異種の姉妹

如月花恋

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five story

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「いらっしゃいませご主人様。」
私はその時朝からずっとお店にいた。
まだお姉様は恥ずかしいようだった。
私達はメガネとウィッグの着用が義務付けられた。
「ご主人様。ご注文はなんですかぁ?」
「飲み物。後リードな。」
「はぁい。今持ってきます。」
私はキッチンに向かい執事にリードとドリンクを貰いご主人様の元へ急いで持っていった。
「ドリンクとリードですぅ。リードはきちんと首輪に付けてくださいね。」
私はご主人様の足元に膝まづきリードを付けてもらった。
「ありがとうございます♪」
私は他のお客さんに呼ばれたためそっちを振り返ろうとするとリードを踏んずけて転んでしまった。
「痛た…」
「…ごくん。」
後ろで何かを飲み込む音が聞こえた。
「え?」
「スィルちゃん!!」
ネリーは私をすぐに立たせ耳元でこう囁いた。
「スカート完全にめくれて下着が見えてたよ。転ばないように気をつけて。」
「…!!ありがとうネリー。」
「スィル!!大丈夫だった?」
すぐさまお姉様は駆け寄ってきた。
「おっいい所だ。」
執事はカメラを構え写真を撮った。
「姉妹でいる所なんてなかなかないからな。」
「「むぅ。」」
私達は同時にふくれた。
「あんまり意地悪するとまた尻尾でペチペチするよ?」
私は執事の近くによりそう言った。
「ここは風俗じゃないから。カフェだから。そういうことはよせ…な?」
「はぁい。」
私はまた忙しく動き始めた。
リードの先は腰のベルトに挟み転ばないようにして…
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