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2.お前で精通した。の後に、お前はどうだった?から始まる人生の一ページ。
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時間を巻き戻して聞かなかったことにしたい。
「お前はどうだった?」
と幼馴染。
二の句が継げないでいる俺の上で、幼馴染はさらっと聞いてきた。
何で、そんなことを聞かれなきゃならないんだと言いたいが、それよりも先に言わないといけない台詞が俺にはある。
「俺は、お前じゃなかった。」
大人への階段をのぼるときに、幼馴染は使わなかった。
今も使っていない。
「分かった、それでいい。」
と幼馴染。
幼馴染は、あっさりと頷いた。
聞きたいことを聞けて満足したなら、俺の上からおりようよ?
「ああ、うん。じゃあ、まあ、そういうことで。」
精通話を軽食前にぶっこまれるとは思わなかったけれど、話は済んだ。
ピクニックを仕切り直そう。
俺は、起き上がろうとした。
が、起き上がれなかった。
「俺はお前でヌくから、お前が俺でヌけなくても構わない。」
と幼馴染。
俺の上でマウントポジションをとる幼馴染のせいで、全力のツッコミを入れられない。
「俺の上に乗っかりながら、面と向かって、俺をおかずにすると宣言するお前は、俺にどんな答えを期待しているんだよ。」
「俺が待っている答えは、はい、だけだ。」
と幼馴染。
真剣な顔をしているけれど、そもそもの話。
「俺をおかずにすることの許可を求めているわけじゃないなら、はい、も、いいえ、もいらないだろう?」
「お前に、お前をおかずにする許可は求めていない。」
と幼馴染。
「だったら、何の返事待ちなんだよ。」
「結婚しよう。」
と幼馴染。
「は?は?」
「毎日愛し合おう。」
と幼馴染。
混乱する俺を見て、幼馴染は簡単な言葉に言い換えようと考えたらしい。
幼馴染は、ときどき、俺に難しい言葉を使わないように言葉を選んでいることがある。
無知と幼さゆえに不敬罪に問われかけた俺を見て、俺に分かる言葉を話そうとするようになった。
そう、説明されたことがある。
幼馴染ではない人に。
俺や幼馴染と同じくらいの年齢に見えたその子は、とてもしっかりしていた。
「いいえ。」
当時の俺は、分かりやすい言葉を使ってくれてありがとう!で済ませていた。
俺に説明してくれたその子も困っただろう。
今さらだけど、ごめん。
俺は、今、君を困らせた報いを受けているのかもしれない。
「そこは、はい、と答えるところだよ。」
と幼馴染。
「何がどうなって、俺とお前が結婚することになるんだ?
俺のおかずはお前じゃないと言ったのをお前は自分の耳で聞いているよな?」
「お前は、俺をおかずにするぐらいでは物足りなくする。」
と幼馴染。
「欲しがらないから。」
そんな予定はない。
「俺はお前に欲しがらせたい。」
と幼馴染。
願望はそのくらいにしてもらおう。
「俺はお前に勃たないんだよ。」
幼馴染は、任せろというかのように、ニッと笑った。
「俺が抱くからには、勃たなくても楽しませる。」
と幼馴染。
俺の上でマウントポジションのまま動かなかった幼馴染は、座る位置の調整を始める。
「待て待て待て待て。ここ、外だから。」
しかも、うちの領地。
俺は、男爵家当主の三男。
キャッ、ピクニックシートの上で、幼馴染とワクワクの初体験。
て、なるかー!
胸が熱くなってドキドキする展開になってもおかしくないのに。
俺の心臓は、早鐘のように打つのみ。
この心拍数は、絶対に、恋のトキメキじゃない。
崖に追い詰められて、危機一髪の方。
「手順は踏む。いきなり襲いはしない。」
と幼馴染。
状況的に聞かないわけにはいかない。
「手順って何の?」
「まずは婚約しよう。」
と幼馴染。
結婚から一歩後退。
だが、断る。
「お前とは婚約しない。」
手順通りにはいかせない。
「婚約は嫌?」
と幼馴染。
「嫌だ。」
幼馴染のお家は、ただのお隣さんではない。
何代かに一人、王女がお輿入れされている歴史ある辺境伯家。
幼馴染は、この近隣一帯の面倒を見てくれている辺境伯家の次男で、いずれ最強になる男。
物心がつく頃から、幼馴染を危険にさらしたとして、物理的に首が飛びかねなかった俺の首を守ってきた男。
そんな幼馴染からの婚約の申し入れがあった。
マウントポジションで。
今の状況を整理してみる。
話をしているのは、俺と幼馴染個人。
まだ、なあなあにして、なかったことにもっていけるはず。
辺境伯家のお隣さんにすぎない男爵家が、辺境伯家から正式に婚約の申し入れをされたら?
想像すると恐ろしいので止めよう。
現実になると困る。
「分かった。」
と幼馴染。
「分かってくれたか。」
分かったなら、俺の上からおりてほしい。
幼馴染は、戦いに向いた体格の持ち主だ。
辺境伯家の教育と幼馴染本人の努力と素質が、知性と筋肉質な肉体を作り上げている。
辺境伯家の血筋は、美麗かつ精悍な顔立ちをしている。
何をしても絵になっているので、絵姿は大人気。
俺の上にいる構図でなければ、絵心のある人に絵姿を描かせて売り歩くのに。
「分かっている。俺達に婚約期間はいらなかった。婚約するくらいなら結婚してしまえばいい。」
と幼馴染。
ニコニコと上機嫌な幼馴染。
頭を使うのが、軽食前で良かった。
軽食の時間が始まったら。
いの一番に酒を酌み交わそう。
今日のことをうやむやにするには。
酒の席の話なので真に受けたりしません、と強引にもっていけば。
「お前はどうだった?」
と幼馴染。
二の句が継げないでいる俺の上で、幼馴染はさらっと聞いてきた。
何で、そんなことを聞かれなきゃならないんだと言いたいが、それよりも先に言わないといけない台詞が俺にはある。
「俺は、お前じゃなかった。」
大人への階段をのぼるときに、幼馴染は使わなかった。
今も使っていない。
「分かった、それでいい。」
と幼馴染。
幼馴染は、あっさりと頷いた。
聞きたいことを聞けて満足したなら、俺の上からおりようよ?
「ああ、うん。じゃあ、まあ、そういうことで。」
精通話を軽食前にぶっこまれるとは思わなかったけれど、話は済んだ。
ピクニックを仕切り直そう。
俺は、起き上がろうとした。
が、起き上がれなかった。
「俺はお前でヌくから、お前が俺でヌけなくても構わない。」
と幼馴染。
俺の上でマウントポジションをとる幼馴染のせいで、全力のツッコミを入れられない。
「俺の上に乗っかりながら、面と向かって、俺をおかずにすると宣言するお前は、俺にどんな答えを期待しているんだよ。」
「俺が待っている答えは、はい、だけだ。」
と幼馴染。
真剣な顔をしているけれど、そもそもの話。
「俺をおかずにすることの許可を求めているわけじゃないなら、はい、も、いいえ、もいらないだろう?」
「お前に、お前をおかずにする許可は求めていない。」
と幼馴染。
「だったら、何の返事待ちなんだよ。」
「結婚しよう。」
と幼馴染。
「は?は?」
「毎日愛し合おう。」
と幼馴染。
混乱する俺を見て、幼馴染は簡単な言葉に言い換えようと考えたらしい。
幼馴染は、ときどき、俺に難しい言葉を使わないように言葉を選んでいることがある。
無知と幼さゆえに不敬罪に問われかけた俺を見て、俺に分かる言葉を話そうとするようになった。
そう、説明されたことがある。
幼馴染ではない人に。
俺や幼馴染と同じくらいの年齢に見えたその子は、とてもしっかりしていた。
「いいえ。」
当時の俺は、分かりやすい言葉を使ってくれてありがとう!で済ませていた。
俺に説明してくれたその子も困っただろう。
今さらだけど、ごめん。
俺は、今、君を困らせた報いを受けているのかもしれない。
「そこは、はい、と答えるところだよ。」
と幼馴染。
「何がどうなって、俺とお前が結婚することになるんだ?
俺のおかずはお前じゃないと言ったのをお前は自分の耳で聞いているよな?」
「お前は、俺をおかずにするぐらいでは物足りなくする。」
と幼馴染。
「欲しがらないから。」
そんな予定はない。
「俺はお前に欲しがらせたい。」
と幼馴染。
願望はそのくらいにしてもらおう。
「俺はお前に勃たないんだよ。」
幼馴染は、任せろというかのように、ニッと笑った。
「俺が抱くからには、勃たなくても楽しませる。」
と幼馴染。
俺の上でマウントポジションのまま動かなかった幼馴染は、座る位置の調整を始める。
「待て待て待て待て。ここ、外だから。」
しかも、うちの領地。
俺は、男爵家当主の三男。
キャッ、ピクニックシートの上で、幼馴染とワクワクの初体験。
て、なるかー!
胸が熱くなってドキドキする展開になってもおかしくないのに。
俺の心臓は、早鐘のように打つのみ。
この心拍数は、絶対に、恋のトキメキじゃない。
崖に追い詰められて、危機一髪の方。
「手順は踏む。いきなり襲いはしない。」
と幼馴染。
状況的に聞かないわけにはいかない。
「手順って何の?」
「まずは婚約しよう。」
と幼馴染。
結婚から一歩後退。
だが、断る。
「お前とは婚約しない。」
手順通りにはいかせない。
「婚約は嫌?」
と幼馴染。
「嫌だ。」
幼馴染のお家は、ただのお隣さんではない。
何代かに一人、王女がお輿入れされている歴史ある辺境伯家。
幼馴染は、この近隣一帯の面倒を見てくれている辺境伯家の次男で、いずれ最強になる男。
物心がつく頃から、幼馴染を危険にさらしたとして、物理的に首が飛びかねなかった俺の首を守ってきた男。
そんな幼馴染からの婚約の申し入れがあった。
マウントポジションで。
今の状況を整理してみる。
話をしているのは、俺と幼馴染個人。
まだ、なあなあにして、なかったことにもっていけるはず。
辺境伯家のお隣さんにすぎない男爵家が、辺境伯家から正式に婚約の申し入れをされたら?
想像すると恐ろしいので止めよう。
現実になると困る。
「分かった。」
と幼馴染。
「分かってくれたか。」
分かったなら、俺の上からおりてほしい。
幼馴染は、戦いに向いた体格の持ち主だ。
辺境伯家の教育と幼馴染本人の努力と素質が、知性と筋肉質な肉体を作り上げている。
辺境伯家の血筋は、美麗かつ精悍な顔立ちをしている。
何をしても絵になっているので、絵姿は大人気。
俺の上にいる構図でなければ、絵心のある人に絵姿を描かせて売り歩くのに。
「分かっている。俺達に婚約期間はいらなかった。婚約するくらいなら結婚してしまえばいい。」
と幼馴染。
ニコニコと上機嫌な幼馴染。
頭を使うのが、軽食前で良かった。
軽食の時間が始まったら。
いの一番に酒を酌み交わそう。
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