召喚された少年は公爵様に愛される

さみ

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30話 新たなる生活②

アヴィ視点

突然、侍女長と共にライアン様の寵愛ちょうあいを受けていると噂のノアという男が部屋にやってきた。普段は使用人として働いていて、仕事中にライアン様を誑かしたのでは?という噂まであるがそれは公爵邸でノアとよく一緒に働いている友人があの子がそんなことするはずないだろうと言っていたので信じていなかったがあまり良いイメージは無かった。

「急に来てしまってごめんなさい。はじめましてノアです。」

初めて見たノアは美しいというより小さくて守ってやりたくなるような可愛い容姿だった。ライアン様が好きになるのも分かる気がした。公爵家の当主であるライアン様のお付き人が使用人の部屋で暮らすだなんて普通はあり得ない、事情は分からないがすごく悲しそうな顔をしているような気がして放って置けなかった。
侍女長は俺に使用人部屋の規則などを教えてやってくれと言われたので教えるととても真面目に聞いてくれて噂は噂でしか無いのだなと分かった。


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎


昨日はあまり眠れなかったが起きると全然眠くなかったので、朝から掃除をしていた。乃亜の担当ではないがなんだか掃除をしたい気分だったのだ。

「あ、ギルだ!おはよう。どこに行くの?」

向こうの方にギルバートが歩いていたので近づいて挨拶をしようと思いテコテコと走っていく。

「ノア!おはよう。今日は王都に行くんだ。それはそうと今日のライアン様凄い機嫌悪かったぞ。早朝から俺を呼び出してなにかと思えばノアをちゃんと監視しろ~だなんて言うから」

「そ、そうなんだね」

そこでギルバートは乃亜の地雷を踏んでしまったことに気づく。さっきおはようと挨拶をした時は笑顔だった表情がこわばっていた。いつもならライアンの話を聞くと嬉しそうにしていたのに。

「なんかあったら相談しろよ。俺はノアの親友だからな。」

「ありがとうギル、でも今はちょっと一人で考えてみるから」

「ああ、分かったよ。」

ギルには何でもお見通しなのかなと思う乃亜だった。








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