冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

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第134話「最優先されるのは安全だから、村民たちへのパフォーマンスは二の次である」

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2㎞先のゴブリン100体を事前に察知。

俺はシャルロットとフェルナンさんへ、
敵襲と付随する情報を伝え、接近するゴブリンどもを待った。

……やがて、12時の方向に、ゴブリンどもが現れた。

やはり、上位種は含まれていない。

まあ、良い。

これまでと同じように、奴らをひたすら倒すだけだ。

作戦は先ほど全員へ周知してある。

「シャルロット! 俺とともに風弾を頼む!」

「了解!」

どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!

どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!どしゅっ!

どぐっ!どぐっ!どぐっ!どぐっ!どぐっ!

どぐっ!どぐっ!どぐっ!どぐっ!どぐっ!

俺とシャルロットの風弾が撃ち込まれると、ゴブリンどもは大混乱。

わ~わ~、ぎゃ~ぎゃ~、わ~わ~、ぎゃ~ぎゃ~、騒いでいる。

ここからが少し作戦変更。
軽度の威圧を使う。

物見やぐらの自警団員に対して、しっかりと、
戦いのパフォーマンスを見せなくてはならない。

あまりにもゴブリンを無力化しすぎて、一方的に倒してしまうと
彼ら彼女たちの心に響かないからだ。

ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!

俺の眼光から放たれた威圧が効き、ゴブリンどもが硬直して、
動きがスローモーとなる。

完全に行動不能にしないのが、きもだ。

「フェルナンさん! 後詰めをよろしく! 合図をしたら、来てください!」

「うむ! OKだ!」

「シャルロット! 打合せ通り、俺の魔法杖を置いていく。大丈夫とは思うが、万が一の時に使え!」

「了解! エル君! ありがと!」

「よし!! エルヴェ・アルノー!! 先駆け!! 行きま~っす!! うおおおおおおっ!!!」 

大きな声で名乗りをあげた俺は、ダン!と大地を蹴って走り、
大混乱状態のゴブリンの群れへ突っ込む。

俺は雷撃剣を抜き放ち、吠えに吠える。
先ほどの経験則に基づいた攻撃だ。

「おら! おら! おら! おら! おら! おらあっっ!!」

ずばしゃ! ずどばっ! ばしゅっ! ざんっ!

ぎやうお! ぎゃっ! ぐええっ! ぐおおっ!

どしゃ! ばたっ! どしゃ! ばたっ!

どごっ! ぼぐっ! がん! ごん! どが!

ぎやうお! ぎゃっ! ぐええっ! ぐおおっ!

どしゃ! ばたっ! どしゃ! ばたっ!

剣技、格闘技を自由自在に存分に使いまくる。

ここで、フェルナンさんへ合図。
左手を大きく打ち振る。

「うおおおおおおっ!!! フェルナン・バシュレ参上!!!」

後方から声がし、フェルナンさんも突っ込んで来た。

「てめえらあ!! 地獄へ行けええ!! ゴー!! トウ!! ヘルうう!!」

ずばしゃ! ずどばっ! ばしゅっ! ざんっ!

ぎやうお! ぎゃっ! ぐええっ! ぐおおっ!

どしゃ! ばたっ! どしゃ! ばたっ!

俺の背後で、獅子奮迅。
剣を振るいまくるフェルナンさん。

勘働きで分かる。

そんな俺とフェルナンさんを、物見やぐらの自警団員たちは、
じいっと見つめていたのである。
 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

自警団員の視線を浴びながら、俺とフェルナンさんは戦い続けた。

しかし、100体のゴブリンを倒すのはあっという間だった。

俺は習得した葬送魔法を使い、ゴブリンどもを塵にした。

これで完了。

ゴブリンどもが現れてから、20分も経っていない。

もう少し、じっくりと戦った方が良かったかもしれない。

だが、いたずらに時間をかけすぎるのも良くない。

ただ、陣地へ戻る時は、万が一何かあった場合にまずいので、
俺とフェルナンさんは時間差で移動する。

まずはフェルナンさんを先に、念の為、再度討伐現場を確認した上で、
俺も陣地へ。

陣地へ戻ると、先に戻ったフェルナンさん、
待機していたシャルロットが迎えてくれた。

「お疲れさん! エルヴェ君!」

「お疲れ様でした、フェルナンさん!」

「お疲れ様! エル君!」

「お疲れ! シャルロット! 異常はないかい?」

「ええ! 私、ず~っと見張っていたけど、エル君とフェルナンさんが襲って来たゴブリンを全て倒して、討ち漏らしはないわ。こちらへは一体も来ていない」

「OK! ありがとう!」

俺たちは正門を背に陣を張っている。

え?
村の反対側から、ゴブリンが攻めて来ないかだって?

うん!
それは一応対策済み。

シュエット村は、小さい村だから、村内の反対側は1㎞と少ししかないし、
時たま俺は、村の反対側にも索敵をかけているから抜かりはない。

奴らが数百メートルの距離で接近したら、数にもよるが、
100体以内なら、俺が単独で討って出る事となっている。

その場合は威圧のスキルをMAXレベルで使い、石化する事もありだ。

最優先されるのは安全だから、村民たちへのパフォーマンスは二の次である。

幸い、これまで反対側からはゴブリンどもは来ていない。

……というわけで、俺たちはしばし休憩し、再び配置についたのである。
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