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討伐編
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アレクが打ち上げた信号弾を目撃したのは2人・・・1人は団長のルーカス、残る1人はランフォース。
信号弾を見たルーカスは、ほくそ笑むと意地悪くニヤける。
「(これはこれは、有難い信号弾と言えような)今、見えた救難信号は無視して構わん」
と団長とは思えない指示を第一騎士団員たちへ出した。
勿論、意を唱える者も中には居るのだが、団長に刃向かえる程の強者は居ない。
(団長は、ああ言って居るが、
彼らが助けを求めてるのに行かないのは酷すぎないか?)
(そうは言っても団長に刃向かってまで
助けに行けないだろう?!)
(((確かに)))
一方のランフォースは
「救難信号・・・位置から予測するに
アレクシス殿とバルト殿が率いた隊だな。
ルーカスは動かない可能性が有る。
となれば、第二から第四に指示を出しに行こう」
「ランフォース様、自ら動かれるのですか?!」
騎士団に所属して居る訳では無いのだが、ランフォースは騎士としても一流。
ルーカスが動かないならば弟を助ける1人になろうと動くつもりだ。
「あぁ、アレクシス殿は弟かも知れない。
事実か否かを確認して居る最中だろうからね。
彼に何か有ったら彼の母親に顔向け出来ないよ」
ルーカスはアレクが王家の紋章が入ったナイフを持って居た・・・と言うだけで王族と認めたくない。
それ故の冷遇。
アレクが王家の第二王子だと確定した場合、彼が処罰されると気付いて居ないのだから困ったものだ、と言いたげなライ。
身支度を整え、第二から第四が向かった地域で待機する、残りの隊員を動かすべく剣を腰に下げ向かう。
♢ ♢ ♢ ♢
第二から第四を束ねる団長たちも、信号弾には気づいて居た。
ただ、動くには第一の団長が許可を出さないと難しいのだ。
「この信号弾を受けて動けないとは・・・
何とも歯がゆいな」
「ああ。
第一騎士隊のルーカス殿が
指示を出して居ないのは何故だろうな」
「それはアレクシス殿が
彼の隊に配属されたからだよ」
第二、第三の団長が会話に答えるかの如く、ランフォースが騎士服で登場した。
「「「ランフォース様ぁ!?」」」
予測して居なかった王子の登場に待機して居た騎士たちが大騒ぎとなった。
「い、一体どうなされましたかランフォース様」
「皆の者、信号弾は見たな?」
「はい、第一騎士隊の団長から指示が無い故、
動けず歯がゆい思いをして居た所です」
第二騎士団団長が苦虫を噛むように顔を顰めた。
「ルーカスが許可を出さない理由として、
アレクシス殿が持って居た王家の紋章入りナイフが原因だ。
もしかすると彼は私の弟かも知れぬのだ」
「あの・・・ルーカスは第二王子と判明した際の処罰を考えて
行動して居るのでしょうか?」
第三騎士団長の問いに
「・・・してないな」
とライは断言した。
「「「あー・・・馬鹿だ・・・」」」
「私からの命令では無く願いとして、
第二から第四騎士団に告ぐ、
アレクシス殿とバルト殿の隊を救いに向かってくれ」
「位置は森の中心で合って居ますか?」
「あぁ、その方向から信号弾は発せられた」
ガタっ…と音を立てて団長たちが騎士たちを的確に動かして行き、森へと出立する
信号弾を見たルーカスは、ほくそ笑むと意地悪くニヤける。
「(これはこれは、有難い信号弾と言えような)今、見えた救難信号は無視して構わん」
と団長とは思えない指示を第一騎士団員たちへ出した。
勿論、意を唱える者も中には居るのだが、団長に刃向かえる程の強者は居ない。
(団長は、ああ言って居るが、
彼らが助けを求めてるのに行かないのは酷すぎないか?)
(そうは言っても団長に刃向かってまで
助けに行けないだろう?!)
(((確かに)))
一方のランフォースは
「救難信号・・・位置から予測するに
アレクシス殿とバルト殿が率いた隊だな。
ルーカスは動かない可能性が有る。
となれば、第二から第四に指示を出しに行こう」
「ランフォース様、自ら動かれるのですか?!」
騎士団に所属して居る訳では無いのだが、ランフォースは騎士としても一流。
ルーカスが動かないならば弟を助ける1人になろうと動くつもりだ。
「あぁ、アレクシス殿は弟かも知れない。
事実か否かを確認して居る最中だろうからね。
彼に何か有ったら彼の母親に顔向け出来ないよ」
ルーカスはアレクが王家の紋章が入ったナイフを持って居た・・・と言うだけで王族と認めたくない。
それ故の冷遇。
アレクが王家の第二王子だと確定した場合、彼が処罰されると気付いて居ないのだから困ったものだ、と言いたげなライ。
身支度を整え、第二から第四が向かった地域で待機する、残りの隊員を動かすべく剣を腰に下げ向かう。
♢ ♢ ♢ ♢
第二から第四を束ねる団長たちも、信号弾には気づいて居た。
ただ、動くには第一の団長が許可を出さないと難しいのだ。
「この信号弾を受けて動けないとは・・・
何とも歯がゆいな」
「ああ。
第一騎士隊のルーカス殿が
指示を出して居ないのは何故だろうな」
「それはアレクシス殿が
彼の隊に配属されたからだよ」
第二、第三の団長が会話に答えるかの如く、ランフォースが騎士服で登場した。
「「「ランフォース様ぁ!?」」」
予測して居なかった王子の登場に待機して居た騎士たちが大騒ぎとなった。
「い、一体どうなされましたかランフォース様」
「皆の者、信号弾は見たな?」
「はい、第一騎士隊の団長から指示が無い故、
動けず歯がゆい思いをして居た所です」
第二騎士団団長が苦虫を噛むように顔を顰めた。
「ルーカスが許可を出さない理由として、
アレクシス殿が持って居た王家の紋章入りナイフが原因だ。
もしかすると彼は私の弟かも知れぬのだ」
「あの・・・ルーカスは第二王子と判明した際の処罰を考えて
行動して居るのでしょうか?」
第三騎士団長の問いに
「・・・してないな」
とライは断言した。
「「「あー・・・馬鹿だ・・・」」」
「私からの命令では無く願いとして、
第二から第四騎士団に告ぐ、
アレクシス殿とバルト殿の隊を救いに向かってくれ」
「位置は森の中心で合って居ますか?」
「あぁ、その方向から信号弾は発せられた」
ガタっ…と音を立てて団長たちが騎士たちを的確に動かして行き、森へと出立する
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