偽物お嬢様と本物お嬢様

如月花恋

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番外編 子供

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「キュン。詩乃達は?」
「今お眠りになられましたわ。」
「可愛い…」
私は詩乃達の横に座った。
「…ん…かーさま…」
「起きちゃった?」
「かーさまぁ…かーさまぁ…」
「どうやら寝ぼけているようですね。」
キュンはそう言って詩乃に布団を掛け直した。
「…輝達は心配症なのね。私に最高レベルの護衛を付けているのよ?」
「リリエンヌ様は王妃となるお方ですからね。そういえば…最近風の噂で国王が王の権利を輝様に譲ると聞きましたわ。」
「輝に?」
「はい。輝様は素晴らしいお方ですから。」
「…私にはただ詩乃達にデレデレの親バカにしか見えないんだけど?」
「…そこは否定出来ませんね。」
「でしょ?」
私はそれから何時間か語り合った。
コンコン
「リー。晩御飯にするぞ。」
「えっ!?もうそんな時間!?」
「…かーさま…」
詩乃は目をこすって起きた。
「ふぇぇ…」
藍歌はまだ少し眠たいようで少しグズグズしている。
「2人ともご飯にするわよ。」
「はーい。」
詩乃は飛び起きて私に抱きついた。
「ぅぅ…」
「藍歌はお願い出来るかしら。起きたらミルクあげといてね。」
「かーさまごはん~」
「はいはい。」
私は詩乃を抱いたまま部屋を出て椅子に詩乃を座らせた。
「ごはん~」
「今用意しているからもうちょっと待っててね。」
「…ターク。」
「はい?」
「料理長に急いで作るよう言ってこい。」
「はぁ!?今でもかなり急いでいるのですが!?」
「今すぐだ!!」
輝が怒鳴ると逃げるようにタークは部屋を出て行った。
「ごはん~おなかすいた~」
詩乃はバンバンと机を叩いている。
「しょうがないわね…」
私は棚から小さなお菓子を出し詩乃にあげた。
「1つだけだからね?」
「わ~い!!」
詩乃はそう言ってうまうまと小さな口で頑張って食べている。
「本当はご飯前にあげちゃいけないんだけど…」
「まぁ仕方ないさ。」
ようやく来た料理に詩乃は更に目を輝かせた。
そしてそこからの詩乃は凄かった。
ご飯が自分の前に来ると自分でスプーンを持って食べ始めたのだ。
普段は誰かが食べさせないとスプーンすら持たない詩乃がだ。
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