召喚された少年は公爵様に愛される

さみ

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45話 小さな精霊たち

ノアは大きな音で目を覚ました。ガタンガタンと揺れているので馬車に乗せられているのか。さっきの大きな音はきっと石に引っかかったのだろう。

麻袋のようなもので包まれているのか身動きが全く取れない。

もう朝?僕が寝ている間に連れ去られてしまったのか?眠りにつく前、花の匂いがした気がする。まさか眠らされた!

これはまずい....メアリーは僕を男娼にすると言った。娼館に連れて行くつもりなのか、もしくは奴隷として売るつもりなのかは分からないが耐えられるものではないだろう。こんなところで死ぬ訳にはいかない。

きっとライアン様が助けてくれるって信じてる....何か知らせることの出来る信号が有ればと考えていると、目隠しをされているはずなのに辺りが暖かい光に包まれた。

なにこれ....光が.....


この光はもしかしてたくさんの精霊?!
自分の精霊とは連絡がつかないのにどうして....あっ、町に出た時ララはアテナより長生きをしていると言っていた。もしかすると精霊にも強さがあって、この子達はまだ実体化出来ない精霊なのかもしれない。その土地にいる精霊なので魔力を断たれても大丈夫なのか!

『みんな助けてくれるの?』

頭の中で問いかけると、精霊達が同意しているのか光が音を立てている。
上に光を放つことができればライアン様に僕の居場所が分かるかもしれない。
その前に、このぐるぐるに包まれている自分をどうにかしなくては

『お願いがあるんだけど、僕の拘束を外してもらうことは出来るかな』

そう言うとすぐにノアの拘束は溶けるように無くなった。もちろん手錠も。
わっ、危ないもうすぐで声が出そうだった。ふぅー、久しぶりの明るい景色。

荷台から外を覗くことが出来そうだ。外を覗いてみるとそこは森の中だった。

初めこの世界に来た時、森の中を必死に歩いたなぁ。動物が吠える声とか聞こえてあの時は本当に死ぬかと思った。
いやいや、そんなことを考えている場合じゃない。

『あと、もう一つお願いがあるの。上に光を上げてくれない?ライアン様に分かるように』

そう言うと光が集まってゆき馬車をすり抜けて上に上がっていった。それ以上は見えなかったのでライアン様に伝わったか分からないが、きっと精霊たちはやってくれるだろう。

『みんなありがとう~、気をつけて帰るんだよ』

伝わったかな。本当にありがとう!みんなが居なかったら今ごろ頭を抱えているはずだ。

さて、手錠も外れたことだしみんなを呼ぼう。

「ふぁぁぁ、やっとでれたぁー」

「え、」

「あ、ノア様~急に回路が途切れちゃったからびっくりしたよー」

めっちゃ呑気じゃん。こっちがびっくりだよ。
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