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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
529.サーバル王国の国王陛下は、現体制のマウンテン王国での発展は難しいだろうと察していました。マウンテン王国の四人に、気づかせましょう。
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ケレメイン大公国とマウンテン王国とサーバル王国の三国は、やっと、話し合いのために同じテーブルについた。
ただ。
マウンテン王国の四人には、サーバル王国との関係改善の取り決めをするまでの権限がない。
マウンテン王国とサーバル王国の今後については、マウンテン王国の四人が持ち帰ることにした。
「サーバル王国は、いずれ、王女シガラキノを即位させるが、今ではない。
マウンテン王国も、帰国後、検討されるといい。」
とサーバル王国の国王陛下。
マウンテン王国の四人は、返事をしかねている。
マウンテン王国も女王をたてます、とは、四人とも返事できないよなー。
マウンテン王国の四人は、まだ気づいていないから、なおさら。
サーバル王国の国王陛下は、気づいたんだと思う。
オレが気づいたことに。
マウンテン王国の国王陛下とケレメイン大公クロードが袂を分かったのは、さ。
ケレメイン公爵だったクロードは、国を興して独立国を作り、大公になったことが何よりの証拠。
ケレメイン公爵クロードには、マウンテン王国から独立を決めるだけのことがあったから、独立した、ということをケレメイン公爵だったクロードの行動が証明している。
ここまでは、ただ、マウンテン王国の国王陛下とケレメイン公爵クロードは、うまく行かなくなったんだ、という解釈で終わることもできる。
この国際会議に参加して、女神様の本心を聞いたサーバル王国の国王陛下は、マウンテン王国の現状がどうしてこうなったか、察したと思うんだよな。
「聞き及んでいる限り、今代のマウンテン王国の国王陛下は、英雄公爵クロードに不遇をおしつけていただろう?
女神様の恋人になっていない国王が、女神様に愛されている英雄に不遇を与えていた、ということの意味を考えてみるといい。
今よりも少し上向きの未来へと国の舵をきるために、何をすべきか。」
とサーバル王国の国王陛下。
サーバル王国の国王陛下に諭された内容を、マウンテン王国の四人は、受け止めかねている。
「サーバル王国の国王陛下が話していることは、おかしなことではないと思うぞ。」
「どのあたりが?」
とオレに聞いてきたのは、司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「サーバル王国の国王陛下にとって、クロードは、ケレメイン公爵家の子息という意識が強かったのかもしれない。
オレは、マウンテン王国の国王陛下が、クロードに対する認識を刷新しなかったことが、何よりも失敗だったと思う。」
「何の失敗ですの?」
と宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「魔王を倒して英雄公爵になったクロードの価値は、マウンテン王国の国王陛下の友人で公爵家の跡取りだったときと、大きく変わっているんだよな。
女神様からの好感度という点でさ。」
「「「「女神様の好感度。」」」」
とマウンテン王国の四人。
「この世界は、女神様が作った。
女神様は、女神様の世界の住人が生み出す女神様の気に入るものを探している。
マウンテン王国の今代の国王陛下は、国王陛下の気持ちのままに、英雄公爵をいびり倒した。
マウンテン王国の国王陛下がクロードにした具体的な仕打ちは、女神様の望むものだったかな?」
サーバル王国の国王陛下もオレも、マウンテン王国の四人が返事をしかねている理由に見当がついていた。
マウンテン王国に再び女王を、となると、マウンテン王国内の抵抗がなー。
「マウンテン王国の国内の抵抗に対処して新体制を始めるか、現体制を今後も維持するための策を練るか。
急いで決めることでもないだろうが、先延ばしすることで、国の寿命が延びるかは考えた方がいい。」
とサーバル王国の国王陛下。
「マウンテン王国の今代の国王陛下が女神様から授かった力を、国王として使うことがこれからもある、というのなら、現体制で進めていくしかないだろうけどな。」
「持ち帰ります。」
と宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
そこからは、一気に国際会議らしくなった。
オレ達は、ドリアン王国対策を話し合った。
有意義な話し合いができたと思う。
クロードとオレは、ケレメイン大公国の大公と大公妃として、意見を出して、意見を聞いたりした。
この調子で、ドリアン王国対策は、うまくいかせるぞ!
ドリアン王国の問題を片付けて、愛こんにゃく家の結婚式の準備に取りかかろう。
愛こんにゃく家には、たくさん働いてもらっているからなー。
愛こんにゃく家の理想の結婚式にできるだけ近づけたいんだよなー。
感謝をこめて。
ただ。
マウンテン王国の四人には、サーバル王国との関係改善の取り決めをするまでの権限がない。
マウンテン王国とサーバル王国の今後については、マウンテン王国の四人が持ち帰ることにした。
「サーバル王国は、いずれ、王女シガラキノを即位させるが、今ではない。
マウンテン王国も、帰国後、検討されるといい。」
とサーバル王国の国王陛下。
マウンテン王国の四人は、返事をしかねている。
マウンテン王国も女王をたてます、とは、四人とも返事できないよなー。
マウンテン王国の四人は、まだ気づいていないから、なおさら。
サーバル王国の国王陛下は、気づいたんだと思う。
オレが気づいたことに。
マウンテン王国の国王陛下とケレメイン大公クロードが袂を分かったのは、さ。
ケレメイン公爵だったクロードは、国を興して独立国を作り、大公になったことが何よりの証拠。
ケレメイン公爵クロードには、マウンテン王国から独立を決めるだけのことがあったから、独立した、ということをケレメイン公爵だったクロードの行動が証明している。
ここまでは、ただ、マウンテン王国の国王陛下とケレメイン公爵クロードは、うまく行かなくなったんだ、という解釈で終わることもできる。
この国際会議に参加して、女神様の本心を聞いたサーバル王国の国王陛下は、マウンテン王国の現状がどうしてこうなったか、察したと思うんだよな。
「聞き及んでいる限り、今代のマウンテン王国の国王陛下は、英雄公爵クロードに不遇をおしつけていただろう?
女神様の恋人になっていない国王が、女神様に愛されている英雄に不遇を与えていた、ということの意味を考えてみるといい。
今よりも少し上向きの未来へと国の舵をきるために、何をすべきか。」
とサーバル王国の国王陛下。
サーバル王国の国王陛下に諭された内容を、マウンテン王国の四人は、受け止めかねている。
「サーバル王国の国王陛下が話していることは、おかしなことではないと思うぞ。」
「どのあたりが?」
とオレに聞いてきたのは、司祭の従兄弟ムール・ドロー。
「サーバル王国の国王陛下にとって、クロードは、ケレメイン公爵家の子息という意識が強かったのかもしれない。
オレは、マウンテン王国の国王陛下が、クロードに対する認識を刷新しなかったことが、何よりも失敗だったと思う。」
「何の失敗ですの?」
と宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「魔王を倒して英雄公爵になったクロードの価値は、マウンテン王国の国王陛下の友人で公爵家の跡取りだったときと、大きく変わっているんだよな。
女神様からの好感度という点でさ。」
「「「「女神様の好感度。」」」」
とマウンテン王国の四人。
「この世界は、女神様が作った。
女神様は、女神様の世界の住人が生み出す女神様の気に入るものを探している。
マウンテン王国の今代の国王陛下は、国王陛下の気持ちのままに、英雄公爵をいびり倒した。
マウンテン王国の国王陛下がクロードにした具体的な仕打ちは、女神様の望むものだったかな?」
サーバル王国の国王陛下もオレも、マウンテン王国の四人が返事をしかねている理由に見当がついていた。
マウンテン王国に再び女王を、となると、マウンテン王国内の抵抗がなー。
「マウンテン王国の国内の抵抗に対処して新体制を始めるか、現体制を今後も維持するための策を練るか。
急いで決めることでもないだろうが、先延ばしすることで、国の寿命が延びるかは考えた方がいい。」
とサーバル王国の国王陛下。
「マウンテン王国の今代の国王陛下が女神様から授かった力を、国王として使うことがこれからもある、というのなら、現体制で進めていくしかないだろうけどな。」
「持ち帰ります。」
と宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
そこからは、一気に国際会議らしくなった。
オレ達は、ドリアン王国対策を話し合った。
有意義な話し合いができたと思う。
クロードとオレは、ケレメイン大公国の大公と大公妃として、意見を出して、意見を聞いたりした。
この調子で、ドリアン王国対策は、うまくいかせるぞ!
ドリアン王国の問題を片付けて、愛こんにゃく家の結婚式の準備に取りかかろう。
愛こんにゃく家には、たくさん働いてもらっているからなー。
愛こんにゃく家の理想の結婚式にできるだけ近づけたいんだよなー。
感謝をこめて。
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