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第二章
第六十六話 隠し通路の入口へ
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ボロボロになりながらも、どうにか離脱できたヒイラギたち。
軽傷者が重傷者を庇いながら、スクイフの案内で進んでいた。
「屋根の上にいたとき、ある程度この辺りの地形は頭に叩き込んだわ。ひとまず落ち着ける場所に行きましょう」
傷を負った者たちに気を配りながらも、周囲を警戒しつつ、可能な限り早く移動する。
そして、ドアが開け放たれたままになっていた診療所の中に入ると、一息つくことなく、傷の手当てを始めた。
医者として身を立てている者はひとりもいないが、騎士団員も傭兵も、簡単な手当ては心得ていた。
自然とその場で役割が分担され、深手を負っているロジー副騎士団長から対処に当たっていった。
ところどころ不慣れな手つきで、傷を刺激するようなことも何度かあったが、ロジーはうめき声ひとつ上げずに手当てを受け入れた。
その間、簡単な会話だけでのやり取りしかなかった。
言葉よりもまずは行動が必要な場面ではあったが、それ以上にこの惨状が言葉を奪っていた。
皆が一様に暗い顔をしたまま、最後のけが人に包帯を巻き終えた。
「……さあ、これからどうするか話し合いましょう」
気まずい沈黙の後に、適当なイスに腰かけたスクイフが、重かった口を開いた。
傭兵から騎士団員まで、動ける者を見回していくが、俯いたまま誰も言葉を発さない。
その中で、ただひとり顔を上げているヒイラギと、自然と目が合った。
「私は、王城へ向かって、ひとりでも多くの命を守りたいです。命さえ守れれば、最悪、国としての形がなくなっても、復興はできます」
国としての形がなくなるという発言に、シーナリーム王国騎士団員たちは身を乗り出すが、続く言葉が出てこず、ただ奥歯を噛みしめた。
「すまないが、俺もこの国の形がなくなったって関係ないと思っている。傭兵は依頼さえあれば、どこでもやっていけるからな」
騎士団員たちは複雑な表情を浮かべてフェンディーを見る。
当のフェンディーは腕を組み、眉間にしわを寄せた。
「ヒイラギ。この状況から命を守る、なんか具体的な考えはあるのか」
ヒイラギは考えるそぶりも見せずに、フェンディーを見て答える。
「どうやるかは特に考えていません。できる限りやろう、とだけ思っています。これが無謀なのは……その顔を見ればわかります。でも、私は、そうしないといけないんです」
その瞳に映っているものは自分ではないと感じたフェンディーは、噛みしめるように呟いた。
「そうしないといけない……か。まあ、覚悟を決めて勝手についてきたのは俺たちだしな。最後まで一緒にやらせてもらうさ」
そう言って無理やり笑顔を作ると、「それなら手入れしないとな」とつぶやいて、盾と剣の確認を始める。
フェンディーが丹念に自分の道具を見始めたのを見て、リビや軽傷の傭兵たちも、自身の道具を取り出し始めた。
「……思考放棄に近いが、今はそのほうが頼もしい。具体案がないなら、オレが案を出そう」
「ロジー副騎士団長……! 安静になさってください……!」
身を案じてくれた騎士団員を手で制して、ゆっくりと寝具から上体を起こす。
顔は包帯で隠れているため表情は読み取れないが、その視線はまっすぐにヒイラギを見つめていた。
ロジーは、愚直に人を守ろうとするヒイラギの姿を通して自身が憧れた人物を幻視すると、包帯の下で口角を上げた。
「ひとりでも多く守ろうとするならば、籠城戦が唯一の選択肢だ。先に撤退させた団員たちにも、あらかじめそう指示してある」
腹に響く力のある声ではなくなっていたが、深手を負っているとは思えないほどハキハキとした口調で伝える。
「今から、この国でも一部の人間しか知らない、王城内への隠し通路を教える。シーナリーム王国存続の危機を、一緒に乗り越えてほしい」
寝具の上で、ゆっくり、深々と頭を下げた。
周囲の騎士団員たちは最初は戸惑ったものの、頭を下げ続けるロジーの姿を見て、最後は全員が頭を下げた。
「依頼されなくても、私はもともとそのつもりです。……本当は、私ひとりでできれば良かったのですが、ありがたく、力をお借りします」
偽りのない本音の部分で心底悔しそうな顔をのぞかせたが、最後には微笑みながらヒイラギも頭を下げた。
そうして先ほどまでとは違う沈黙の中、各々ができる準備を終えた。
隠し通路の入り口を目指すのは、動ける少数にし、重傷者はこの場所に残していくことになった。
残ることになった傭兵や騎士団員は、涙をたたえながら謝罪と願いを出発するメンバーに伝えた。
「さて、ロジー副騎士団長さん。入り口の場所を教えてください」
「ああ。案内しよう」
「いえ、場所を教えていただくだけで大丈夫です。安静にされてください」
一番の深い傷を負っているロジーも当然ここに残ると思っていたヒイラギだったが、ロジーはその手に剣を持って立ち上がっていた。
巻いている包帯にはまだ赤みがあったが、それ以上広がっている様子はなかった。
「悪いが、ここは譲れない。ペール騎士団長よりこの城を任された身として、オレは行かなければならないんだ」
肩を回したり、腰をひねったりして、自分の体の状態を確かめる。
そのうえで、ヒイラギやほかの付いてくる騎士団員に告げた。
「オレのことは守らなくて大丈夫だ。足手まといには決してならない」
そして確かな足取りで、誰よりも先に診療所の外へと出ていった。
止めるに止められなかったヒイラギは、白銀色の剣の持ち手をグッと握り、ロジーの背中を追いかけて外へ出た。
診療所を出てきた者たちをロジーは確認すると、ひとつ頷いて走り出した。
その後ろを、ヒイラギ、スクイフ、フェンディー、リビ、そのほか数人の傭兵と騎士団員が追いかける。
「最短で行くために、いくつか裏道も通る。心配ないとは思うが、はぐれないようにな」
そう指示を出して入った最初の狭い道。
薄暗く、嫌な空気が漂っている。
ヒイラギ、フェンディー、リビの脳裏に同一の人物の存在がよぎった。
「少し元気すぎるけど、弱った大人がちらほら。もっと弱くなってみない?」
道の影からすっと出てきた嫌な予感の元凶。
「誰がなるかボケ!!」
「こ、ここで足止めされている場合じゃないんだ!」
周囲より早くフェンディーとリビが斬りかかった。
「前にも邪魔してきたおっさんたち……。今回も邪魔するとか本当にないわぁ……」
リビをひらりとかわし、フェンディーの剣は錆びた鎖でいなすと、ヒイラギやほかの人間をじろりと品定めする。
そして、誰よりも汗を流しているロジーを標的に定めた。
「やらせねえ!」
フェンディーが視線を遮り、盾で進路を塞いだ。
「みなさんはこのまま先へ! できれば、どうにか、追いかけます!」
フェンディーを嫌がった鎖の男が向かった先で、剣を振ったリビが、ヒイラギたちを先へと促す。
「恩に着る! オレたちはこのまま向かうぞ!」
力強く叫んだロジーに呼応して、ほかの傭兵や騎士団も声を上げた。
士気は高く保たれたが、その陰でロジーは小さく咳き込み、その手と口周りに付いた血を適当に拭った。
「フェンディーさん! リビさん! 絶対にまた会いましょう」
残って守りたい気持ちをどうにか押さえつけて、ヒイラギもロジーの後を追って走り去った。
「さあさ、ヒイラギのためにも、絶対に死ねねえな」
「うん。生きて戻るんだ」
ふたりが改めて構え直す。
そのふたりを横目に、走り去っていくロジーを名残惜しそうに眺める鎖の男、チャコール。
深く長い溜息をついたあとに、フェンディーとリビに嫌々向き合った。
「元気な大人をふたりも相手しないとなんて……。ん? んー??」
舐めるようにリビの体に視線を這わせていくと、腰のあたりを庇うような構えを見て、やる気のなかった顔がだんだんと嗜虐的な歪みへと変化していく。
「なぁんだ。ちゃんとこっちにも、弱っている大人を置いて行ってくれたんだぁ」
声もなく、笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フェンディーとリビの献身により、時間を失うことなく、ロジーとヒイラギたちは目的の隠し通路入口までたどり着いた。
変哲もない草むらを囲むように立つ面々は、診療所の中にいたときとは打って変わり、しっかりと顔を上げていた。
ここまでの移動中、侵略者の騒音がこの国の空気を揺らしていた。
この音を、耳と心で感じ取ったヒイラギたちは、決めていた覚悟がより固くなっていた。
「では行こう。状況次第だが、まずは先に撤退させていた騎士団員たちと合流する」
騎士団員は敬礼し、ヒイラギやスクイフたちは、それぞれの言葉で答えた。
そして、巧妙に隠されていた道を暴くと、これまで以上に急いで駆け出した。
軽傷者が重傷者を庇いながら、スクイフの案内で進んでいた。
「屋根の上にいたとき、ある程度この辺りの地形は頭に叩き込んだわ。ひとまず落ち着ける場所に行きましょう」
傷を負った者たちに気を配りながらも、周囲を警戒しつつ、可能な限り早く移動する。
そして、ドアが開け放たれたままになっていた診療所の中に入ると、一息つくことなく、傷の手当てを始めた。
医者として身を立てている者はひとりもいないが、騎士団員も傭兵も、簡単な手当ては心得ていた。
自然とその場で役割が分担され、深手を負っているロジー副騎士団長から対処に当たっていった。
ところどころ不慣れな手つきで、傷を刺激するようなことも何度かあったが、ロジーはうめき声ひとつ上げずに手当てを受け入れた。
その間、簡単な会話だけでのやり取りしかなかった。
言葉よりもまずは行動が必要な場面ではあったが、それ以上にこの惨状が言葉を奪っていた。
皆が一様に暗い顔をしたまま、最後のけが人に包帯を巻き終えた。
「……さあ、これからどうするか話し合いましょう」
気まずい沈黙の後に、適当なイスに腰かけたスクイフが、重かった口を開いた。
傭兵から騎士団員まで、動ける者を見回していくが、俯いたまま誰も言葉を発さない。
その中で、ただひとり顔を上げているヒイラギと、自然と目が合った。
「私は、王城へ向かって、ひとりでも多くの命を守りたいです。命さえ守れれば、最悪、国としての形がなくなっても、復興はできます」
国としての形がなくなるという発言に、シーナリーム王国騎士団員たちは身を乗り出すが、続く言葉が出てこず、ただ奥歯を噛みしめた。
「すまないが、俺もこの国の形がなくなったって関係ないと思っている。傭兵は依頼さえあれば、どこでもやっていけるからな」
騎士団員たちは複雑な表情を浮かべてフェンディーを見る。
当のフェンディーは腕を組み、眉間にしわを寄せた。
「ヒイラギ。この状況から命を守る、なんか具体的な考えはあるのか」
ヒイラギは考えるそぶりも見せずに、フェンディーを見て答える。
「どうやるかは特に考えていません。できる限りやろう、とだけ思っています。これが無謀なのは……その顔を見ればわかります。でも、私は、そうしないといけないんです」
その瞳に映っているものは自分ではないと感じたフェンディーは、噛みしめるように呟いた。
「そうしないといけない……か。まあ、覚悟を決めて勝手についてきたのは俺たちだしな。最後まで一緒にやらせてもらうさ」
そう言って無理やり笑顔を作ると、「それなら手入れしないとな」とつぶやいて、盾と剣の確認を始める。
フェンディーが丹念に自分の道具を見始めたのを見て、リビや軽傷の傭兵たちも、自身の道具を取り出し始めた。
「……思考放棄に近いが、今はそのほうが頼もしい。具体案がないなら、オレが案を出そう」
「ロジー副騎士団長……! 安静になさってください……!」
身を案じてくれた騎士団員を手で制して、ゆっくりと寝具から上体を起こす。
顔は包帯で隠れているため表情は読み取れないが、その視線はまっすぐにヒイラギを見つめていた。
ロジーは、愚直に人を守ろうとするヒイラギの姿を通して自身が憧れた人物を幻視すると、包帯の下で口角を上げた。
「ひとりでも多く守ろうとするならば、籠城戦が唯一の選択肢だ。先に撤退させた団員たちにも、あらかじめそう指示してある」
腹に響く力のある声ではなくなっていたが、深手を負っているとは思えないほどハキハキとした口調で伝える。
「今から、この国でも一部の人間しか知らない、王城内への隠し通路を教える。シーナリーム王国存続の危機を、一緒に乗り越えてほしい」
寝具の上で、ゆっくり、深々と頭を下げた。
周囲の騎士団員たちは最初は戸惑ったものの、頭を下げ続けるロジーの姿を見て、最後は全員が頭を下げた。
「依頼されなくても、私はもともとそのつもりです。……本当は、私ひとりでできれば良かったのですが、ありがたく、力をお借りします」
偽りのない本音の部分で心底悔しそうな顔をのぞかせたが、最後には微笑みながらヒイラギも頭を下げた。
そうして先ほどまでとは違う沈黙の中、各々ができる準備を終えた。
隠し通路の入り口を目指すのは、動ける少数にし、重傷者はこの場所に残していくことになった。
残ることになった傭兵や騎士団員は、涙をたたえながら謝罪と願いを出発するメンバーに伝えた。
「さて、ロジー副騎士団長さん。入り口の場所を教えてください」
「ああ。案内しよう」
「いえ、場所を教えていただくだけで大丈夫です。安静にされてください」
一番の深い傷を負っているロジーも当然ここに残ると思っていたヒイラギだったが、ロジーはその手に剣を持って立ち上がっていた。
巻いている包帯にはまだ赤みがあったが、それ以上広がっている様子はなかった。
「悪いが、ここは譲れない。ペール騎士団長よりこの城を任された身として、オレは行かなければならないんだ」
肩を回したり、腰をひねったりして、自分の体の状態を確かめる。
そのうえで、ヒイラギやほかの付いてくる騎士団員に告げた。
「オレのことは守らなくて大丈夫だ。足手まといには決してならない」
そして確かな足取りで、誰よりも先に診療所の外へと出ていった。
止めるに止められなかったヒイラギは、白銀色の剣の持ち手をグッと握り、ロジーの背中を追いかけて外へ出た。
診療所を出てきた者たちをロジーは確認すると、ひとつ頷いて走り出した。
その後ろを、ヒイラギ、スクイフ、フェンディー、リビ、そのほか数人の傭兵と騎士団員が追いかける。
「最短で行くために、いくつか裏道も通る。心配ないとは思うが、はぐれないようにな」
そう指示を出して入った最初の狭い道。
薄暗く、嫌な空気が漂っている。
ヒイラギ、フェンディー、リビの脳裏に同一の人物の存在がよぎった。
「少し元気すぎるけど、弱った大人がちらほら。もっと弱くなってみない?」
道の影からすっと出てきた嫌な予感の元凶。
「誰がなるかボケ!!」
「こ、ここで足止めされている場合じゃないんだ!」
周囲より早くフェンディーとリビが斬りかかった。
「前にも邪魔してきたおっさんたち……。今回も邪魔するとか本当にないわぁ……」
リビをひらりとかわし、フェンディーの剣は錆びた鎖でいなすと、ヒイラギやほかの人間をじろりと品定めする。
そして、誰よりも汗を流しているロジーを標的に定めた。
「やらせねえ!」
フェンディーが視線を遮り、盾で進路を塞いだ。
「みなさんはこのまま先へ! できれば、どうにか、追いかけます!」
フェンディーを嫌がった鎖の男が向かった先で、剣を振ったリビが、ヒイラギたちを先へと促す。
「恩に着る! オレたちはこのまま向かうぞ!」
力強く叫んだロジーに呼応して、ほかの傭兵や騎士団も声を上げた。
士気は高く保たれたが、その陰でロジーは小さく咳き込み、その手と口周りに付いた血を適当に拭った。
「フェンディーさん! リビさん! 絶対にまた会いましょう」
残って守りたい気持ちをどうにか押さえつけて、ヒイラギもロジーの後を追って走り去った。
「さあさ、ヒイラギのためにも、絶対に死ねねえな」
「うん。生きて戻るんだ」
ふたりが改めて構え直す。
そのふたりを横目に、走り去っていくロジーを名残惜しそうに眺める鎖の男、チャコール。
深く長い溜息をついたあとに、フェンディーとリビに嫌々向き合った。
「元気な大人をふたりも相手しないとなんて……。ん? んー??」
舐めるようにリビの体に視線を這わせていくと、腰のあたりを庇うような構えを見て、やる気のなかった顔がだんだんと嗜虐的な歪みへと変化していく。
「なぁんだ。ちゃんとこっちにも、弱っている大人を置いて行ってくれたんだぁ」
声もなく、笑った。
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フェンディーとリビの献身により、時間を失うことなく、ロジーとヒイラギたちは目的の隠し通路入口までたどり着いた。
変哲もない草むらを囲むように立つ面々は、診療所の中にいたときとは打って変わり、しっかりと顔を上げていた。
ここまでの移動中、侵略者の騒音がこの国の空気を揺らしていた。
この音を、耳と心で感じ取ったヒイラギたちは、決めていた覚悟がより固くなっていた。
「では行こう。状況次第だが、まずは先に撤退させていた騎士団員たちと合流する」
騎士団員は敬礼し、ヒイラギやスクイフたちは、それぞれの言葉で答えた。
そして、巧妙に隠されていた道を暴くと、これまで以上に急いで駆け出した。
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