冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

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第132話「敵の本質かつ怖さを知らない、知ろうとしない、 知ったかぶりの舐めプは絶対ダメだろう」

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大きな声で名乗りをあげた俺は、ダン!と大地を蹴って走り、

大混乱状態のゴブリンの群れへ突っ込んだ。

俺の役目は、前と左右、フェルナンさんの『攻める道』を切り開く事。

そして物見やぐらで戦いを見守っている自警団員――村民に対し、
派手目かつ最高のパフォーマンスを見せる事だ。

当然、負けるわけにはいかない。
勝利は必須である。

俺は雷撃剣を抜き放ち、吠えに吠える。

「おら! おら! おら! おら! おら! おらあっっ!!」

抜き放った剣を、容赦なく、ゴブリンどもへ振るって行く。
フェルナンさんへも告げた通り、前面と左右のゴブリンだけを倒して行く。
但し、先駆けたる俺は、フェルナンさんたち後詰めが来るまで、
背後から反撃を受けぬよう注意はする。

ずばしゃ! ずどばっ! ばしゅっ! ざんっ!

ぎやうお! ぎゃっ! ぐええっ! ぐおおっ!

どしゃ! ばたっ! どしゃ! ばたっ!

剣の刃で肉をぶった斬る音。

命を失う断末魔の悲鳴。

斬られ、肉塊となったゴブリンどもが、地へ落ちる音。

剣技だけじゃなく、格闘技も使って行く。

どごっ! ぼぐっ! がん! ごん! どが!

ぎやうお! ぎゃっ! ぐええっ! ぐおおっ!

どしゃ! ばたっ! どしゃ! ばたっ!

パンチ、蹴り、相手の頭を、腕を、ひっつかんでの投げ技、何でもござれ。

俺の与える打撃は、結構えげつない。

パンチや蹴りを受けたゴブリンどもは、あっさり絶命し、肉塊となり、地へ落ちた。

先ほどの、威圧を使い動けなくなったゴブリンどもへ、とどめを刺すだけとは、
全然違い、荒々しく凄惨である。

ここで、

「うおおおおおおっ!!! フェルナン・バシュレ参上!!!」

後方から声がし、フェルナンさんも突っ込んで来たのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

振り返らずとも、剣を振るい、ゴブリンどもを倒し始めたのが、
勘働きスキル――索敵で分かる。

当然、フェルナンさんの大声も耳へ入って来る。

「うおおおおおおっ!!! 俺たちの前で抵抗など!!! 無駄!!! 無駄!!! 
無駄だああっっ!!!」

うん!
フェルナンさん!

背中は任せた!

しばし、俺とフェルナンさんは戦闘を続ける。

ここで大きな気配が戦場へ!

「ただいま!! 後詰め部隊参上!!」

「てめえら!! 絶対、逃がさねえぞ!!」

更にローラン様、バスチアンさんも突っ込み、フェルナンさんの背後で戦い始めた。

……よし!

作戦は予定通り、順調に遂行中!

俺も更に戦う!

既に50体以上は倒したはずだ。

そして、改めて全員の安否を確認!

くどいようだが、振り向かなくとも、勘働きスキル――索敵で分かる。

フェルナンさんは後方で戦闘中、奮闘し、無事のようだ。

ローラン様とバスチアンさんも、フェルナンさんを見守り、
バックアップしてくれている。

正門前の『陣地』で待機するシャルロット、セレスさんとクリスさんも無事だ。

全員無事で異常なし!!

安全第一!
これが最重要!

おかげで俺は自身の戦いに集中出来る。

勘働き、さまさまである。

この感じだと、威圧なしは勿論、魔法もなしでいけそうだ。

「おら! おら! おら! おら! おら! おらあっっ!!」

剣を振るい、格闘技でぶちのめす。

時たまオーバーアクションにもなる。

戦い方はシンプルで分かりやすいし、血しぶきが飛び、肉塊が舞い、
見た目も派手である。

案の定、物見やぐらの自警団員の目は俺たちに釘付け。
彼らの感情も伝わって来るのだ。

これまた、勘働きスキルで分かる。

群れ為す人喰いゴブリンって本当に怖い。

リアルな戦いも心の底から怖ろしいって。

これで、良いと思う。

戦いの様子は、物見やぐらの自警団員以外にも、
悲鳴等々の音で村内へ伝わっているはずだし。

更に物見やぐらの自警団員は、村民全員へ、
見たままを詳しく報告してくれるはずだ。

村民たちは否が応でも現実と向き合う事となる。

敵の本質かつ怖さを知らない、知ろうとしない、
知ったかぶりの舐めプは絶対ダメだろう。

机上の空論にふけり、現実を知らない愚かな評論家に成り下がる。

結果、けがどころか、死に至る場合もあり、
そうなってからでは遅すぎると、俺は思う。

また、自分たちの村を守るのに、問題に向き合わず、
何もしないで、怖がるだけなのもいかがなものか。

冒険者の俺たちが、前面に立って、盾となり戦う事で、
「逃げずに問題と向き合い、家族や大切な人を守らねばならない!」
という思いを村民たちへ伝えたい。

そして最後には、「自分の村を絶対に守るんだ!!」

という確固たる信念と強い気概を村民たちへ持たせる。

……というローラン様の考え方に、俺は大いに賛同したのである。
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