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71. 2人の気持ち
しおりを挟む嵐が去った…という表現があっていると思う。
ロンダール国のキャロル様とキャルル様が足早に帰国された。
何と言うかパワフルな人達だった…。
他人事のようにいっているが、私の義理の家族…なんだけどね。
キャルル姫ときちんとお話ができなかったのは残念だけど。
この国で沢山の騒ぎをおこしたけど、ロンダール国王から2人を帰国させて欲しいという手紙が届き、結局は何も罪を問うことをしなかった。
だけど、証拠品などは手紙と一緒にロンダール国王に送付したけど…。
ロンダール国王…私の実父…。
一度で良いから会ってみたいな…。
私はそんな事を王宮の庭園で考えていた。
「シャルル…」
「マウル様…」
2人で庭園にあるベンチに腰掛けた。
「いろいろと手伝ってもらって助かった…ありがとう」
マウル様の笑顔…素敵だな。
「いえ、頑張ってくれたのは両親です。私はアイデアを出しただけですから」
下を向いていて、手をモジモジとさせていると、マウル様の手が伸びてきて、私の手を握りしめた。
私は、驚いてマウル様の顔を見た。
「俺が近くにいると印が痛まないか…?」
「…痛みますけど、もう慣れました」
「痛みを取る方法を覚えているか?」
勿論…覚えてますけど、口にするのはちょっと…。
私は頷いた。
きっと顔は茹でタコの様に真っ赤になっているだろう。
…恥ずかしい。
「俺は、自分がシャルルに近づく度に痛い思いをさせたくないと思っている…だから…その…痛みを取る方法をしても良いだろうか…」
私の手を握っていたマウル様の手が私の肩に置かれた。
見つめられると恥ずかしい…けど。
私は、また何も言わずに頷いた。
「…シャルル」
だんだんとマウル様の顔が近づいてくる。
前世でも恋愛経験の乏しい私には刺激が強すぎるよ。
ドキドキがおさまらない…。
私はゆっくりと目を閉じた。
2人の唇が重なった瞬間、ピリッとした痛みが身体を駆け抜けた。
…だけど、私達は離れなかった。
そして、ゆっくりと重なった唇を離すとマウル様は私を強く抱きしめた。
もう、痛みは無くなっていた。
「愛している…シャルル。俺と結婚して欲しい」
私はマウル様に抱きしめなられながら、涙した。
「…はい」
マウル様は私の涙を親指でぬぐった。
「良かった…まだ、いろいろと問題はあるが2人なら乗り越えていけると思う。時間はかかるかもしれないが待っていてくれるか…」
私は笑顔でマウル様を見つめた。
「山奥の村で待っていていますから、早く迎えに来てくださいね」
「わかった。なるべく早く迎えに行ける様に頑張るよ」
2人は見つめ会い、そして再び抱きしめあった。
天国のお母さん…お母さんが私の命を守ってくれたおかげで、私は素敵な人に出会えたよ。
…ありがとう。
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