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第3章 結婚しました。公爵閣下と。オレ、歓迎、されてます?
22.オレの夫は魔王を倒したんですって。国の英雄?魔王がいる異世界だったんですか。
「魔王?いたんだ?」
異世界から来たオレに、他になんと言えよう?
「貴方は、本当に、世間というものに関心が無さすぎです。」
と教育係。
多分、オレが来る前に終わった話なので、オレが知らないのは、当たり前。
とは言ったら、ダメなやつだから、黙って聞くオレ。
魔王がいて、倒したんです、と聞いたすぐ後に。
オレ、異世界から来たんで知らない、なんて言ったら、どんな扱いになるか。
勇者、来るのが遅すぎだ!とか言われたら?
オレ、異世界に来てからの職業は、配達員だから。
戦士じゃないから、早めに来ていても役には立たなかった、と勇者になりそこなったオレが主張して、誰が受け入れられる?
ボコられそう。
だから、オレは、大人しくしている。
「魔王は、ある日、突然、姿を現しました。」
と教育係。
「うん。」
「魔王は、いるだけで、国を傾けます。」
と教育係。
「悪女的なやつ?」
美女に化けて、皇帝を誑して、国を傾ける、とか、そういう妖怪の話なら、地球にもあった。
「いえ。魔王は、存在が、害悪なのです。見つけ次第、討伐しなくてはなりません。」
と教育係。
「人を襲う、とか?」
「いいえ。魔王は、国を消失させるのです。」
と教育係。
「消失?地図上から消える?えーと、土地が?」
「土地も、住んでいる人も、築き上げてきた財産も。」
と教育係。
「それは、大事だ。逃げるのは無理なんだ?」
「魔王が姿を現した時点で、その国にある全てが消失対象になります。」
と教育係。
「どうやって、魔王が姿を現したって分かる?」
「魔王が姿を現すと、実際に消失が始まります。」
と教育係。
「えーと、それは。」
「人は、いなくなります。物は、なくなります。」
と教育係。
「家出や誘拐とは、違うと分かるんだ?」
「分かります。消失するとき、いずれも事件性はなく、消失に関しては共通する項目もない。同時多発を繰り返します。」
と教育係。
「消失が始まったら、魔王が姿を現したってことなのか。」
「そうです。すぐに、討伐隊が組まれ、魔王を探します。」
と教育係。
「魔王は、姿が決まっているのか?」
「いいえ。魔王が己の姿を見せるのは、消失する対象のみです。」
と教育係。
「これから、お前を消失させてやる、と予告しにくるの?」
「はい。消失対象に選ばれた瞬間に、魔王をとらえて倒すのです。」
と教育係。
「そりゃ、凄いわ。どうやって倒したんだ?」
「魔王は、会いたい人や、いなくなった人の姿をとります。人の姿をしている魔王の倒し方は、人間を絶命させるのと同じです。」
と教育係。
「え?目の前に親しかった誰かの姿をしている人がいて、咄嗟に、その人を殺すことが出来る人って、少ないんじゃ?」
「そうです。だから、公爵は尊敬されているのです。」
と教育係。
「公爵も国王陛下も、青年なのは、親の世代が、消失したから?」
「はい。消失したら、人も物も戻ってきません。」
と教育係。
世代交代が、強制終了?
異世界って、エグいわ。
日本に帰りたい。
異世界から来たオレに、他になんと言えよう?
「貴方は、本当に、世間というものに関心が無さすぎです。」
と教育係。
多分、オレが来る前に終わった話なので、オレが知らないのは、当たり前。
とは言ったら、ダメなやつだから、黙って聞くオレ。
魔王がいて、倒したんです、と聞いたすぐ後に。
オレ、異世界から来たんで知らない、なんて言ったら、どんな扱いになるか。
勇者、来るのが遅すぎだ!とか言われたら?
オレ、異世界に来てからの職業は、配達員だから。
戦士じゃないから、早めに来ていても役には立たなかった、と勇者になりそこなったオレが主張して、誰が受け入れられる?
ボコられそう。
だから、オレは、大人しくしている。
「魔王は、ある日、突然、姿を現しました。」
と教育係。
「うん。」
「魔王は、いるだけで、国を傾けます。」
と教育係。
「悪女的なやつ?」
美女に化けて、皇帝を誑して、国を傾ける、とか、そういう妖怪の話なら、地球にもあった。
「いえ。魔王は、存在が、害悪なのです。見つけ次第、討伐しなくてはなりません。」
と教育係。
「人を襲う、とか?」
「いいえ。魔王は、国を消失させるのです。」
と教育係。
「消失?地図上から消える?えーと、土地が?」
「土地も、住んでいる人も、築き上げてきた財産も。」
と教育係。
「それは、大事だ。逃げるのは無理なんだ?」
「魔王が姿を現した時点で、その国にある全てが消失対象になります。」
と教育係。
「どうやって、魔王が姿を現したって分かる?」
「魔王が姿を現すと、実際に消失が始まります。」
と教育係。
「えーと、それは。」
「人は、いなくなります。物は、なくなります。」
と教育係。
「家出や誘拐とは、違うと分かるんだ?」
「分かります。消失するとき、いずれも事件性はなく、消失に関しては共通する項目もない。同時多発を繰り返します。」
と教育係。
「消失が始まったら、魔王が姿を現したってことなのか。」
「そうです。すぐに、討伐隊が組まれ、魔王を探します。」
と教育係。
「魔王は、姿が決まっているのか?」
「いいえ。魔王が己の姿を見せるのは、消失する対象のみです。」
と教育係。
「これから、お前を消失させてやる、と予告しにくるの?」
「はい。消失対象に選ばれた瞬間に、魔王をとらえて倒すのです。」
と教育係。
「そりゃ、凄いわ。どうやって倒したんだ?」
「魔王は、会いたい人や、いなくなった人の姿をとります。人の姿をしている魔王の倒し方は、人間を絶命させるのと同じです。」
と教育係。
「え?目の前に親しかった誰かの姿をしている人がいて、咄嗟に、その人を殺すことが出来る人って、少ないんじゃ?」
「そうです。だから、公爵は尊敬されているのです。」
と教育係。
「公爵も国王陛下も、青年なのは、親の世代が、消失したから?」
「はい。消失したら、人も物も戻ってきません。」
と教育係。
世代交代が、強制終了?
異世界って、エグいわ。
日本に帰りたい。
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