召喚された少年は公爵様に愛される

さみ

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42話 ノアの捜索②

連絡魔道具を使いヴェルナーと連絡をとった。意外にも応答も早く、もし連絡がつかなければ直接出向くつもりだったので手間が省けた。

「はーい、こちらヴェルナーです。なになにーー切羽詰まってるの?短期間に二回も連絡あるなんて初めてのことだからね。」

連絡魔道具に映ったヴェルナーは、宮廷魔導士のローブは着ておらずラフな格好をしていた。ラフな格好を見るのは初めてのことなので驚いた。 少し頬が赤くなっているが連絡魔道具はそこまで移すほど緻密ではない。

「そうだな、私自身も驚いているよ。ヴェルナーに二回も頼らざる負えないなんてね。」

「まぁ俺がここまできたのもお前のお陰でだから頼み事のちょっとやそっとどうってことないな。」 

「ああ、感謝する。それで」

「ちょっと待て、お前の言いたいことはあれだろ。言わないで当てるから..............あーわかったわかった。あいつのことだ。ライアンがご執心の精霊の子の」

ライアンの気の沈んだ雰囲気とは反対にテンションが高かった。

「ノアだ。」

「そう、そんな名前だったよ。また倒れたのか?精霊もいるしほっといても大丈夫だしこれ以上俺は何も出来ねーよ。それでも無理だったら偉大なる神官様に頼めよな。」

「いや、違う。」

「え、嘘だろ、その子の話以外何があるのさ、まさか新しい令嬢とか」

「そんなわけないだろ!」

ノア以外愛すつもりのないライアンは声を荒げて否定した。まぁ確かに令嬢に婚約を迫られていることは誰にも言っていないので相談に乗ってもらいたい気持ちもあるが。

「うるせー静かにしろ。そいつと上手くいってないんだろ?まさか........俺に男との色事を聞かれても答えられねーぞ」

「今日は随分と私に対して饒舌だな。」

ヴェルナーはいつも必要以上の話をしない。それに信用できる相手以外には身分関係なく誰にでも敬語で話し、敵をつくらないようにしているような用心深い奴だ。恋愛とは無縁であるヴェルナーの口から色事などと言うワードが出たのも驚きだ。

「饒舌だぁ?酒を飲んでるだけだよ。」

饒舌になっていると自覚がないらしい。酒が強い風貌をしているがそうでもないみたいだ。仕事とプライベートは分けたいから連絡があっても取らない、取りたくないと以前言っていた気がするが、なにか気でも乗っているのだろうか。
そんな呑気なことを言っている場合ではなかった。ノアを探すのが最優先だ。

「酒に酔っているところ悪いが今すぐこっちに来れないか。」




もう少し渋ると思ったが案外素直に言うことを聞いてくれた。それから数分後、ヴェルナーは魔術を使い公爵邸に到着した。

「はぁ...せっかくいい感じに酔ってたのにお前のせいで酔いが醒めたわ。その上転移魔術を使ってもう気持ち悪い。」

すぐにきた割にはちゃんとローブを羽織り髪も整えられている。先程まで酒を飲んでいたとは思えない。

「本当に申し訳ないと思っているよ。それで要件なのだが、至急探して欲しい人がいる。」

「こんな夜に探して欲しい人?で、誰」

「メアリー・ミラー伯爵令嬢だ。」

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