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本編
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結局創造神は私の髪飾りをあげたら帰ってった。
「はぁ…私が神になった意味とは…」
「いいじゃない。おかえり。リディル」
「ただいま。お姉様」
お姉様はまた私を優しくぎゅっと抱きしめた。
…うん
コンプレックスを刺激されるのは仕方の無いこと…
この目の前のもふもふはマシュマロだ…マシュマロ
袋ずめのマシュマロ……
「マシュマロに思えない!!お姉様酷い!!」
「どうしたの!?」
私はお姉様のお胸をポカポカと殴った。
「むぅ…おんなじ世界の女神なのに…!!」
「仕方の無いことよ。ね?」
「それでも嫌なの!!」
私のは絶壁なのに…
ぐすん
「リー…ス?」
「「ティア…?」」
「あ…」
私はすぐに地上に降り立った。
「…お父様、お母様、お兄様。それに殿下にシュワルツ。ごめんなさい。私…皆から記憶を消して自殺した……忘却の女神リディル…なの」
「…ティア。何か怖がってる?」
「もしかして母様達に嫌われるとでも思っているの?」
「え…」
だ…だって…
娘が人じゃないんだよ…?
「むしろ女神が妹なんて誇れるよ。やっぱりティアはいい子だね」
「お兄様…」
「…アレはそれでか」
殿下はそう呟いた。
「殿下。アレとは?」
「…神殿の床が1部だけおかしかったんだ。像の位置も真ん中に置けばいいのにウィルス神と誰か他にもいるかのように…ウィルス神の隣が空いてた」
…そこから気づかれたの?
…過去まで戻ってから記憶を消した方が良かったかな
一応像とか私のことが書いてある書物とかは回収したんだけど…
「ティア。僕はティアが神だから惹かれたんじゃなくてただ純粋にティアを好きになっただけだよ?あとちょっといじめたくなるだけ」
「殿下。それはSです。ドSと言います。私、ヤンデレ、ドS、監禁NGなんで」
「…えす?何を言ってるの?」
「え?」
「…監禁なんて生ぬるいよ。ティアはどこからでも逃げそうだからね…もし囲うなら周りを水で塞いでしまわないと」
「…え…あの…」
「え?あぁ…鎖も必要だったね。気づかなくてごめんね?」
いや…そうじゃなくて…
「私…囲われるの?」
「ティアが殿下に求婚されてるのは喜ばしいことだけど…さすがにそれを聞くと渡せないな」
「…3番目の王子殿下は性格がねじ曲がっているって本当だったんだな」
シュワルツ
不敬で殺されるよ?
まぁさせないけど
私はシュワルツと殿下の手を握った。
「私と…神婚してください。シュワルツ、殿下」
「「「「は…?」」」」
「「え…」」
「はぁ…私が神になった意味とは…」
「いいじゃない。おかえり。リディル」
「ただいま。お姉様」
お姉様はまた私を優しくぎゅっと抱きしめた。
…うん
コンプレックスを刺激されるのは仕方の無いこと…
この目の前のもふもふはマシュマロだ…マシュマロ
袋ずめのマシュマロ……
「マシュマロに思えない!!お姉様酷い!!」
「どうしたの!?」
私はお姉様のお胸をポカポカと殴った。
「むぅ…おんなじ世界の女神なのに…!!」
「仕方の無いことよ。ね?」
「それでも嫌なの!!」
私のは絶壁なのに…
ぐすん
「リー…ス?」
「「ティア…?」」
「あ…」
私はすぐに地上に降り立った。
「…お父様、お母様、お兄様。それに殿下にシュワルツ。ごめんなさい。私…皆から記憶を消して自殺した……忘却の女神リディル…なの」
「…ティア。何か怖がってる?」
「もしかして母様達に嫌われるとでも思っているの?」
「え…」
だ…だって…
娘が人じゃないんだよ…?
「むしろ女神が妹なんて誇れるよ。やっぱりティアはいい子だね」
「お兄様…」
「…アレはそれでか」
殿下はそう呟いた。
「殿下。アレとは?」
「…神殿の床が1部だけおかしかったんだ。像の位置も真ん中に置けばいいのにウィルス神と誰か他にもいるかのように…ウィルス神の隣が空いてた」
…そこから気づかれたの?
…過去まで戻ってから記憶を消した方が良かったかな
一応像とか私のことが書いてある書物とかは回収したんだけど…
「ティア。僕はティアが神だから惹かれたんじゃなくてただ純粋にティアを好きになっただけだよ?あとちょっといじめたくなるだけ」
「殿下。それはSです。ドSと言います。私、ヤンデレ、ドS、監禁NGなんで」
「…えす?何を言ってるの?」
「え?」
「…監禁なんて生ぬるいよ。ティアはどこからでも逃げそうだからね…もし囲うなら周りを水で塞いでしまわないと」
「…え…あの…」
「え?あぁ…鎖も必要だったね。気づかなくてごめんね?」
いや…そうじゃなくて…
「私…囲われるの?」
「ティアが殿下に求婚されてるのは喜ばしいことだけど…さすがにそれを聞くと渡せないな」
「…3番目の王子殿下は性格がねじ曲がっているって本当だったんだな」
シュワルツ
不敬で殺されるよ?
まぁさせないけど
私はシュワルツと殿下の手を握った。
「私と…神婚してください。シュワルツ、殿下」
「「「「は…?」」」」
「「え…」」
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