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第164話「少しでも想像したら分かると思うし、俺はそんな事をしない」
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口笛亭で、楽しく過ごし、テンションが爆上がりしたせいもあってか、
店主さんから教えて貰った料理のレシピに必要な食材をたっぷり、
そして、シャルロットの希望で、召喚魔法関係の魔導書もいろいろ買ってしまった。
結果、結構な大荷物に。
だが、問題はナッシング。
シーニュ仮所属の時に散々やっていたし、荷物持ちは俺の役回り。
重い宝箱、武器防具を散々運ばされていたので、食材や書物などは大楽勝で運べる。
シャルロットは申し訳なさそうにしていたが、力仕事は任せて貰おう。
意気揚々と自宅へ帰ると、
灰色狼に擬態したケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟は、
玄関、裏口ともしっかりにらみをきかせていたらしく、異常なし。
クソ兄貴、ミランダなどの凸があるかと心配したが、大丈夫だったようだ。
奴らが、俺たちの後をつけたり、つきまといなどのストーカー行為をしたら、
勘働きスキルですぐ分かる。
またギルドの不動産部が、第三者へ顧客情報を漏らすはずがないので、
多分だが、新居は知られていないだろう。
まあ、いずれは、知られるだろうが、
ホテルで両名へ、あれだけ釘を刺しておいたら、暴走はしないと思う。
万が一、奴らが暴走しそうなら、また対策を立てる。
その時は、もう容赦しないつもりだ。
魔獣兄弟によれば、俺とシャルロットが引っ越して来たと知り、
まじめ系の物売り行商さんみたいな人が数人来たが、
留守なので、諦めて帰ったらしい。
悪質な訪問販売ならともかく、
まあ、それぐらいなら害はないので、ノープロブレムである。
ちなみに基本スタンスとして、
魔獣兄弟へは、悪意を持たない相手には吠えたり、威嚇したりの反応はせず、
ただただ見守るよう伝えてある。
だから、今回来た行商さんへは我関せずでスルーしたらしい。
つまり、悪意のない訪問はOK。
通常の手紙やお届けものなどは問題なく送って貰えるのだ。
さてさて!
さすがに今日は料理する気はナッシング。
食材は魔導冷蔵庫へ放り込み、お茶を淹れ、新しく購入した魔導書を広げ、
シャルロットと召喚魔法談義。
「エル君」
「ん?」
「これ、見て見て! 私の召喚候補なんだ!」
「どれどれ……」
シャルロットが見せてくれたのは、いかつい魔物のページではなく、
美しい、可憐、という表現がぴったりな精霊、妖精のページ。
こういった精霊、妖精の防御支援型を従士として召喚したいそうだ。
「召喚対象って、自分の実力に見合ったレベルが呼べるんだって」
「ああ、そう言ってたよな、講師のデルフィーヌさんと、アルフォンソさんも」
「うん、私も魔法学校の先生から、そう習ったよ」
「成る程」
「だから現時点で、ケルベロス、オルトロスを呼べるエル君の実力は相当だと思う。修行を続ければ、もっともっとハイレベルの従士を呼べるよ、頑張ってね♡」
「おう! 頑張るよ!」
「私はまずは偵察、斥候に長けた妖精ピクシーを呼びたい。もしくは風の魔法を自在に操る精霊シルフ、最終目標は妖精女王ティターニアかな!」
「そっか! 俺もグリフォンとか、水竜とか呼びたいな」
「うふふ、夢は大きく……だよね♡」
こうしてふたりの魔法談義は盛り上がり、寝たのは日付が変わる直前であった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌日から、俺たちは冒険者ギルドの講座受講を再開した。
グランシャリオから、新たな指示はまだないから、これ幸いとばかりに、
修行、片付けを始めとした用足し、そして休息に充てる。
ハイレベルの召喚魔法を学ぶ上級召喚術の講座以外にも、
回復魔法の基本から学ぶ、基礎回復術の講座も、受講し始めた。
回復魔法の達人、セレスさんに習おうかと思ったが、彼女も多忙だろうし、
迷惑かなと思い、やめた。
ただ後で「何故、頼まなかったの? 水臭い」と責められるのも嫌なので、
回復魔法の基礎を学んだ上で、セレスさんには相談しようと、
シャルロットと話し合い、決めたのである。
そういえば、グランシャリオのクランメンバーは、依頼遂行のない普段、
何をしているのだろう。
今回のフェルナンさんの婚約の一件、アングラ―ド侯爵の件で分かったが、
ローラン様は、王国、王家の為に、動いているんだろうなあと認識しているくらい。
まあ、俺は他人のプライベートに首を突っ込むつもりもないし、
必要がなければ、知りたくもない。
ちなみに本契約の際、ローラン様から『本業』に支障をきたさなければ、
副業は自由だよ、と言われた。
勿論、犯罪行為は厳禁、最悪の場合、クランを解雇、
ギルドも除名になるとも言われた。
グランシャリオのクランメンバーとなり、ローラン様の威光を笠に着て、
越権行為をしたり、悪事を働くな、という事だろう。
しかし、そんな愚かな行為をしたら、全てを失ってしまう。
少しでも想像したら分かると思うし、俺はそんな事をしない。
愛するシャルロットと、引退するまで無事に冒険者稼業を行い、
思いっきりたくさんお金を稼ぐ。
冒険者引退後は、趣味と実益を兼ねたものを見出し、人生を楽しみながら全うする。
……というのが、大まかな目標。
口笛亭で料理を習い、出来れば経営も学ぶ事で、
ゆくゆくはふたりの店を持つのも選択肢のひとつだ。
「まずは、結婚式をあげ、夫婦になるのが直近の目標」とシャルロットに言われ、
「リア充爆発しろ!」と言われそうだが、俺は大いに同意したのである。
店主さんから教えて貰った料理のレシピに必要な食材をたっぷり、
そして、シャルロットの希望で、召喚魔法関係の魔導書もいろいろ買ってしまった。
結果、結構な大荷物に。
だが、問題はナッシング。
シーニュ仮所属の時に散々やっていたし、荷物持ちは俺の役回り。
重い宝箱、武器防具を散々運ばされていたので、食材や書物などは大楽勝で運べる。
シャルロットは申し訳なさそうにしていたが、力仕事は任せて貰おう。
意気揚々と自宅へ帰ると、
灰色狼に擬態したケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟は、
玄関、裏口ともしっかりにらみをきかせていたらしく、異常なし。
クソ兄貴、ミランダなどの凸があるかと心配したが、大丈夫だったようだ。
奴らが、俺たちの後をつけたり、つきまといなどのストーカー行為をしたら、
勘働きスキルですぐ分かる。
またギルドの不動産部が、第三者へ顧客情報を漏らすはずがないので、
多分だが、新居は知られていないだろう。
まあ、いずれは、知られるだろうが、
ホテルで両名へ、あれだけ釘を刺しておいたら、暴走はしないと思う。
万が一、奴らが暴走しそうなら、また対策を立てる。
その時は、もう容赦しないつもりだ。
魔獣兄弟によれば、俺とシャルロットが引っ越して来たと知り、
まじめ系の物売り行商さんみたいな人が数人来たが、
留守なので、諦めて帰ったらしい。
悪質な訪問販売ならともかく、
まあ、それぐらいなら害はないので、ノープロブレムである。
ちなみに基本スタンスとして、
魔獣兄弟へは、悪意を持たない相手には吠えたり、威嚇したりの反応はせず、
ただただ見守るよう伝えてある。
だから、今回来た行商さんへは我関せずでスルーしたらしい。
つまり、悪意のない訪問はOK。
通常の手紙やお届けものなどは問題なく送って貰えるのだ。
さてさて!
さすがに今日は料理する気はナッシング。
食材は魔導冷蔵庫へ放り込み、お茶を淹れ、新しく購入した魔導書を広げ、
シャルロットと召喚魔法談義。
「エル君」
「ん?」
「これ、見て見て! 私の召喚候補なんだ!」
「どれどれ……」
シャルロットが見せてくれたのは、いかつい魔物のページではなく、
美しい、可憐、という表現がぴったりな精霊、妖精のページ。
こういった精霊、妖精の防御支援型を従士として召喚したいそうだ。
「召喚対象って、自分の実力に見合ったレベルが呼べるんだって」
「ああ、そう言ってたよな、講師のデルフィーヌさんと、アルフォンソさんも」
「うん、私も魔法学校の先生から、そう習ったよ」
「成る程」
「だから現時点で、ケルベロス、オルトロスを呼べるエル君の実力は相当だと思う。修行を続ければ、もっともっとハイレベルの従士を呼べるよ、頑張ってね♡」
「おう! 頑張るよ!」
「私はまずは偵察、斥候に長けた妖精ピクシーを呼びたい。もしくは風の魔法を自在に操る精霊シルフ、最終目標は妖精女王ティターニアかな!」
「そっか! 俺もグリフォンとか、水竜とか呼びたいな」
「うふふ、夢は大きく……だよね♡」
こうしてふたりの魔法談義は盛り上がり、寝たのは日付が変わる直前であった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌日から、俺たちは冒険者ギルドの講座受講を再開した。
グランシャリオから、新たな指示はまだないから、これ幸いとばかりに、
修行、片付けを始めとした用足し、そして休息に充てる。
ハイレベルの召喚魔法を学ぶ上級召喚術の講座以外にも、
回復魔法の基本から学ぶ、基礎回復術の講座も、受講し始めた。
回復魔法の達人、セレスさんに習おうかと思ったが、彼女も多忙だろうし、
迷惑かなと思い、やめた。
ただ後で「何故、頼まなかったの? 水臭い」と責められるのも嫌なので、
回復魔法の基礎を学んだ上で、セレスさんには相談しようと、
シャルロットと話し合い、決めたのである。
そういえば、グランシャリオのクランメンバーは、依頼遂行のない普段、
何をしているのだろう。
今回のフェルナンさんの婚約の一件、アングラ―ド侯爵の件で分かったが、
ローラン様は、王国、王家の為に、動いているんだろうなあと認識しているくらい。
まあ、俺は他人のプライベートに首を突っ込むつもりもないし、
必要がなければ、知りたくもない。
ちなみに本契約の際、ローラン様から『本業』に支障をきたさなければ、
副業は自由だよ、と言われた。
勿論、犯罪行為は厳禁、最悪の場合、クランを解雇、
ギルドも除名になるとも言われた。
グランシャリオのクランメンバーとなり、ローラン様の威光を笠に着て、
越権行為をしたり、悪事を働くな、という事だろう。
しかし、そんな愚かな行為をしたら、全てを失ってしまう。
少しでも想像したら分かると思うし、俺はそんな事をしない。
愛するシャルロットと、引退するまで無事に冒険者稼業を行い、
思いっきりたくさんお金を稼ぐ。
冒険者引退後は、趣味と実益を兼ねたものを見出し、人生を楽しみながら全うする。
……というのが、大まかな目標。
口笛亭で料理を習い、出来れば経営も学ぶ事で、
ゆくゆくはふたりの店を持つのも選択肢のひとつだ。
「まずは、結婚式をあげ、夫婦になるのが直近の目標」とシャルロットに言われ、
「リア充爆発しろ!」と言われそうだが、俺は大いに同意したのである。
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