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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
617.クロードは、英雄と元神子様ではない関係性をカズラくんとの間に構築しようとしています。クロードとオレの未来が安泰かというと?
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オレは、カズラくんの発言を肯定した。
「女神様の世界に来た神子様は、魔王になって、女神様の世界の住人に討伐される世界だからな。」
「魔王がいるときは、神子様、神子様とありがたがったくせに、掌返しがすごいのは。
女神様の世界の住人の本能が、異世界人を排除したくなるから?」
とカズラくんは、考え込む。
「オレは、カズラくんみたいに神子様でもなんでもない存在だから、より、異世界人としての異質さが際立っていると思う。
カズラくんは、元神子様だから、オレより異質さはない。
でも、異質さは皆無じゃないよな。」
「元神子という立場がぼくを守り続ける時間は、いちまで続くか分からない。
というよりも。
ぼくが思うよりも、元神子という肩書きには権威がないのだろうね。
世界を救ったのに。」
と腹正しそうなカズラくん。
「そう遠くない日に、さ。
女神様の世界の住人は、カズラくんの異質さも気になりだすんじゃないかな、とオレは予想している。
カズラくんは、縮こまって生きたくないよな。」
カズラくんは、手を小さく振って、縮こまって生きるのは絶対にいやだ、と拒否する気持ちを伝えてきた。
「ぼくは、ぼくの暮らしやすさが大事だからね。
たとえぼくが本領発揮したせいで、ぼくの異質さが際立ったとしても、ぼくは遠慮しないよ。
ぼくの能力で作り出したものは、誰にも奪わせない。」
とカズラくん。
カズラくんは、才能を活かして興した会社を取り上げられそうになる経験をしてから、女神様の世界に来ているからなー。
「そんなカズラの考えを尊重もしているのが、今回の提案だ。」
とクロード。
「へえ?」
とカズラくん。
「マウンテン王国の一貴族であるケレメイン公爵の伴侶というのは、替えがきく存在だから、いつでも、オレじゃない誰かと取り替えていいと考えられていたと思うんだよな。
替えがきく存在だから、英雄公爵クロードの伴侶になっても、異世界人の異質さへの拒否反応を取り除けなかった。」
「ヒサツグは、そう感じた?」
とカズラくん。
「オレがケレメイン公爵の伴侶だったとき。
オレと直接やりとりしていた人は、オレという個人を判断材料の一つに入れて、オレとどう相対するかを自分の考えで決めていたかな。
神子様のカズラくんが、オレとクロードの仲間になってからは、神子様がオレに肩入れした事実が、オレを害さない動きに寄与していたと思う。」
「マウンテン王国から独立する前は、神子の権威が効く人がまだまだいたよ。
マウンテン王国の国王陛下には効かなくなっていたけれど。」
とカズラくん。
そうだなー。
「オレが、英雄ケレメイン大公の妃という唯一無二の立場に立ってから反応を思い返してみてもさ。」
「ケレメイン大公国の国民には、ヒサツグが自ら働きかけて、ヒサツグの人となりを知って、ヒサツグに協力的になった者もいる。
ヒサツグ個人の味方の絶対数は増えては来ている。
だが、まだ心もとない。
元神子としての権威が通用しなくなったカズラの味方が、このまま何もしないままで増えると思うか?」
とクロード。
「ぼくの異質さを突出させて、ケレメイン大公クロードとヒサツグとの近しい関係を示しておけば。
ぼくがケレメイン大公国の次代の国主である、と発表したときに、外国の代表は反対表明をしにくくなる。
ぼくがケレメイン大公国の次代になることは、この世界の住人とぼく、両方が傷つけ合わないで済む、と考えたんだね。」
とカズラくん。
傷つけ合わなければ、争う理由は、その分減るよな?
女神様の世界の住人とは別格な存在のカズラくんには手出しするなと、国民に周知徹底させることでカズラくんの身を守れる、とオレは考えた。
カズラくんは、オレとクロードと話しながら考えている。
「ヒサツグとクロードを、ぼくの義実家や、義理の家族と表現するのは、比喩じゃなくて、意味がある言葉?」
とカズラくん。
「無縁なものではない間柄だと互いに認め合う関係をあらわすには、ちょうどよい。」
とクロード。
「ぼくが、ヒサツグやクロードとは赤の他人じゃないと言葉にすることは、次代の大公になるぼくへの、国民からの反発や懸念を軽減させるため?」
とカズラくん。
カズラくんは、オレが義理の家族だと名前をつけた関係性について言及してきた。
会社を興したときのカズラくんは、気になることを人任せにしないで、一つ一つ考えながら決めていったんだろうな。
クロードは、為政者として、統治に困らないような発言を徹底している。
「ケレメイン大公国で、暮らしやすい環境を作りたいのは、カズラだけではなく、私とヒサツグもだ。」
とクロード。
クロードの言う通り、将来を懸念しているのは、カズラくんだけじゃないんだよな。
クロードは、カズラくんをフッたことで、カズラくんから力を貸さないと言われている。
カズラくんの信用を得て、カズラくんと協力する関係を新しく構築するために。
クロードは、クロードが懸念している未来をカズラくんに伝えて、危機感の共有を図ろうとしている。
ケレメイン大公国の現体制が問題なく続くことが、カズラくんの夢のある将来設計の前提になっているから。
これからする話題を、オレではなくクロードが切り出したのは、クロードがカズラくんとの新しい関係性を築くことに乗り気だというカズラくんへの意思表示でもある。
親しき仲にも礼儀あり。
さらに、国主になったクロードには、どんな仲にも、政治が絡む。
「クロードは、今の取り巻く環境を良しとしてはいないんだね?」
とカズラくんは、ゆっくりと言葉を噛み締めながら確認する。
「愛こんにゃく家の結婚式で、私が英雄になってからのケレメイン家の問題は、一応の解決をみた。」
とクロード。
「見えている問題点は、なくなったよね?」
とカズラくん。
「これまでの懸念事項は、解決した。
だが、懸念事項が解決したことで、新たな問題が勃発してくる。」
とクロード。
オレとクロードが懸念事項として話してきた、女神様の世界の住人に備わる異世界人を拒絶したくなる本能については、カズラくんの理解を得られたと思う。
「次のトラブルは何?」
とカズラくん。
次にオレとクロードが想定しているのは、オレとクロードの身に起こり得るトラブルの話。
クロードの周りから、クロードと同じ階級の人がいなくなり、争いもおさまり、平和になったから起きるだろうことを想定して対策を練りたいとオレとクロードは考えている。
「女神様の世界に来た神子様は、魔王になって、女神様の世界の住人に討伐される世界だからな。」
「魔王がいるときは、神子様、神子様とありがたがったくせに、掌返しがすごいのは。
女神様の世界の住人の本能が、異世界人を排除したくなるから?」
とカズラくんは、考え込む。
「オレは、カズラくんみたいに神子様でもなんでもない存在だから、より、異世界人としての異質さが際立っていると思う。
カズラくんは、元神子様だから、オレより異質さはない。
でも、異質さは皆無じゃないよな。」
「元神子という立場がぼくを守り続ける時間は、いちまで続くか分からない。
というよりも。
ぼくが思うよりも、元神子という肩書きには権威がないのだろうね。
世界を救ったのに。」
と腹正しそうなカズラくん。
「そう遠くない日に、さ。
女神様の世界の住人は、カズラくんの異質さも気になりだすんじゃないかな、とオレは予想している。
カズラくんは、縮こまって生きたくないよな。」
カズラくんは、手を小さく振って、縮こまって生きるのは絶対にいやだ、と拒否する気持ちを伝えてきた。
「ぼくは、ぼくの暮らしやすさが大事だからね。
たとえぼくが本領発揮したせいで、ぼくの異質さが際立ったとしても、ぼくは遠慮しないよ。
ぼくの能力で作り出したものは、誰にも奪わせない。」
とカズラくん。
カズラくんは、才能を活かして興した会社を取り上げられそうになる経験をしてから、女神様の世界に来ているからなー。
「そんなカズラの考えを尊重もしているのが、今回の提案だ。」
とクロード。
「へえ?」
とカズラくん。
「マウンテン王国の一貴族であるケレメイン公爵の伴侶というのは、替えがきく存在だから、いつでも、オレじゃない誰かと取り替えていいと考えられていたと思うんだよな。
替えがきく存在だから、英雄公爵クロードの伴侶になっても、異世界人の異質さへの拒否反応を取り除けなかった。」
「ヒサツグは、そう感じた?」
とカズラくん。
「オレがケレメイン公爵の伴侶だったとき。
オレと直接やりとりしていた人は、オレという個人を判断材料の一つに入れて、オレとどう相対するかを自分の考えで決めていたかな。
神子様のカズラくんが、オレとクロードの仲間になってからは、神子様がオレに肩入れした事実が、オレを害さない動きに寄与していたと思う。」
「マウンテン王国から独立する前は、神子の権威が効く人がまだまだいたよ。
マウンテン王国の国王陛下には効かなくなっていたけれど。」
とカズラくん。
そうだなー。
「オレが、英雄ケレメイン大公の妃という唯一無二の立場に立ってから反応を思い返してみてもさ。」
「ケレメイン大公国の国民には、ヒサツグが自ら働きかけて、ヒサツグの人となりを知って、ヒサツグに協力的になった者もいる。
ヒサツグ個人の味方の絶対数は増えては来ている。
だが、まだ心もとない。
元神子としての権威が通用しなくなったカズラの味方が、このまま何もしないままで増えると思うか?」
とクロード。
「ぼくの異質さを突出させて、ケレメイン大公クロードとヒサツグとの近しい関係を示しておけば。
ぼくがケレメイン大公国の次代の国主である、と発表したときに、外国の代表は反対表明をしにくくなる。
ぼくがケレメイン大公国の次代になることは、この世界の住人とぼく、両方が傷つけ合わないで済む、と考えたんだね。」
とカズラくん。
傷つけ合わなければ、争う理由は、その分減るよな?
女神様の世界の住人とは別格な存在のカズラくんには手出しするなと、国民に周知徹底させることでカズラくんの身を守れる、とオレは考えた。
カズラくんは、オレとクロードと話しながら考えている。
「ヒサツグとクロードを、ぼくの義実家や、義理の家族と表現するのは、比喩じゃなくて、意味がある言葉?」
とカズラくん。
「無縁なものではない間柄だと互いに認め合う関係をあらわすには、ちょうどよい。」
とクロード。
「ぼくが、ヒサツグやクロードとは赤の他人じゃないと言葉にすることは、次代の大公になるぼくへの、国民からの反発や懸念を軽減させるため?」
とカズラくん。
カズラくんは、オレが義理の家族だと名前をつけた関係性について言及してきた。
会社を興したときのカズラくんは、気になることを人任せにしないで、一つ一つ考えながら決めていったんだろうな。
クロードは、為政者として、統治に困らないような発言を徹底している。
「ケレメイン大公国で、暮らしやすい環境を作りたいのは、カズラだけではなく、私とヒサツグもだ。」
とクロード。
クロードの言う通り、将来を懸念しているのは、カズラくんだけじゃないんだよな。
クロードは、カズラくんをフッたことで、カズラくんから力を貸さないと言われている。
カズラくんの信用を得て、カズラくんと協力する関係を新しく構築するために。
クロードは、クロードが懸念している未来をカズラくんに伝えて、危機感の共有を図ろうとしている。
ケレメイン大公国の現体制が問題なく続くことが、カズラくんの夢のある将来設計の前提になっているから。
これからする話題を、オレではなくクロードが切り出したのは、クロードがカズラくんとの新しい関係性を築くことに乗り気だというカズラくんへの意思表示でもある。
親しき仲にも礼儀あり。
さらに、国主になったクロードには、どんな仲にも、政治が絡む。
「クロードは、今の取り巻く環境を良しとしてはいないんだね?」
とカズラくんは、ゆっくりと言葉を噛み締めながら確認する。
「愛こんにゃく家の結婚式で、私が英雄になってからのケレメイン家の問題は、一応の解決をみた。」
とクロード。
「見えている問題点は、なくなったよね?」
とカズラくん。
「これまでの懸念事項は、解決した。
だが、懸念事項が解決したことで、新たな問題が勃発してくる。」
とクロード。
オレとクロードが懸念事項として話してきた、女神様の世界の住人に備わる異世界人を拒絶したくなる本能については、カズラくんの理解を得られたと思う。
「次のトラブルは何?」
とカズラくん。
次にオレとクロードが想定しているのは、オレとクロードの身に起こり得るトラブルの話。
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