ある日、王子様の天使になりました。

さみ

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第1章

8話

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こんな辛い食べ物を食べたのは初めてだ。ビーフシチューだよね?実はここのお店のビーフシチューは辛いことで有名だとか。いや、そんなはずはない。店は初めてかと聞かれたのに教えてくれないはずがない。

「はぁ.....」

「本当に大丈夫か?」

クロードは心配そうに顔を覗いてくる。

「大丈夫じゃないです。辛いビーフシチューなんて初めて食べました。」

すると、皆はハテナを頭に浮かべていた。
なんでみんな不思議そうに僕をみてるの??

「テオさん、ビーフシチューは辛い食べ物ですよ?」

ナタリーがそう言った。
なにそれ...常識なのかな、
予想は外れていた。どうやら食文化が元の世界と違うようだ。でも名前と使っている野菜とかは同じなのに、もしかして砂糖がしょっぱくて塩が甘いとか!料理する時大変だ。僕は料理できないというか台所に立たせてもらえなかったけど。

「そうなんですか?」

「全く、それぐらい私でも知ってるわ!テオはバカなのね!」

「世界は広いんだからそんなこと言わないの。テオさんが住んでた所は違うかもしれないじゃない。」

アンはナタリーに頭を思い切り叩かれていた。ナタリーさん魔導士だよね...すごい音したけど大丈夫かな。

「ところでテオはどこから来たんだ?」

クロードから答えにくい質問をされた。
別世界から来たんです。とか言ったら大騒動になりそう。元の世界でもイデルナ村から来ましたと言っても誰もわからないくらい田舎でしたけどね。

「イデルナ村ってところから来ました。」

「そこはラミナ王国の近く?」

「いや、すごく遠いです。」

「そんな所からどうやってきたんだ?」

「色々事情がありまして.....」

クロードに質問攻めにされる。まず、この世界の地図がわからない。ここがラミナ王国北部の城郭都市プレイツァということしか知らないテオは下手なこと言うと詐欺師とでも言われかねない。

「まぁ、冒険者には色々な事情がある奴が多いから言いたくねーことは言わなくていいんだよ。いちいち細かいこと聞くんじゃねーよクロード。」

テオが答えにくそうにしているとダリオスが助け舟を出してくれた。案外優しいんだな....

「まぁ、そうだな。事情はあるしな...すまなかった。」

クロードは僕に頭を下げてきた。そんな深刻な話じゃないからそこまで謝らなくても。いや、一回死んだし...神様にもあったし....深刻な話なのでは。

「クロードさん顔を上げてください」

「まぁまぁ、その話はそこまでにしてください。さて、早くご飯を食べましょう!テオさんはクロードと一緒にもう一回買いに行ってくださいね。」

ナタリーが手をパンっと叩き話題を変えた。ビーフシチューは流石に食べられない。次からは一度聞いてから買うことにしよう。
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