《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第7章 オレは、英雄公爵と並んで歩いています。始まりは、一人と一人でしたね。道なき道を切り拓きます。

183.都に攻め上ります。手始めに、分家のクズとクズ仲間を回収します。根っこが生えていました。引っこ抜いたら、根っこは、どうなりますか?

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王都では、最初に、埋めた分家のクズとクズ仲間を掘り起こし、王城に連行することにした。

オレとクロードを引きずり下ろしたくて、オレを蹂躙しようと沸いたやつらは、有効活用しないとなー。

オレが、誘拐されて、クロードが駆けつけた建物に、オレ達は、やってきた。

穴に植えられていた分家のクズとクズ仲間は、元気かなー。

分家のクズとクズ仲間が、床に開いた穴に突っ込まれている建物の周囲に、見張りはゼロ。

建物内部の監視もなし。

建物ごと打ち捨てられたのかな?


クロードが、魔法で、床に穴を開けて、分家のクズとクズ仲間を突っ込んだ部屋に入る。

分家のクズも、クズ仲間も、全員、穴の中で、生きていた。

誰かが、世話していたわけでもないのに、分家のクズとクズ仲間は、飢えてもいなければ、排泄物まみれになっていない。

今日は、世話する人がいないだけで、昨日は、いた?


違った。

分家のクズとクズ仲間は、根っこが生えていた。

クロードの魔法の成果で、全員、植物もどきになっていた。

床に植わったお陰で、飢え死にしない上に、排泄物まみれにならなかったんだから、魔法って、便利だよなー。

屋内で、もやし人間を栽培していたようだ。

もやし人間は、自給自足していた。

光合成はしないから、ミドリムシ人間にはなっていない。

クロードは、オレの尻バリアの魔法を解除する気がないので、全員、手作業で、引っこ抜くことにした。

引っこ抜こうと、引っ張ると、ブチブチと、何かが千切れる音がする。

分家のクズとクズ仲間は、盛大に悲鳴をあげて、オレ達に文句を言い始めた。

ぎゃあぎゃあ騒ぐので、分家のクズとクズ仲間の体をチェックした。

分家のクズとクズ仲間を引っこ抜いたときに、もやし人間の体から、根っこが千切れたのだと分かった。

正直、根っこくらい、いいじゃないか、とオレは思った。

もやし人間として、根っこが生えている状態に馴染んだら、普通の人間に戻ったときに、社会復帰、出来るのかな?

根っこが千切れたもやし人間が、悲鳴をあげると、他のもやし人間も、大騒ぎし始めた。

「人でなしめ!」
「残酷だ!」
「残虐行為だ!」

根っこに愛着があったのかなー。

と思ったら、違ったようだ。

根っこは、やつらの生殖器官が、もやし人間になるべく形を変えたものだった。

つまり、やつらのナニは、地面にささっている状態で千切れている。

深く考えると、ぶるっとするから、思考をシャットダウンしよう。

触りたくない。

昔、敵の耳を切り取ったものをおさめた耳塚を作ったという話を聞いた。

クズ共のナニをおさめたナニ塚は、いらない。

オレは、クズのナニを集めて供養したくない。

クズ共のナニは、微生物が、日夜頑張って、土に還してくれる日を待つことにする。

引っ張ると、根っこは千切れる仕様だったに違いない。

分家のクズとクズ仲間のナニは、全員、千切れた状態で地中に残されることになった。
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