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本編
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「お父様に繋げて!!」
私が取り出したのは魔術籠だった。
『ティア。どうした』
「お父様。今どこにいる?」
『王の執務室だが?』
「ならいい。そこで話して。1つ聞かせて欲しいの。この国に聖女はいる?」
『いる。だが貪欲すぎてほとんど仕事もしていない』
「…待って。それいる意味あるの?」
『ないな。さっきまでそのことについて話していたところだ』
…ですよね
ーー私だって聖女なんて認めてないわ!!私が力を与えたのはティアラリースだけよ!!
「お父様。なら…私の目の前にいる聖女を名乗ってる女の人はどうしたらいい?」
『そこはスミタの町だったな?』
「うん」
『ならギルドに引き渡せ』
「今ギルドにいるよ」
『…スミタのギルド…まさか木漏れ日か?』
「え?うん」
『マスターに代われ』
「あ…はい」
命令口調のお父様につられて敬語で話してしまった。
私は魔術籠をギルドマスターに渡した。
「は!?なななななんでお前が!!」
…なんか物凄く慌ててる?
私はレンとリズとじっとその光景を見ていた。
すると頬を殴られた。
「いったぁ…」
うわ…血の味がする
口の中切れたなぁ…
「何するんですか」
「あんた!!本当に卑しいわね!!貴族に魔術籠まで貢がせて!!」
殴ったのは聖女(仮)のようだ。
「…」
…貢がせたんじゃない
送られたんだよ
プレゼントだよ
私は慌てているマスターから魔術籠を受け取った。
「お父様」
『なんだ?』
「家名を名乗ってもいい?」
『いいぞ。治癒師になったからといって勘当したわけじゃない。ティアはどこにいても父様の娘だ』
「…ありがとう」
私は魔術籠の通信を切った。
「私はシュウ・ストラグル侯爵が娘ティアラリース・ストラグルですわ」
私は淑女の礼をした。
「なっ…王の側近の!?」
「…お父様のご命令ですわ。皆様。名ばかりの聖女を捕らえることを手伝ってくださいまし」
「「「おおー!!」」」
数人の冒険者が聖女を捕らえた。
「ギルドマスター」
「はいぃ!!」
…声が上ずってる
お父様に何言われたの
「…捕らえた聖女ってどこへ連れてけばいいの?」
「は?いや…聞いてません」
「とりあえず騎士に…って思ったけど騎士は向こうの味方みたいね。なら…」
私の頭の中にある人物が思い浮かんだ。
「嫌だけど…物凄く嫌だけど…あの人を頼るしかない」
…私を追っかけてくるあの人なら
ここを見つけてくれるはず
私は魔術籠に願った。
あの人に…
「リュゼリオ殿下に繋げて!!お願い!!」
私が取り出したのは魔術籠だった。
『ティア。どうした』
「お父様。今どこにいる?」
『王の執務室だが?』
「ならいい。そこで話して。1つ聞かせて欲しいの。この国に聖女はいる?」
『いる。だが貪欲すぎてほとんど仕事もしていない』
「…待って。それいる意味あるの?」
『ないな。さっきまでそのことについて話していたところだ』
…ですよね
ーー私だって聖女なんて認めてないわ!!私が力を与えたのはティアラリースだけよ!!
「お父様。なら…私の目の前にいる聖女を名乗ってる女の人はどうしたらいい?」
『そこはスミタの町だったな?』
「うん」
『ならギルドに引き渡せ』
「今ギルドにいるよ」
『…スミタのギルド…まさか木漏れ日か?』
「え?うん」
『マスターに代われ』
「あ…はい」
命令口調のお父様につられて敬語で話してしまった。
私は魔術籠をギルドマスターに渡した。
「は!?なななななんでお前が!!」
…なんか物凄く慌ててる?
私はレンとリズとじっとその光景を見ていた。
すると頬を殴られた。
「いったぁ…」
うわ…血の味がする
口の中切れたなぁ…
「何するんですか」
「あんた!!本当に卑しいわね!!貴族に魔術籠まで貢がせて!!」
殴ったのは聖女(仮)のようだ。
「…」
…貢がせたんじゃない
送られたんだよ
プレゼントだよ
私は慌てているマスターから魔術籠を受け取った。
「お父様」
『なんだ?』
「家名を名乗ってもいい?」
『いいぞ。治癒師になったからといって勘当したわけじゃない。ティアはどこにいても父様の娘だ』
「…ありがとう」
私は魔術籠の通信を切った。
「私はシュウ・ストラグル侯爵が娘ティアラリース・ストラグルですわ」
私は淑女の礼をした。
「なっ…王の側近の!?」
「…お父様のご命令ですわ。皆様。名ばかりの聖女を捕らえることを手伝ってくださいまし」
「「「おおー!!」」」
数人の冒険者が聖女を捕らえた。
「ギルドマスター」
「はいぃ!!」
…声が上ずってる
お父様に何言われたの
「…捕らえた聖女ってどこへ連れてけばいいの?」
「は?いや…聞いてません」
「とりあえず騎士に…って思ったけど騎士は向こうの味方みたいね。なら…」
私の頭の中にある人物が思い浮かんだ。
「嫌だけど…物凄く嫌だけど…あの人を頼るしかない」
…私を追っかけてくるあの人なら
ここを見つけてくれるはず
私は魔術籠に願った。
あの人に…
「リュゼリオ殿下に繋げて!!お願い!!」
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