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「ふぃ~」
危なかったァ…
マジ宰相さんサンキュ
「シュルク?」
ぐっ…
会いたくない人に会った…
タール様だ…
「…あぁ。トイレか。」
かちん
親子揃って…
「親子揃って何言うのよ!!」
私は…タール様を思いっきり蹴った。
「え?ちょ…親子揃ってって父上も!?」
「バカ!!」
私は走って逃げた。
むぅ…
親子揃って女心を知らないんだから…
王妃様もさぞご苦労したでしょうね
「あ~もう!!イライラする!!」
「…シュルク様。何にお怒りになられているんです?」
「色々!!」
私は部屋に戻ってコツコツとアクセサリーを作っていた。
これぐらいしか心を落ち着かせる方法がない。
「お茶お入れいたしましょうか。」
「お願い。出来れば蜂蜜たっぷりの甘いヤツ。」
「かしこまりました。」
私はメイドが出ていくのを見てまた作業を始めた。
「…タール様に合うのってどんなのだろう…翡翠色?緋色?う~ん…金色とかもいいなぁ…」
私は付けるビーズの色に悩んだ。
「…黒と赤にしよ。」
魔王様だからね~
「宝石は…ウィンスラット(ここだけの宝石。青色と緑色の間ぐらいの色)でいっか。」
よ~し
こっからは悩まないぞ~
天才シュルクちゃんだからね
頑張るぞい!!
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