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本編
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「ああああのね!!にぃ様!!」
「…怪我してる」
にぃ様は私の頬の傷をそっと撫でた。
痛いからっ!!
さっき切ったから物凄く痛いから!!
「…騎士に怪我させられた?」
誰じゃなくて騎士なんだね…
もう分かってるじゃないか
「私が勝手に怪我しただけ」
「ふぅん…勝手に怪我…ねぇ。どうみても切り傷だし…傷だって2つあるし…傷ついた時間も違うよね?」
仰る通りです…
だって…1つは騎士様の
もう1つは私が付けた傷だもん
時間が違ってて当然です…
「後でゆっくり話をしようね。ユウニャ」
「あい…にぃ様…」
にぃ様=魔王
だね!!
もううちの家族怖すぎるでしょ!!
やだぁ~!!
平民に生まれたかった!!
王族やだ!!
もういいもん!!
また引きこもってやる!!
「にぃ様!!」
「ん?」
「狭くて鍵があるお部屋ある?」
「あるにはあるけど…」
「じゃあそこにい…」
「行かせないけどね。危なすぎるよ」
どうして!?
というかにぃ様私の言葉先読みした!!
私はにぃ様に抱き上げられて…大人しくしていた。
暴れたら何が起こるか分かんないし
「精霊さん~」
私は小声で精霊を呼んだ。
するとすぐに来て……
「増えた!?」
「ん?…あぁ。精霊ね。契約したんだって?」
「にぃ様!!精霊さん増えた!!私のじゃない子がいる!!」
「何色にも染まってないし…まだ契約主が居ないんだろうね」
だから色って何!?
…他の人が契約してる精霊を早くみたいです…
私は…無意識にまた触れていた。
…そして契約した精霊が6人に増えた。
「ユウニャの契約精霊ってまだ増えそうだね」
にぃ様!!
フラグ立てた!!
しかも私のことかよ!!
…ここにはフラグ建築士とフラグ回収1級を習得してる人が居ないことを願ってたのに…
この流れだと…回収しますよね~
「そういえばユウニャ」
「なに?にぃ様」
「クリスのことはどう思う?」
クリス…あぁ
ラドクリフ様のことか
「にぃ様の親友?」
「親友じゃない。腐れ縁」
否定された…
絶対仲いいのに…
「そうじゃなくて…クリスのこと好き?」
「にぃ様の方が好き~」
何を聞いてるか分かってるからね
ラドクリフ様と婚約なんてしないから!!
もう残念な女の子でいいもん!!
「そっか…捨てるか」
捨てる!?
「にぃ様!!ラドクリフ様捨てちゃダメ!!お友達虐めるのメっ!!」
「…元々友達じゃないよ。ユウニャの婚約者候補の捨て駒」
酷い事言った!!
めっちゃ笑顔で酷い事言ったよ!!
「ユウニャはどういう人がいい?」
「にぃ様みたいな人」
絶対に見つかるわけがないからこう言っておこう
…だってにぃ様は
超ハイスペック王子様だもん
頭良し家柄良し運動神経良しルックス良し
だもんね~
にぃ様以上の人なんているはずないし~
これで私はゆっくり引きこもりライフを送れるわけですよ
「じゃあ来年までには探してくるね」
来年!?
私その時6歳だよ!?
早いって!!
「…で」
はい…
ついに部屋についてしまいました…
「どうして訓練場の前で座りこんでたの?傷付けて」
「迷子になって…あそこまで行って…」
「頬の傷は?」
にぃ様は手当てをしながら聞いてきた。
痛い
消毒液が物凄く痛い
「まさか訓練場の扉を開けたら剣が飛んできた…とかじゃないよね?」
にぃ様
そのまさかです
「…誰?」
「言わない」
もうバレてるからな
「じゃあ…今から行くよ?」
「やめてっ!!」
そんな笑顔のにぃ様が行っちゃダメ!!
「じゃあ話す?」
「話さない」
「どっちか」
「じゃあ……」
よし
もう奥の手を使おう←早すぎるだろ
「にぃ様大っ嫌い!!」
私がそう叫ぶとにぃ様は一瞬固まってすぐに笑顔になった。
「ユウニャ?ちょっとこの部屋で大人しくしていようか?」
「え…」
「大人しくしておこうか?」
「あいっ!!」
怖っ!!
にぃ様は私の部屋を出て行った。
…………………………………………ん?
騎士様ににぃ様達に大っ嫌いって言うのはダメって言われたような…
…あ
私…バラすよりも酷い事言った…かな?
あはは…
騎士様…ごめんなさい
その頃の訓練場
バァァァン
いきなり扉が吹っ飛んだ。
「おい…お前らちょっとツラ貸せ」
「「「「「「「は…」」」」」」」
「ユウニャに嫌いって言われたのお前らのせいだ」
(んな無茶苦茶な…)
「…で?可愛い可愛いユウニャに傷を負わせたのはどこのどいつだ?」
(分かってて来たんじゃ…)
「団長ってことはないだろうし……新人だろ?」
(仰る通りで…)
にぃ様が暴れていた。
その後にぃ様はすぐに戻ってきた。
血だらけで…
「にぃ様…それは…」
「ん?大丈夫だよ。兄様は怪我してないから」
全て返り血ですよね~
分かってました~
…誰か死んじゃったかな
お医者さん…間に合ったかな?
実は何となく先が読めていたのでメイドにお医者さんを訓練場に連れて行くように頼んでいた。
「…怪我してる」
にぃ様は私の頬の傷をそっと撫でた。
痛いからっ!!
さっき切ったから物凄く痛いから!!
「…騎士に怪我させられた?」
誰じゃなくて騎士なんだね…
もう分かってるじゃないか
「私が勝手に怪我しただけ」
「ふぅん…勝手に怪我…ねぇ。どうみても切り傷だし…傷だって2つあるし…傷ついた時間も違うよね?」
仰る通りです…
だって…1つは騎士様の
もう1つは私が付けた傷だもん
時間が違ってて当然です…
「後でゆっくり話をしようね。ユウニャ」
「あい…にぃ様…」
にぃ様=魔王
だね!!
もううちの家族怖すぎるでしょ!!
やだぁ~!!
平民に生まれたかった!!
王族やだ!!
もういいもん!!
また引きこもってやる!!
「にぃ様!!」
「ん?」
「狭くて鍵があるお部屋ある?」
「あるにはあるけど…」
「じゃあそこにい…」
「行かせないけどね。危なすぎるよ」
どうして!?
というかにぃ様私の言葉先読みした!!
私はにぃ様に抱き上げられて…大人しくしていた。
暴れたら何が起こるか分かんないし
「精霊さん~」
私は小声で精霊を呼んだ。
するとすぐに来て……
「増えた!?」
「ん?…あぁ。精霊ね。契約したんだって?」
「にぃ様!!精霊さん増えた!!私のじゃない子がいる!!」
「何色にも染まってないし…まだ契約主が居ないんだろうね」
だから色って何!?
…他の人が契約してる精霊を早くみたいです…
私は…無意識にまた触れていた。
…そして契約した精霊が6人に増えた。
「ユウニャの契約精霊ってまだ増えそうだね」
にぃ様!!
フラグ立てた!!
しかも私のことかよ!!
…ここにはフラグ建築士とフラグ回収1級を習得してる人が居ないことを願ってたのに…
この流れだと…回収しますよね~
「そういえばユウニャ」
「なに?にぃ様」
「クリスのことはどう思う?」
クリス…あぁ
ラドクリフ様のことか
「にぃ様の親友?」
「親友じゃない。腐れ縁」
否定された…
絶対仲いいのに…
「そうじゃなくて…クリスのこと好き?」
「にぃ様の方が好き~」
何を聞いてるか分かってるからね
ラドクリフ様と婚約なんてしないから!!
もう残念な女の子でいいもん!!
「そっか…捨てるか」
捨てる!?
「にぃ様!!ラドクリフ様捨てちゃダメ!!お友達虐めるのメっ!!」
「…元々友達じゃないよ。ユウニャの婚約者候補の捨て駒」
酷い事言った!!
めっちゃ笑顔で酷い事言ったよ!!
「ユウニャはどういう人がいい?」
「にぃ様みたいな人」
絶対に見つかるわけがないからこう言っておこう
…だってにぃ様は
超ハイスペック王子様だもん
頭良し家柄良し運動神経良しルックス良し
だもんね~
にぃ様以上の人なんているはずないし~
これで私はゆっくり引きこもりライフを送れるわけですよ
「じゃあ来年までには探してくるね」
来年!?
私その時6歳だよ!?
早いって!!
「…で」
はい…
ついに部屋についてしまいました…
「どうして訓練場の前で座りこんでたの?傷付けて」
「迷子になって…あそこまで行って…」
「頬の傷は?」
にぃ様は手当てをしながら聞いてきた。
痛い
消毒液が物凄く痛い
「まさか訓練場の扉を開けたら剣が飛んできた…とかじゃないよね?」
にぃ様
そのまさかです
「…誰?」
「言わない」
もうバレてるからな
「じゃあ…今から行くよ?」
「やめてっ!!」
そんな笑顔のにぃ様が行っちゃダメ!!
「じゃあ話す?」
「話さない」
「どっちか」
「じゃあ……」
よし
もう奥の手を使おう←早すぎるだろ
「にぃ様大っ嫌い!!」
私がそう叫ぶとにぃ様は一瞬固まってすぐに笑顔になった。
「ユウニャ?ちょっとこの部屋で大人しくしていようか?」
「え…」
「大人しくしておこうか?」
「あいっ!!」
怖っ!!
にぃ様は私の部屋を出て行った。
…………………………………………ん?
騎士様ににぃ様達に大っ嫌いって言うのはダメって言われたような…
…あ
私…バラすよりも酷い事言った…かな?
あはは…
騎士様…ごめんなさい
その頃の訓練場
バァァァン
いきなり扉が吹っ飛んだ。
「おい…お前らちょっとツラ貸せ」
「「「「「「「は…」」」」」」」
「ユウニャに嫌いって言われたのお前らのせいだ」
(んな無茶苦茶な…)
「…で?可愛い可愛いユウニャに傷を負わせたのはどこのどいつだ?」
(分かってて来たんじゃ…)
「団長ってことはないだろうし……新人だろ?」
(仰る通りで…)
にぃ様が暴れていた。
その後にぃ様はすぐに戻ってきた。
血だらけで…
「にぃ様…それは…」
「ん?大丈夫だよ。兄様は怪我してないから」
全て返り血ですよね~
分かってました~
…誰か死んじゃったかな
お医者さん…間に合ったかな?
実は何となく先が読めていたのでメイドにお医者さんを訓練場に連れて行くように頼んでいた。
応援ありがとうございます!
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