49 / 673
第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
49.オレが一人で屋敷を出ようとすると、屋敷の公爵の部屋にワープしてしまいます。公爵が帰宅しました。お一人ですか?相思相愛の神子様は?
神子様が帰った後、公爵家の使用人はめちゃくちゃ、オレを心配してくれた。
オレは、疲れをとりたい、と言って、部屋で、簡単な荷造りをすると、最短ルートで玄関ホールへ。
神子様が帰った後だから、公爵家の使用人は、気を抜いている。
公爵の伴侶は、荷物を自分で持たない。
オレは、公爵の伴侶の服装に見合う鞄を持っていない。
大きな布を風呂敷代わりにして、荷物を詰めてみた。
オレは、風呂敷包みを片手持ったまま、玄関ホールに立ち、もう片方の手で、外に通じる扉のドアノブを回した。
扉は、開いたと思う。
オレは、確かに開けた。
オレは、今、状況が理解できない。
なぜなら、オレは、まだ屋敷にいるからだ。
多分、公爵家の屋敷の中にある、公爵の執務室らしい部屋の中にオレはいる。
オレは、公爵の執務室に入ったことは、一度もない。
王城で入ったことがある国王陛下の姉の執務室を彷彿とさせる造りの部屋で、棚には、公爵の仕事と思しき書類が並んでいる。
何で?
何が起きた?
よく分からんが、主のいない執務室にいていいはずがない。
オレは、公爵の執務室を出た。
風呂敷包みを持って歩いていると、ヤグルマさんに会った。
「お荷物、お持ちします。」
とヤグルマさんに言われたが、オレは断った。
暗証番号は、間違えると三回目でロックがかかる。
最悪、あと二回、何か起きても、四回目には、何も起こらないだろう。
オレは、すぐに玄関ホールに行き、扉に手をかける。
扉を開けたと思ったら。
全く見覚えがない部屋にいた。
よく見てみると。
公爵の持ち物らしきものが部屋に用意されている。
公爵用の部屋だ。
執務室とは違う造り。
テーブルとソファー。
応接室みたいだな。
玄関ホールのドアを開けると、屋敷内の部屋に飛ばされるのか?
仕組みは分からないけれど現象はそうだ。
玄関ホール以外を試そう。
使用人の出入り口に行こうとしたが、止めた。
急に、活動中の使用人が増えた気がする。
使用人の出入り口を使って、ワープしたら、オレは家を出ていく理由を説明できないので困る。
もう一度、玄関ホールだ!
オレは、急いで、ドアノブを回した。
二度あることは三度ある。
オレは、公爵の私室にいた。
公爵の伴侶であるオレの私室に似ているが、オレの知らない物ばかり。
オレは、公爵の私室を出た。
玄関ホールの扉を開けたら、公爵の部屋に出る?
何の仕掛けがあるんだ!
仕掛けを解除しないと、おれは、公爵家の屋敷から出られない。
公爵の屋敷の外をうろつくようになったオレは、屋敷の周辺の土地に、詳しくなった。
公爵家の屋敷を出ることさえできれば。
使用人の出入り口から、使用人と一緒に出るか。
粘れば、なんとかなるだろう。
あと5歩で、オレは使用人の出入り口に着く。
そのタイミングで、ヤグルマさんが来た。
「公爵の伴侶は、使用人の出入り口から、出入りはしないものです。」
オレは、ヤグルマさんに、ワープ現象を説明して、外に出るには、使用人の出入り口を使うしかないと話した。
「原因を探しますので、外出しないでお過ごし下さい。」
とヤグルマさん。
まさか、引きこもり推奨?
オレが引きこもらず、公爵の屋敷から出ていく方が、公爵と神子様の仲は進展するぞ?
それに、オレは、浮気者の屋敷に引きこもりたくないんだ。
公爵と神子様がくっつくのを待つ間、どこぞに旅に出たい。
公爵は、いつも家にいないから、公爵が、誰に真実の愛を捧げようが、平気だとオレは思っていた。
でも。
オレの夫が、オレを放ったらかしにして、他の男と外でいちゃこらしているのを目のあたりにしたら、さ。
なんでか分からないけれど、全然平気じゃないんだよ。
公爵とは、ろくに会話もしていない上に、会話にならないのに。
早く、出ていきたいんだ。
公爵の屋敷から。
「まだ使用人出入り口を試してないから。」
神子様の前で、応援すると言った手前。
オレの思いを口に出すことは、はばかれる。
「問題を解決するために、公爵にお戻りいただきます。公爵には心当たりがお有りでしょうから。」
とヤグルマさん。
「公爵に心当たり?もしかして、魔法とか。」
魔法がある異世界?
魔王がいて、神子様が存在するなら、魔法も?
「公爵のお戻りまで、安全な場所に。」
オレは、ヤグルマさんに押し切られて、部屋に戻った。
その日の夜。
何ヶ月ぶりかで、公爵が屋敷に帰ってきた。
一人で。
一人?
相思相愛の神子様は?
一緒じゃないのか?
オレは、疲れをとりたい、と言って、部屋で、簡単な荷造りをすると、最短ルートで玄関ホールへ。
神子様が帰った後だから、公爵家の使用人は、気を抜いている。
公爵の伴侶は、荷物を自分で持たない。
オレは、公爵の伴侶の服装に見合う鞄を持っていない。
大きな布を風呂敷代わりにして、荷物を詰めてみた。
オレは、風呂敷包みを片手持ったまま、玄関ホールに立ち、もう片方の手で、外に通じる扉のドアノブを回した。
扉は、開いたと思う。
オレは、確かに開けた。
オレは、今、状況が理解できない。
なぜなら、オレは、まだ屋敷にいるからだ。
多分、公爵家の屋敷の中にある、公爵の執務室らしい部屋の中にオレはいる。
オレは、公爵の執務室に入ったことは、一度もない。
王城で入ったことがある国王陛下の姉の執務室を彷彿とさせる造りの部屋で、棚には、公爵の仕事と思しき書類が並んでいる。
何で?
何が起きた?
よく分からんが、主のいない執務室にいていいはずがない。
オレは、公爵の執務室を出た。
風呂敷包みを持って歩いていると、ヤグルマさんに会った。
「お荷物、お持ちします。」
とヤグルマさんに言われたが、オレは断った。
暗証番号は、間違えると三回目でロックがかかる。
最悪、あと二回、何か起きても、四回目には、何も起こらないだろう。
オレは、すぐに玄関ホールに行き、扉に手をかける。
扉を開けたと思ったら。
全く見覚えがない部屋にいた。
よく見てみると。
公爵の持ち物らしきものが部屋に用意されている。
公爵用の部屋だ。
執務室とは違う造り。
テーブルとソファー。
応接室みたいだな。
玄関ホールのドアを開けると、屋敷内の部屋に飛ばされるのか?
仕組みは分からないけれど現象はそうだ。
玄関ホール以外を試そう。
使用人の出入り口に行こうとしたが、止めた。
急に、活動中の使用人が増えた気がする。
使用人の出入り口を使って、ワープしたら、オレは家を出ていく理由を説明できないので困る。
もう一度、玄関ホールだ!
オレは、急いで、ドアノブを回した。
二度あることは三度ある。
オレは、公爵の私室にいた。
公爵の伴侶であるオレの私室に似ているが、オレの知らない物ばかり。
オレは、公爵の私室を出た。
玄関ホールの扉を開けたら、公爵の部屋に出る?
何の仕掛けがあるんだ!
仕掛けを解除しないと、おれは、公爵家の屋敷から出られない。
公爵の屋敷の外をうろつくようになったオレは、屋敷の周辺の土地に、詳しくなった。
公爵家の屋敷を出ることさえできれば。
使用人の出入り口から、使用人と一緒に出るか。
粘れば、なんとかなるだろう。
あと5歩で、オレは使用人の出入り口に着く。
そのタイミングで、ヤグルマさんが来た。
「公爵の伴侶は、使用人の出入り口から、出入りはしないものです。」
オレは、ヤグルマさんに、ワープ現象を説明して、外に出るには、使用人の出入り口を使うしかないと話した。
「原因を探しますので、外出しないでお過ごし下さい。」
とヤグルマさん。
まさか、引きこもり推奨?
オレが引きこもらず、公爵の屋敷から出ていく方が、公爵と神子様の仲は進展するぞ?
それに、オレは、浮気者の屋敷に引きこもりたくないんだ。
公爵と神子様がくっつくのを待つ間、どこぞに旅に出たい。
公爵は、いつも家にいないから、公爵が、誰に真実の愛を捧げようが、平気だとオレは思っていた。
でも。
オレの夫が、オレを放ったらかしにして、他の男と外でいちゃこらしているのを目のあたりにしたら、さ。
なんでか分からないけれど、全然平気じゃないんだよ。
公爵とは、ろくに会話もしていない上に、会話にならないのに。
早く、出ていきたいんだ。
公爵の屋敷から。
「まだ使用人出入り口を試してないから。」
神子様の前で、応援すると言った手前。
オレの思いを口に出すことは、はばかれる。
「問題を解決するために、公爵にお戻りいただきます。公爵には心当たりがお有りでしょうから。」
とヤグルマさん。
「公爵に心当たり?もしかして、魔法とか。」
魔法がある異世界?
魔王がいて、神子様が存在するなら、魔法も?
「公爵のお戻りまで、安全な場所に。」
オレは、ヤグルマさんに押し切られて、部屋に戻った。
その日の夜。
何ヶ月ぶりかで、公爵が屋敷に帰ってきた。
一人で。
一人?
相思相愛の神子様は?
一緒じゃないのか?
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
異世界転移された傾国顔が、アラ還宰相の幼妻になって溺愛されるまでの話
ふき
BL
異世界に転移したカナトは、成り行きでアラ還の宰相ヴァルターと結婚することになる。
戸惑いながら迎えた初夜。衝動のキス、触れあう体温――そして翌朝から距離が遠ざかった。
「じゃあ、なんでキスなんてしたんだよ」
これは、若さを理由に逃げようとするアラ還宰相を、青年が逃がさない話。
ヴァルター×カナト
※サブCPで一部、近親関係を想起させる描写があります。
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
カヨワイさつき
BL
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです
みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?
親友のお願いを聞いたら異世界から来た騎士様に求婚されました
藤吉めぐみ
BL
いつも通りに家に帰っていた大学生の心都(こと)。そんな心都を家の前で待っていたのは3ヶ月前から行方不明になっていた親友・悠隆と、銀の鎧を着た背の高い見知らぬ男。
動揺する心都に悠隆は、「ちょっと異世界に行っててさー。で、向こうの騎士様が付いてきちゃって、心都のところで預かってくれない?」とお願いしてくる。隣の騎士も「あなたに会いたくてここまで来てしまいました」と言い出して……!?
1DKの部屋から始まる、イケメン騎士とお人好し大学生の世界を越えた同居ラブ。