僕のきもち

藍月

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地獄

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 生憎僕は捻くれ者で

 今日も今日とて

 地獄の管理人として

 仕事をしている

 もともと人間だった僕が

 こんなことしているのにも

 笑えるが

 僕は昔

 他人の不幸を見て笑う奴らが大っ嫌いで

 それなのに僕は今

 こうして他人の不幸を見て笑っている

 本当におかしな話だろう

 今日はそんな君に

 僕のくだらない人生を話して進ぜよう

 人間だというのに

 僕は人間が大っ嫌いだった

 それはそれは分厚い殻を被っていた

 僕というものが粉々になるほどに

 布団と家の何処かを往復する毎日

 こんな飽き飽きする生活に

 何処かの誰かが可哀想に思ったのか

 僕をここへ連れてきた

 そこは思いの外

 とても居心地のよい場所で

 僕はあっという間に

 この空間に慣れた

 そう

 それがこの地獄だった

 そして現在に至る

 僕のオススメとしては

 地獄で働くことだろう

 嫌と感じる人もいるかもしれない

 でも

 それでも案外いいと感じてしまうかもしれない

 騙されたと思って一回来てみてほしい

 まぁ一度来たらもう戻れはしないが

「ようこそ地獄の事務室へ」

「楽しい仕事に就きたいのならお気軽にご相談ください」
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