8 / 15
2.小夜子
(3)夏祭り見物
しおりを挟む
長かった梅雨が明けると、すぐに夏休みとなった。それまでの間に月の入りの時刻は遅くなり、小夜子が人間でいられる時間も長くなっていった。
その間に小夜子は漫画を最新刊まで読んでから、別のバレー漫画を第1巻から読み始めた。夜中になると寝ている高志の邪魔にならないように、電気スタンドに布を掛けてその中に首を突っ込むようにして読んでいた。
そして朝になるとミケは寝床に丸まり、机の上には読みかけの漫画がぽつんと置かれている。よほど夢中になって明け方まで読んでいたのだろう、朝食の時にもミケは起きてこなくなった。
「ミケ、最近朝が弱くなったんじゃない?」
母親は、心配した。まさか夜明けまで漫画読んでる、とは言えず高志は適当にごまかす。
「最近、夜中じゅうずっと遊んでいるみたい。僕ぁ寝てて分からんけど」
「あらあらあら……だったらいいけど、確かに昼間は元気でご飯もモリモリ食べるから気にしなくてもいいのかな……」
「まぁ、猫はもともと夜行性だからなぁ。野生の血が騒ぐんだろ」
父親は箸を止めてニュースを見ているようでいながら、耳では高志と母親の話を聞いていたらしい。最近ますます、家族の話の軸がミケに移りつつある。
そう言えば、今まででいちばん家族の会話が活発になってはいないか。年月とともにお互い干渉し合わず沈黙が増えてきた家族の中に、ミケを入れたら化学反応を起こしたみたいに。
そう言えば、高志と香代との会話も、ジリジリと少しずつではあるが増えてきている。もっともこの場合、グランドゴルフ同好会への誘いというまた別種の触媒が作用しているようだが。
・・・
日曜の夜は、満月となった。その日は、高志の住む地域の神社の縁日にも当たっていた。
父親は、県外の出張先に前乗りして行ってしまった。母親のシフトは休みのはずだったが、急に休みを取った同僚の代わりに出勤していった。
これは、またとないチャンスだった。何のチャンスかと言えば、小夜子に祭り見物させるということ。
人間としての世で楽しいことをいろいろとやり残した小夜子のことだ、きっと喜んでくれるはずという思いがあった。彼女が喜ぶことだったら、何だって引き受けるつもりでいた。
「お祭り……?」
小夜子は高志の提案を聞いて、少し首を傾げた。しかし次の瞬間には、顔いっぱいの笑みを浮かべて答えた。
「連れてってくれるんですか?」
「もちろん! 何でも欲しいもの買ってあげてもいいよ!」
高志には、貯めていた小遣いがあった。本当はスマホゲームに課金するつもりのお金で、この頃はミケの餌や猫砂を買うために急速に取り崩していたものだったが。
しかしとにかく善は急げではないけれど、日没直後の月の出で人間に戻ったばかりの小夜子を急かすように外に出た。セーラー服のままなのはいいとして、靴はどうしようかと迷った。
結局、母親のジョギングシューズを履かせてみるとピッタリだったのでそれにした。盛夏の夕方特有の水分と植物の匂いをふんだんに含んだ空気のなか、神社に急ぐ。
途中、近道しようと高志は提案した。まだ宅地開発が及ばない区域の農道を突っ切って、神社裏手の沼のそばを通っていくルート。
小夜子もそれに賛成し、残照でまだ明るい農道をふたり並んで神社に向かう。神社の鎮守の森に近づくにつれて、境内の明かりや人々の歓声までも聞こえてくるようになった。
楽しいお祭りまで、あと少し。しかし沼のほとりを通る道に入ろうというとき、小夜子は足を止めた。
「どうしたの?」
「怖い……別の道を行きたいです」
「別の道って……ちょっと遠回りになるよ。でもこの道を行けば、すぐお社の裏に出られるよ」
「やっぱり、怖い……」
高志は、これから進むべきだった道を見やった。そろそろ暗くなってきてはいたが、まだ足元が見える程度には明るい。
沼の鏡のように滑らかな水面は明るい空を映して輝き、岸との境も明らかだった。道も黒い草むらの中に、白く続いている。
そもそもその沼の岸辺は、高志が子供の頃に香代とフナ釣りをしていたところ。言ってみれば、勝手知った馴染みのある場所だった。
どう考えても、危険ではなさそうなのに……。訝る高志に、小夜子は言った。
「私、今はもう、猫だから……水辺が苦手なんです」
「でも今は人間でしょ? こないだだって人間になったらシャワーを浴びてた」
「怖いものは怖いんです! ……ひょっとして高志さん、SFとかの矛盾を探して喜ぶタイプなんですか?」
「そんなんじゃないけどさぁ……」
仕方なく、大回りして神社の正面から境内に入る道を選ぶ。小夜子もホッと安心したように、彼について歩いていく。
鳥居の両側の道沿いには、たくさんの屋台が出ていた。人だかりで歩くのもやっとだが、ひとつひとつの屋台を見物して回る。
焼きとうもろこしや焼き鳥、綿あめ、りんご飴、かき氷、トルネードポテトにクレープなど食べ物飲み物の屋台。そこで真っ先に小夜子は、バナナ飴を買った。
金魚すくいの屋台もあった。小夜子はそれをやりたそうだったが、果てしない労力を使ってミケを飼うことを許してもらった高志。
心情的にこれ以上生き物を増やすわけにはいかない。それに、まさかとは思うが、猫に戻ったミケが金魚にいたずらをしないとも限らない。
代わりと言ってはなんだけれど、スーパーボールすくいをやった。片手に食べかけのバナナ飴を持ったままの小夜子だったが、3個もゲット。
様々なグッズを売る屋台もあった。暗いところで光るリング、暗いところで光るハンディ扇風機、暗いところで光る猫耳の形をしたカチューシャ。
小夜子はおどけて、猫耳のカチューシャを頭に当ててみる。彼女の正体を知らない通りすがりの何人かが、ハッと驚いたように口走った。
「あ、似合ってる!」
「か、可愛い!」
「ステキ~」
小夜子ははにかみながらそれを店番の女性に返したが、その場で立て続けに何人かが買い求めた。
神社の鳥居をくぐって緩い石段を上ると、境内には特設の舞台が作られていた。どうやらこの時間、素人のど自慢をやっているらしかった。
ちょうど、小学生くらいの兄と保育園児くらいの弟がアニメソングを熱唱していた。小夜子はそこで足を止めて、二人の歌に聴き入っていた。
高志にとっては、とりたてて足を止めてまで聴くような歌ではなかった。しかし小夜子は、最後まで聴いていた……食い入るように、そして目には薄っすらと泪さえ浮かべながら。
つかの間の人間としての姿でいる彼女には、彼女なりに感じるところがあるのだろうか……。高志は、そう解釈した。
歌が終わり、舞台袖の審査員……町内会の会計さん、地域選出の市会議員、小学校のPTA会長、スーパーの店長、ラーメン屋のオヤジ、どれもこのために動員されたような知った顔ばかりが点数の札を掲げた。司会の男性……顔は知っていても名前を思い出せない、県内ローカルの芸人の誰かが大仰に驚いたように叫ぶ。
「おっとぉ! なんと23点! 暫定トップに躍り出たぁ~! 君たち、よく頑張ったねぇ!」
小夜子は泪をどこかに引っ込めたような笑顔で、二人の兄弟に精一杯の拍手を送った。しかし兄弟が舞台から降りてすぐに、伏し目がちに沈んだ表情となって舞台の前から離れようとした。
その間に小夜子は漫画を最新刊まで読んでから、別のバレー漫画を第1巻から読み始めた。夜中になると寝ている高志の邪魔にならないように、電気スタンドに布を掛けてその中に首を突っ込むようにして読んでいた。
そして朝になるとミケは寝床に丸まり、机の上には読みかけの漫画がぽつんと置かれている。よほど夢中になって明け方まで読んでいたのだろう、朝食の時にもミケは起きてこなくなった。
「ミケ、最近朝が弱くなったんじゃない?」
母親は、心配した。まさか夜明けまで漫画読んでる、とは言えず高志は適当にごまかす。
「最近、夜中じゅうずっと遊んでいるみたい。僕ぁ寝てて分からんけど」
「あらあらあら……だったらいいけど、確かに昼間は元気でご飯もモリモリ食べるから気にしなくてもいいのかな……」
「まぁ、猫はもともと夜行性だからなぁ。野生の血が騒ぐんだろ」
父親は箸を止めてニュースを見ているようでいながら、耳では高志と母親の話を聞いていたらしい。最近ますます、家族の話の軸がミケに移りつつある。
そう言えば、今まででいちばん家族の会話が活発になってはいないか。年月とともにお互い干渉し合わず沈黙が増えてきた家族の中に、ミケを入れたら化学反応を起こしたみたいに。
そう言えば、高志と香代との会話も、ジリジリと少しずつではあるが増えてきている。もっともこの場合、グランドゴルフ同好会への誘いというまた別種の触媒が作用しているようだが。
・・・
日曜の夜は、満月となった。その日は、高志の住む地域の神社の縁日にも当たっていた。
父親は、県外の出張先に前乗りして行ってしまった。母親のシフトは休みのはずだったが、急に休みを取った同僚の代わりに出勤していった。
これは、またとないチャンスだった。何のチャンスかと言えば、小夜子に祭り見物させるということ。
人間としての世で楽しいことをいろいろとやり残した小夜子のことだ、きっと喜んでくれるはずという思いがあった。彼女が喜ぶことだったら、何だって引き受けるつもりでいた。
「お祭り……?」
小夜子は高志の提案を聞いて、少し首を傾げた。しかし次の瞬間には、顔いっぱいの笑みを浮かべて答えた。
「連れてってくれるんですか?」
「もちろん! 何でも欲しいもの買ってあげてもいいよ!」
高志には、貯めていた小遣いがあった。本当はスマホゲームに課金するつもりのお金で、この頃はミケの餌や猫砂を買うために急速に取り崩していたものだったが。
しかしとにかく善は急げではないけれど、日没直後の月の出で人間に戻ったばかりの小夜子を急かすように外に出た。セーラー服のままなのはいいとして、靴はどうしようかと迷った。
結局、母親のジョギングシューズを履かせてみるとピッタリだったのでそれにした。盛夏の夕方特有の水分と植物の匂いをふんだんに含んだ空気のなか、神社に急ぐ。
途中、近道しようと高志は提案した。まだ宅地開発が及ばない区域の農道を突っ切って、神社裏手の沼のそばを通っていくルート。
小夜子もそれに賛成し、残照でまだ明るい農道をふたり並んで神社に向かう。神社の鎮守の森に近づくにつれて、境内の明かりや人々の歓声までも聞こえてくるようになった。
楽しいお祭りまで、あと少し。しかし沼のほとりを通る道に入ろうというとき、小夜子は足を止めた。
「どうしたの?」
「怖い……別の道を行きたいです」
「別の道って……ちょっと遠回りになるよ。でもこの道を行けば、すぐお社の裏に出られるよ」
「やっぱり、怖い……」
高志は、これから進むべきだった道を見やった。そろそろ暗くなってきてはいたが、まだ足元が見える程度には明るい。
沼の鏡のように滑らかな水面は明るい空を映して輝き、岸との境も明らかだった。道も黒い草むらの中に、白く続いている。
そもそもその沼の岸辺は、高志が子供の頃に香代とフナ釣りをしていたところ。言ってみれば、勝手知った馴染みのある場所だった。
どう考えても、危険ではなさそうなのに……。訝る高志に、小夜子は言った。
「私、今はもう、猫だから……水辺が苦手なんです」
「でも今は人間でしょ? こないだだって人間になったらシャワーを浴びてた」
「怖いものは怖いんです! ……ひょっとして高志さん、SFとかの矛盾を探して喜ぶタイプなんですか?」
「そんなんじゃないけどさぁ……」
仕方なく、大回りして神社の正面から境内に入る道を選ぶ。小夜子もホッと安心したように、彼について歩いていく。
鳥居の両側の道沿いには、たくさんの屋台が出ていた。人だかりで歩くのもやっとだが、ひとつひとつの屋台を見物して回る。
焼きとうもろこしや焼き鳥、綿あめ、りんご飴、かき氷、トルネードポテトにクレープなど食べ物飲み物の屋台。そこで真っ先に小夜子は、バナナ飴を買った。
金魚すくいの屋台もあった。小夜子はそれをやりたそうだったが、果てしない労力を使ってミケを飼うことを許してもらった高志。
心情的にこれ以上生き物を増やすわけにはいかない。それに、まさかとは思うが、猫に戻ったミケが金魚にいたずらをしないとも限らない。
代わりと言ってはなんだけれど、スーパーボールすくいをやった。片手に食べかけのバナナ飴を持ったままの小夜子だったが、3個もゲット。
様々なグッズを売る屋台もあった。暗いところで光るリング、暗いところで光るハンディ扇風機、暗いところで光る猫耳の形をしたカチューシャ。
小夜子はおどけて、猫耳のカチューシャを頭に当ててみる。彼女の正体を知らない通りすがりの何人かが、ハッと驚いたように口走った。
「あ、似合ってる!」
「か、可愛い!」
「ステキ~」
小夜子ははにかみながらそれを店番の女性に返したが、その場で立て続けに何人かが買い求めた。
神社の鳥居をくぐって緩い石段を上ると、境内には特設の舞台が作られていた。どうやらこの時間、素人のど自慢をやっているらしかった。
ちょうど、小学生くらいの兄と保育園児くらいの弟がアニメソングを熱唱していた。小夜子はそこで足を止めて、二人の歌に聴き入っていた。
高志にとっては、とりたてて足を止めてまで聴くような歌ではなかった。しかし小夜子は、最後まで聴いていた……食い入るように、そして目には薄っすらと泪さえ浮かべながら。
つかの間の人間としての姿でいる彼女には、彼女なりに感じるところがあるのだろうか……。高志は、そう解釈した。
歌が終わり、舞台袖の審査員……町内会の会計さん、地域選出の市会議員、小学校のPTA会長、スーパーの店長、ラーメン屋のオヤジ、どれもこのために動員されたような知った顔ばかりが点数の札を掲げた。司会の男性……顔は知っていても名前を思い出せない、県内ローカルの芸人の誰かが大仰に驚いたように叫ぶ。
「おっとぉ! なんと23点! 暫定トップに躍り出たぁ~! 君たち、よく頑張ったねぇ!」
小夜子は泪をどこかに引っ込めたような笑顔で、二人の兄弟に精一杯の拍手を送った。しかし兄弟が舞台から降りてすぐに、伏し目がちに沈んだ表情となって舞台の前から離れようとした。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる