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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
595.オレは、ミーレ長官に話をふりました。
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クロードに見つめられても何も話そうとしないミーレ長官より先に、ミーレ長官の奥様が口を開こうとした。
オレは、手を振って、ミーレ長官の奥様を止める。
ミーレ長官の奥様が動いたら、先に謝罪したら逆効果だ。
ミーレ長官が、自分から謝罪しないと。
ミーレ長官の奥様は、司祭が頭を下げたときには、この場が用意された意味を正確に読み取っていた。
マウンテン王家の血筋の人間とその伴侶を一つの部屋に集めた、と、この部屋に呼んだ理由をオレ達は説明している。
マウンテン王家の血筋という理由がなければ、オレ達六人が一堂に顔を合わせられない。
司祭は、医者と結婚し、今は完全に平民の扱いになっている。
ミーレ長官夫妻も、ケレメイン大公国の平民だが、意識の根底では、貴族でいることを捨てきれていなかった。
今日の話し合いまでは。
オレとクロードは、今日で一気に決着をつけると決めていた。
長引かせても、意味がない。
本人が理解しようとしなければ、理解する日は来ない。
オレとクロードは、非公式な場で、ミーレ長官から謝罪を引き出すことにした。
オレは、クロードを抱きしめるのを止めた。
ミーレ長官は、クロードに見つめられても、口を開かない。
オレが話した方がいいなー。
「ミーレ長官。
ミーレ長官がしたことは、決してやっていいことではない。
ミーレ長官は、オレの直属の部下でありながら、オレの信頼を裏切った。
オレの説得に応じて、途中で手を引き、最後までいかなかったとしても。
一人のケレメイン大公国の国民として、国を危機にさらした。」
ミーレ長官は、何も言わない。
「ミーレ長官にしたら、今まで、何も言われなかったのに、なぜ、急に、今になって、と思っているのかもしれないけどな。」
オレの台詞を聞いて、ミーレ長官の奥様が青ざめていく。
「ミーレ長官が、王族らしい教育とか、貴族らしい教育を受ける機会に恵まれなかったとしても、さ。
平民として生きていく中で、平民の礼儀作法を知る機会はあったよな?
王侯貴族の礼儀作法を知らなくても、平民の礼儀作法の中で、やってはいけないことをした場合は、どうするのか、を学ぶ時間はあったんじゃないかな?
今の今まで、顔を合わす時間はあったけれど、この件に関して、ミーレ長官からの働きかけは一切なかった。
だから、今、なんだ。」
オレは、ゆっくりと言葉を切りながら話す。
オレもクロードも、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式よりも前に、ミーレ長官から謝罪の申し入れがあると考えていた。
具体的には、ミーレ長官の裏切りをオレが突き止めた直後あたりに、一家揃って、頭を下げにくると思っていた。
ミーレ長官のしたことを表に出して、断罪せずに、内々で処理したのは、さ。
ケレメイン大公国として、その方が良かったからという政治的な事情によるものが大きくて。
ミーレ長官の個人的な事情を斟酌したから、ではないんだけど、ミーレ長官は、ミーレ長官の事情を汲んで無罪放免になっていると考えている。
裏切り発覚後、どれだけ待っても。
ミーレ長官は、オレとクロードのところへ、内々に謝罪に来なかった。
内々に処理したことの感謝も伝えてこない。
もう、これ以上、ミーレ長官が自発的に動くのを待っても意味がない。
オレとクロードは、そう判断した。
ミーレ長官は気づかなくても、ミーレ長官の奥様は気づけた、ということは今まで何度もあったと思う。
今回、ミーレ長官の奥様は、気づくのが遅れた。
ミーレ長官の奥様は、マウンテン王国の貴族との交流に心を奪われていて、オレとクロードが待っていることに気づいていなかった。
オレとクロードが、ケレメイン大公国の貴族と平民について言及していたとき。
ミーレ長官夫妻は、なかなか納得しなかった。
ミーレ長官は、奥様のようにウキウキしていなかったけれど、貴族階級への復帰に目がくらんでいるのは見て取れた。
ミーレ長官の奥様は、貴族として、オレとクロードがに呼び出された理由に自分で気づくことができた。
ミーレ長官は、貴族として生きていくのは、もう無理だとオレは思っている。
ミーレ長官は、不幸な環境の中にいた自分という立場から、自分の意識を切り替え出来ていない。
ミーレ長官は、違う場所で、違う生き方を始めた自分を見つけられていない。
ミーレ長官の意識は、傷つけられたときのままから切り替わらないまま。
貴族に限らず、匂わされる前に気づいて動かないと人間関係でつまずくことはままある。
匂わされたなら、気づくのが遅れたことについてのアクションも必要だ。
何かをするタイミングで何もしなかったことに対して。
だって傷つけられてきたからしないのは仕方ない、という言い訳を、しなかった側が使っても、何の解決にもならない。
必要とされているのは、心からの謝罪と感謝だけ。
オレは、ミーレ長官の出方を待った。
オレは、手を振って、ミーレ長官の奥様を止める。
ミーレ長官の奥様が動いたら、先に謝罪したら逆効果だ。
ミーレ長官が、自分から謝罪しないと。
ミーレ長官の奥様は、司祭が頭を下げたときには、この場が用意された意味を正確に読み取っていた。
マウンテン王家の血筋の人間とその伴侶を一つの部屋に集めた、と、この部屋に呼んだ理由をオレ達は説明している。
マウンテン王家の血筋という理由がなければ、オレ達六人が一堂に顔を合わせられない。
司祭は、医者と結婚し、今は完全に平民の扱いになっている。
ミーレ長官夫妻も、ケレメイン大公国の平民だが、意識の根底では、貴族でいることを捨てきれていなかった。
今日の話し合いまでは。
オレとクロードは、今日で一気に決着をつけると決めていた。
長引かせても、意味がない。
本人が理解しようとしなければ、理解する日は来ない。
オレとクロードは、非公式な場で、ミーレ長官から謝罪を引き出すことにした。
オレは、クロードを抱きしめるのを止めた。
ミーレ長官は、クロードに見つめられても、口を開かない。
オレが話した方がいいなー。
「ミーレ長官。
ミーレ長官がしたことは、決してやっていいことではない。
ミーレ長官は、オレの直属の部下でありながら、オレの信頼を裏切った。
オレの説得に応じて、途中で手を引き、最後までいかなかったとしても。
一人のケレメイン大公国の国民として、国を危機にさらした。」
ミーレ長官は、何も言わない。
「ミーレ長官にしたら、今まで、何も言われなかったのに、なぜ、急に、今になって、と思っているのかもしれないけどな。」
オレの台詞を聞いて、ミーレ長官の奥様が青ざめていく。
「ミーレ長官が、王族らしい教育とか、貴族らしい教育を受ける機会に恵まれなかったとしても、さ。
平民として生きていく中で、平民の礼儀作法を知る機会はあったよな?
王侯貴族の礼儀作法を知らなくても、平民の礼儀作法の中で、やってはいけないことをした場合は、どうするのか、を学ぶ時間はあったんじゃないかな?
今の今まで、顔を合わす時間はあったけれど、この件に関して、ミーレ長官からの働きかけは一切なかった。
だから、今、なんだ。」
オレは、ゆっくりと言葉を切りながら話す。
オレもクロードも、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式よりも前に、ミーレ長官から謝罪の申し入れがあると考えていた。
具体的には、ミーレ長官の裏切りをオレが突き止めた直後あたりに、一家揃って、頭を下げにくると思っていた。
ミーレ長官のしたことを表に出して、断罪せずに、内々で処理したのは、さ。
ケレメイン大公国として、その方が良かったからという政治的な事情によるものが大きくて。
ミーレ長官の個人的な事情を斟酌したから、ではないんだけど、ミーレ長官は、ミーレ長官の事情を汲んで無罪放免になっていると考えている。
裏切り発覚後、どれだけ待っても。
ミーレ長官は、オレとクロードのところへ、内々に謝罪に来なかった。
内々に処理したことの感謝も伝えてこない。
もう、これ以上、ミーレ長官が自発的に動くのを待っても意味がない。
オレとクロードは、そう判断した。
ミーレ長官は気づかなくても、ミーレ長官の奥様は気づけた、ということは今まで何度もあったと思う。
今回、ミーレ長官の奥様は、気づくのが遅れた。
ミーレ長官の奥様は、マウンテン王国の貴族との交流に心を奪われていて、オレとクロードが待っていることに気づいていなかった。
オレとクロードが、ケレメイン大公国の貴族と平民について言及していたとき。
ミーレ長官夫妻は、なかなか納得しなかった。
ミーレ長官は、奥様のようにウキウキしていなかったけれど、貴族階級への復帰に目がくらんでいるのは見て取れた。
ミーレ長官の奥様は、貴族として、オレとクロードがに呼び出された理由に自分で気づくことができた。
ミーレ長官は、貴族として生きていくのは、もう無理だとオレは思っている。
ミーレ長官は、不幸な環境の中にいた自分という立場から、自分の意識を切り替え出来ていない。
ミーレ長官は、違う場所で、違う生き方を始めた自分を見つけられていない。
ミーレ長官の意識は、傷つけられたときのままから切り替わらないまま。
貴族に限らず、匂わされる前に気づいて動かないと人間関係でつまずくことはままある。
匂わされたなら、気づくのが遅れたことについてのアクションも必要だ。
何かをするタイミングで何もしなかったことに対して。
だって傷つけられてきたからしないのは仕方ない、という言い訳を、しなかった側が使っても、何の解決にもならない。
必要とされているのは、心からの謝罪と感謝だけ。
オレは、ミーレ長官の出方を待った。
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