260 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
260.「今日は、私の旦那記念日。一人で完結したがるヒサツグが、私を旦那と認めた日。ヒサツグが、初めて、私を頼った日。」
オレをお姫様抱っこして、秘密基地に連れてきたクロードは、終始ご機嫌。
「クロード、何かいいことがあったのかな?」
クロードは、にこにこ。
「ヒサツグが、私に頼るのは初めて。」
と話すクロードの声は、弾んでいる。
オレは、クロードより年上だから、という発想に凝り固まり過ぎて、自分を動けなくしただけじゃなく、クロードも不安にさせていたんだな。
「ごめん。クロード。
オレには、クロードがいて、クロードにはオレがいる。
オレは、それを分かったつもりになっていたけど、理解していなかった。
一人で、できるつもりでいたことが、できない現実が、辛くなってきて、悔しくて、殻を閉じていたな、オレ。
クロードに対しても。
クロードは、また、待っていてくれたんだな。
ありがとう。
オレは、クロードの腕の中で、クロードの体温を感じるのが、好きだ。
オレかクロードが、この世を去るまで、ずっとこうして、二人で生きていきたい。
毎朝、クロードの温もりを感じながら目を覚まして、眠るときは、クロードと同じベッドで、クロードと触れ合いながらがいいな。
今のオレは、オレ史上、最大の不安に悩まされて困っている。
クロード、オレを助けろ。
クロードには、オレを助ける力がある。
オレは、クロードに、オレの思いや、相談を聞いてほしい。」
オレは、クロードの顔を直視できなくて、クロードの膝にまたがっているのをいいことに、クロードの顔の横に、オレの顔がくるように、座り直した。
クロードは、オレの髪を優しく撫でている。
「ヒサツグは、年上の余裕がなくなるのを嫌がって、私と向き合うのを怖がってきた。」
とクロード。
オレの葛藤は、クロードにはお見通しだったのか。
恥ずかしいけれど、安心。
クロードに失望されなかったことに、オレはほっとする。
「怖い、わけじゃ。怖いのかな、オレは。」
クロードの伴侶が、オレである意味がないと、クロードに思われたくなくて。
クロードが、オレを伴侶にしてがっかりしたと思っていることを思い知らされたくない、と、オレは考えていた。
「私は、ヒサツグに、大事に守られたことで、ヒサツグを守ることを覚えた。
ヒサツグが、私の助けを必要としない間は、見守るだけでも良かった。
ヒサツグは、一人で完結したがるから。
今日、ヒサツグは、私の存在を思い出して、私を頼った。
私は、旦那として、ヒサツグに認められた。
今日は、私の旦那記念日。」
とクロード。
クロードに、オレをさらけ出して、しがみついていることを歓迎されるのは、嬉し恥ずかし、心地よい。
「クロード、愛している。」
思わず、愛をささやいてしまうオレ。
ん?
クロードの手の位置が?
クロードが、オレのズボンをずらそうとしている!
待て!
オレは、これから、真面目な話をするんだぞ!
クロードと場所を変えて、盛り上がるために、クロードの仕事場に突撃したんじゃない。
オレは、クロードの手を握った。
「クロード。たくさん愛し合う前に、オレは、オレの心の憂いを晴らしたいんだ。
心の憂いがなくなった後の方が、いつもより、愛が深まる。」
「クロード、何かいいことがあったのかな?」
クロードは、にこにこ。
「ヒサツグが、私に頼るのは初めて。」
と話すクロードの声は、弾んでいる。
オレは、クロードより年上だから、という発想に凝り固まり過ぎて、自分を動けなくしただけじゃなく、クロードも不安にさせていたんだな。
「ごめん。クロード。
オレには、クロードがいて、クロードにはオレがいる。
オレは、それを分かったつもりになっていたけど、理解していなかった。
一人で、できるつもりでいたことが、できない現実が、辛くなってきて、悔しくて、殻を閉じていたな、オレ。
クロードに対しても。
クロードは、また、待っていてくれたんだな。
ありがとう。
オレは、クロードの腕の中で、クロードの体温を感じるのが、好きだ。
オレかクロードが、この世を去るまで、ずっとこうして、二人で生きていきたい。
毎朝、クロードの温もりを感じながら目を覚まして、眠るときは、クロードと同じベッドで、クロードと触れ合いながらがいいな。
今のオレは、オレ史上、最大の不安に悩まされて困っている。
クロード、オレを助けろ。
クロードには、オレを助ける力がある。
オレは、クロードに、オレの思いや、相談を聞いてほしい。」
オレは、クロードの顔を直視できなくて、クロードの膝にまたがっているのをいいことに、クロードの顔の横に、オレの顔がくるように、座り直した。
クロードは、オレの髪を優しく撫でている。
「ヒサツグは、年上の余裕がなくなるのを嫌がって、私と向き合うのを怖がってきた。」
とクロード。
オレの葛藤は、クロードにはお見通しだったのか。
恥ずかしいけれど、安心。
クロードに失望されなかったことに、オレはほっとする。
「怖い、わけじゃ。怖いのかな、オレは。」
クロードの伴侶が、オレである意味がないと、クロードに思われたくなくて。
クロードが、オレを伴侶にしてがっかりしたと思っていることを思い知らされたくない、と、オレは考えていた。
「私は、ヒサツグに、大事に守られたことで、ヒサツグを守ることを覚えた。
ヒサツグが、私の助けを必要としない間は、見守るだけでも良かった。
ヒサツグは、一人で完結したがるから。
今日、ヒサツグは、私の存在を思い出して、私を頼った。
私は、旦那として、ヒサツグに認められた。
今日は、私の旦那記念日。」
とクロード。
クロードに、オレをさらけ出して、しがみついていることを歓迎されるのは、嬉し恥ずかし、心地よい。
「クロード、愛している。」
思わず、愛をささやいてしまうオレ。
ん?
クロードの手の位置が?
クロードが、オレのズボンをずらそうとしている!
待て!
オレは、これから、真面目な話をするんだぞ!
クロードと場所を変えて、盛り上がるために、クロードの仕事場に突撃したんじゃない。
オレは、クロードの手を握った。
「クロード。たくさん愛し合う前に、オレは、オレの心の憂いを晴らしたいんだ。
心の憂いがなくなった後の方が、いつもより、愛が深まる。」
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで
キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────……
気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。
獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。
故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。
しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件
りゆき
BL
俺の部屋の天井から降って来た超絶美形の男。
そいつはいきなり俺の唇を奪った。
その男いわく俺は『運命の相手』なのだと。
いや、意味分からんわ!!
どうやら異世界からやって来たイケメン。
元の世界に戻るには運命の相手と結ばれないといけないらしい。
そんなこと俺には関係ねー!!と、思っていたのに…
平凡サラリーマンだった俺の人生、異世界人への嫁入りに!?
そんなことある!?俺は男ですが!?
イケメンたちとのわちゃわちゃに巻き込まれ、愛やら嫉妬やら友情やら…平凡生活からの一転!?
スパダリ超絶美形×平凡サラリーマンとの嫁入りラブコメ!!
メインの二人以外に、
・腹黒×俺様
・ワンコ×ツンデレインテリ眼鏡
が登場予定。
※R18シーンに印は入れていないのでお気をつけください。
※前半は日本舞台、後半は異世界が舞台になります。
※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載中。
※完結保証。
※ムーンさん用に一話あたりの文字数が多いため分割して掲載。
初日のみ4話、毎日6話更新します。
本編56話×分割2話+おまけの1話、合計113話。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
カヨワイさつき
BL
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
親友のお願いを聞いたら異世界から来た騎士様に求婚されました
藤吉めぐみ
BL
いつも通りに家に帰っていた大学生の心都(こと)。そんな心都を家の前で待っていたのは3ヶ月前から行方不明になっていた親友・悠隆と、銀の鎧を着た背の高い見知らぬ男。
動揺する心都に悠隆は、「ちょっと異世界に行っててさー。で、向こうの騎士様が付いてきちゃって、心都のところで預かってくれない?」とお願いしてくる。隣の騎士も「あなたに会いたくてここまで来てしまいました」と言い出して……!?
1DKの部屋から始まる、イケメン騎士とお人好し大学生の世界を越えた同居ラブ。