です!!」
私は手を合わせて喜んだ。
「本当か?」
「えぇ!!お嬢様も…」
「お嬢様?」
「(しまった!!)」
私はつい興奮して口をすべらした。
「なんだ友達か。友達のことをお嬢様なんて呼ぶやつがいたんだな。」
「え…えぇ。」
私は戸惑ったが輝様の言う通りにした。
「…輝様。私お散歩してきますね。」
私はフリルいっぱいの服に着替えそれに合わせた日傘を持って言った。
「あぁ。行ってこい。ただし散歩するのは中庭だけにしてくれよ?あそこなら執務室からでも見える。」
「分かりました。メイドにも付いてきてもらうので大丈夫です。」
私は2人のメイドを連れ日傘をさして庭に出た。
「んん…気持ちいい。」
「そうですね。今日は日差しも良いですし…」
「東屋でお茶にしましょう。お茶菓子を用意してきますね。」
1人のメイドはそう言って本館へ走っていった。
「リリエンヌ様。あそこが東屋になります。あそこは風通しもよく雨も通しません。」
「へぇ…」
私は東屋に入り椅子に座った。
「綺麗ね。」
「そうですねぇ…この時期は…ハーブが多いでしょうかね。いい匂いでしょう?」
「えぇ。なんだか凄くリラックス出来るわ。」
私はメイド達も交えティータイムとした。
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