42 / 66
第一章 白銀成長編
第四十二話 幕切れへ
しおりを挟む
薄暗い森に甲高い音が響き、怪しげな紫色の剣が宙を舞う。
剣も盾もその手から失った細身の男は、白目をむいてその場に崩れ落ちた。
「っはぁ。はぁ……」
肩で大きく呼吸をするヒイラギ。
その呼吸に合わせるように、髪が鈍い銀色へとゆっくり戻っていく。
「これで終わった……っすか」
ヒイラギ以上に荒い呼吸をするコンは、自分の足元に倒れている男を見て、安堵しきれずにいる。
男から発せられていた本能的に忌避したくなるような威圧感は、今は微塵も感じられない。
それが逆に不安をあおっていた。
白銀色の剣をしまうと、ヒイラギはできる限り優しい口調で話し始めた。
「終わったと思います。少なくとも、この男性は生の女神の支配|からは抜け出しました」
首元に手を当て、痩せきっている男性が生きていることを確認して、ヒイラギは遠くに落ちている紫色の剣へと視線を向けた。
「女神や神は物に宿るそうです」
ヒイラギは、不変の女神パーメントから授かった知識を、コンへと丁寧に説明した。
女神や神は物に宿り、その物を通すことで人間に干渉することができる。
女神や神が宿った物は、その女神や神が持つ力や性質を持つようになる。
「なので、今地面に落ちている盾と剣には触らないようにしてくださいね。触るとしたら、直接ではなく棒とか何かで動かすしかないですね」
「なんだか信じられないような話っすけど……。実際こうやって体験しちゃったっすから、疑いようもないっすね……」
さっきまでの状況を思い返したコンは、ヒイラギの話を素直に受け入れた。
「信じてくださりありがとうございます。そして……。先ほどは一撃を入れていただいて本当に助かりました」
深々と頭を下げたヒイラギを見て、コンは頭をかいた。
「絶対に戻ってくる! って言ったすからね。俺、自分で言ったことは絶対に守るっすよ!」
ジョンを抱えて飛び出しあと、森の出口付近で運よく傭兵の一団に遭遇し、ジョンを預けてそのまま戻ってきたとコンは語った。
そこでコンは何かを思い出し、ヒイラギへと問いかける。
「そういえば、あの時、死の盾が直撃していたように見えたっすけど……」
「実は直撃はしてなかったのですよ。僕の服を不変の力で鎧のようにして、直撃を回避したのです」
「うーん……。もう俺、よくわかんないっすけど、ヒイラギくんが無事だったっすから、なんでもいいっす!」
自分で聞いておきながら早々に思考を放棄したコンだった。
「どうやらすべて終わった後のようだ。遅れてしまってすまない」
話が終わってすぐに、コンが遭遇したという傭兵の一団が到着した。
それを率いていたのは、装飾の少ないこん棒を手にした、傭兵部門第一位のスリーク・ドライだった。
その団体の道案内を終えたオニキスもヒイラギたちと合流した。
「いえ。来ていただいてありがとうございます。皆さんにすぐに伝えてほしいのですが、落ちている剣と盾には直接触れないようにお願いします」
「わかった。すぐに伝える」
言うやいなや整列して待機していた傭兵の集団のもとへと戻り、そしてすぐに帰ってきた。
「伝え終えた。忠告に感謝する」
訳や理由を一切聞かないスリークと傭兵の一団に、困ったようにヒイラギは笑った。
「ありがとうございます。それで、ジョンさんはご無事でしょうか」
「一番足の速い者に王国へ運ぶよう指示を出した。もともと外傷も少なかった。命に関わることはないだろう」
相変わらずの観察眼を披露するスリーク。
「ってことは! すべてが丸く収まったってことっすよね! やっぱり!」
コンは手で丸を作った。
ヒイラギはそれを見て、次にオニキスを見て、優しく口角を上げた。
「ええ。今回の依頼、傭兵失踪の元凶を探し出して討伐をする。無事に完了ですね」
「よっしゃあ!!」
コンの喜びと元気に満ち溢れた声が、薄暗い森を颯爽と駆け抜けていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「壮絶な依頼だったにもかかわらず、誰ひとり欠けることなく再び集合してくれたことを嬉しく思う」
傭兵会会長兼本部長のオルドウスは、本当に喜んでいるのかわかりにくい表情でそう告げた。
圧迫感のある防音部屋には、オルドウスのほか、ヒイラギ、ジョン、コン、オニキス、そしてスリークの6人が集まっていた。
「本来ならばまだ休養を取ってもらいたいところだが、耳に入れておきたい情報があったため、無理に集合をかけさせてもらった」
今回は資料などが用意されていないため、何を言い出すのか誰にもわからなかった。
防音がしっかりしているせいか、耳鳴りがいやに気になった。
「まず、例のあの男だが。意識を取り戻し、順調に回復していっている」
ヒイラギは安堵の息を小さく吐いた。
「君たちと戦ったことを含め、ここまでの記憶がないことを除いて順調だ。何か聞き出せればと思ったが仕方がない」
オルドウスはどうやら、この一件には裏があるのではないかと踏んでいるようだった。
(たまたま王国近くの森に潜伏していたとも考えられるけど……。何かが動いてる情報でもオルドウスさんはつかんでいるのかな)
「次の報告事項だが、例の剣と盾が博物館に展示されることになった」
「!? いや、ちょっと待ってください! 危険すぎます!」
思わず大きな声を出すヒイラギ。
ジョンやオニキス、スリークも口には出さなかったものの、怪訝そうな表情になる。
「そうっすよ! ヒイラギくんの忠告、オルドウスさんにも伝わってるっすよね!」
「もちろんだ。その点も含めて我々は強く反対した」
オルドウスの鋭い目つきが、より一層切れ味を増した。
「それでも、国が展示することを決定したようだ。こうなってはもう覆らない。依頼がない限りは護衛をつけることもできない」
全員が言葉を失ったことを確認して、オルドウスは重々しく続けた。
「そのうち、一般にも情報が公開されるだろう。……これは依頼ではないが、気にかけておいてほしい。もちろん、私も常に注意しておく」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
――剣と盾の展示が始まってから1週間後、何者かによって剣と盾が強奪されるという事件が王国を騒がせる。
犯人不明、どこへ持ち去られたかも不明のまま、一般の人々の記憶から薄れていくのだった。
第一章 白銀成長編 完
第二章へと続く
剣も盾もその手から失った細身の男は、白目をむいてその場に崩れ落ちた。
「っはぁ。はぁ……」
肩で大きく呼吸をするヒイラギ。
その呼吸に合わせるように、髪が鈍い銀色へとゆっくり戻っていく。
「これで終わった……っすか」
ヒイラギ以上に荒い呼吸をするコンは、自分の足元に倒れている男を見て、安堵しきれずにいる。
男から発せられていた本能的に忌避したくなるような威圧感は、今は微塵も感じられない。
それが逆に不安をあおっていた。
白銀色の剣をしまうと、ヒイラギはできる限り優しい口調で話し始めた。
「終わったと思います。少なくとも、この男性は生の女神の支配|からは抜け出しました」
首元に手を当て、痩せきっている男性が生きていることを確認して、ヒイラギは遠くに落ちている紫色の剣へと視線を向けた。
「女神や神は物に宿るそうです」
ヒイラギは、不変の女神パーメントから授かった知識を、コンへと丁寧に説明した。
女神や神は物に宿り、その物を通すことで人間に干渉することができる。
女神や神が宿った物は、その女神や神が持つ力や性質を持つようになる。
「なので、今地面に落ちている盾と剣には触らないようにしてくださいね。触るとしたら、直接ではなく棒とか何かで動かすしかないですね」
「なんだか信じられないような話っすけど……。実際こうやって体験しちゃったっすから、疑いようもないっすね……」
さっきまでの状況を思い返したコンは、ヒイラギの話を素直に受け入れた。
「信じてくださりありがとうございます。そして……。先ほどは一撃を入れていただいて本当に助かりました」
深々と頭を下げたヒイラギを見て、コンは頭をかいた。
「絶対に戻ってくる! って言ったすからね。俺、自分で言ったことは絶対に守るっすよ!」
ジョンを抱えて飛び出しあと、森の出口付近で運よく傭兵の一団に遭遇し、ジョンを預けてそのまま戻ってきたとコンは語った。
そこでコンは何かを思い出し、ヒイラギへと問いかける。
「そういえば、あの時、死の盾が直撃していたように見えたっすけど……」
「実は直撃はしてなかったのですよ。僕の服を不変の力で鎧のようにして、直撃を回避したのです」
「うーん……。もう俺、よくわかんないっすけど、ヒイラギくんが無事だったっすから、なんでもいいっす!」
自分で聞いておきながら早々に思考を放棄したコンだった。
「どうやらすべて終わった後のようだ。遅れてしまってすまない」
話が終わってすぐに、コンが遭遇したという傭兵の一団が到着した。
それを率いていたのは、装飾の少ないこん棒を手にした、傭兵部門第一位のスリーク・ドライだった。
その団体の道案内を終えたオニキスもヒイラギたちと合流した。
「いえ。来ていただいてありがとうございます。皆さんにすぐに伝えてほしいのですが、落ちている剣と盾には直接触れないようにお願いします」
「わかった。すぐに伝える」
言うやいなや整列して待機していた傭兵の集団のもとへと戻り、そしてすぐに帰ってきた。
「伝え終えた。忠告に感謝する」
訳や理由を一切聞かないスリークと傭兵の一団に、困ったようにヒイラギは笑った。
「ありがとうございます。それで、ジョンさんはご無事でしょうか」
「一番足の速い者に王国へ運ぶよう指示を出した。もともと外傷も少なかった。命に関わることはないだろう」
相変わらずの観察眼を披露するスリーク。
「ってことは! すべてが丸く収まったってことっすよね! やっぱり!」
コンは手で丸を作った。
ヒイラギはそれを見て、次にオニキスを見て、優しく口角を上げた。
「ええ。今回の依頼、傭兵失踪の元凶を探し出して討伐をする。無事に完了ですね」
「よっしゃあ!!」
コンの喜びと元気に満ち溢れた声が、薄暗い森を颯爽と駆け抜けていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「壮絶な依頼だったにもかかわらず、誰ひとり欠けることなく再び集合してくれたことを嬉しく思う」
傭兵会会長兼本部長のオルドウスは、本当に喜んでいるのかわかりにくい表情でそう告げた。
圧迫感のある防音部屋には、オルドウスのほか、ヒイラギ、ジョン、コン、オニキス、そしてスリークの6人が集まっていた。
「本来ならばまだ休養を取ってもらいたいところだが、耳に入れておきたい情報があったため、無理に集合をかけさせてもらった」
今回は資料などが用意されていないため、何を言い出すのか誰にもわからなかった。
防音がしっかりしているせいか、耳鳴りがいやに気になった。
「まず、例のあの男だが。意識を取り戻し、順調に回復していっている」
ヒイラギは安堵の息を小さく吐いた。
「君たちと戦ったことを含め、ここまでの記憶がないことを除いて順調だ。何か聞き出せればと思ったが仕方がない」
オルドウスはどうやら、この一件には裏があるのではないかと踏んでいるようだった。
(たまたま王国近くの森に潜伏していたとも考えられるけど……。何かが動いてる情報でもオルドウスさんはつかんでいるのかな)
「次の報告事項だが、例の剣と盾が博物館に展示されることになった」
「!? いや、ちょっと待ってください! 危険すぎます!」
思わず大きな声を出すヒイラギ。
ジョンやオニキス、スリークも口には出さなかったものの、怪訝そうな表情になる。
「そうっすよ! ヒイラギくんの忠告、オルドウスさんにも伝わってるっすよね!」
「もちろんだ。その点も含めて我々は強く反対した」
オルドウスの鋭い目つきが、より一層切れ味を増した。
「それでも、国が展示することを決定したようだ。こうなってはもう覆らない。依頼がない限りは護衛をつけることもできない」
全員が言葉を失ったことを確認して、オルドウスは重々しく続けた。
「そのうち、一般にも情報が公開されるだろう。……これは依頼ではないが、気にかけておいてほしい。もちろん、私も常に注意しておく」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
――剣と盾の展示が始まってから1週間後、何者かによって剣と盾が強奪されるという事件が王国を騒がせる。
犯人不明、どこへ持ち去られたかも不明のまま、一般の人々の記憶から薄れていくのだった。
第一章 白銀成長編 完
第二章へと続く
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる