12 / 15
3.小夜子 家に帰る
(2)小夜子の実家のある町へ下見に
しおりを挟む
ミケから変わった小夜子は、紙面のコピーを食い入るように見つめた。そして、目もとをそっと拭いながら言った。
「よかった……あの子、無事だったんだ」
よくないよ、それで小夜子さんは死んだんだ……高志の喉元からそんな言葉が出かかったが、事前に「あなた余計なこと言わないでおいて」と香代から念を押されていたから黙っておく。
小夜子は純粋に助けた子供の無事を知って喜びホッとしているようだったから、あえて彼女の気持ちを大切にしておくことにした。一方で香代も、図書館からの帰り道に「小夜子ちゃんも自分の生命を引き換えに助けた甲斐があったってことかな」などと言っていたが、やはり黙って一言も発しなかった。
おそらくそれは、のんきに生きている第三者の感想に違いなかったから。これから生きていればまだまだたくさんの楽しいことが待っていた小夜子自身や、彼女を喪った家族からしてみれば無神経なものでしかないだろう。
小夜子は、3枚目のコピーを声に出して読み始めた。後半に入ると、朗読するようにはっきりと。
そして終わりの部分は、一言一言、噛みしめるように。父親の言葉を、何度も繰り返し読んだ。
「自分の命をなげうって小さい子供を助けた娘は私たち一家の誇りです……」
小夜子の眼から、涙の粒がいくつもこぼれ落ちた。香代はその肩を抱き寄せながら、言い聞かせた。
「お父さん、あなたのしたことをバカだなんて思っていない。認めてくれてる。そして新聞を読んでるみんなに『自慢の娘です』ってはっきりと言ってくれてる」
小夜子は両手で顔を覆い嗚咽を漏らしながら、はっきりと頷いた。しかししばらくしてから、声を絞り出すように言った。
「ごめんなさい……お父さん」
そしてそのまま、声を上げて泣き出した。「ごめんなさい」は醜いケンカをしてしまったことに対してなのか、先に逝ってしまったことに対してなのか。
小夜子は、全身を震わせながら泣いていた。高志も香代も、黙って彼女を見守るしかなかった。
・・・
帰り際、玄関で香代は言った。小夜子はまだ高志の部屋で、しゃくりあげるように泣き続けていた。
「助けた子供の無事は確認できた。あの子のお父さんは少なくとも表向きにはあの子のしたことを評価して、『一家の誇り』と言っている。残ったミッションはひとつ……タカシくんあんた、覚えてる? 忘れたとは言わせないよ」
「忘れるもんかよ……人をバカにするのもいい加減にしとけよ……小夜子さんが、お父さんに直接『ごめんなさい』を伝えることだろが」
「正解! だから、そのために私たちが段取っていかないとね」
「うん……でも、どうやって」
「それをこれから考えるんでしょうが。いい? 明日までの宿題ね」
「わかった」
「それと、もうひとつ宿題」
「……えっ、何?」
「同好会への参加不参加、そろそろ答えをちょうだい」
「……なんだよ、今は小夜子さんのことが優先だろが。まだ保留、保留!」
「ちゃんとそう思っているなら、よかった」
「えっ……なんなんだよ、いったい」
「それじゃぁ、また明日」
香代は少し遠慮がちに、手を振って出ていった。ドアは静かに、閉じられた。
部屋に戻ると、まだ月の入りまで少しあるというのに小夜子はミケになっていた。大好きなネズミのおもちゃに、寝そべりながら興味なさそうにちょっかい出していた。
高志は椅子に跨り、ミケを見下ろした。仔猫に戻っても、その顔には悲しみと憂いが浮かんでいるように見えた。
「んにゃーん」
ネズミのおもちゃにも飽きたのか、ミケはタカシの足元にすり寄ってきた。彼はミケの両脇を持って抱え上げながら椅子にちゃんと座り直し、ミケを机の上に座らせてその顔を覗き込んだ。
「んにゅん」
すぐにミケは横座りするように身体を崩し、高志はその頭を撫でてやる。そうしながら、ミケに話しかける。
「近い内にな、おまえをお父さんに会わせてやるからな……カヨっちと一緒に、その方法を考えてやるよ」
しかし仔猫のミケは、人間の小夜子の意識をどれくらい持っているのだろう。高志の言うことに興味なさそうに前脚で顔を洗うような仕草をして見せて、今度は完全に机の上に横になった。
「でもさ……ミケはカヨっちのこと、どう思う? 確かにいい娘だとは思うんだ……それに本音を聞いちゃったからさぁ……でも、なんていうか、結構気が強いんだよな。それが、残念ポイントなんだよな……」
相手が人間ではなく猫だからこそ、心の内を正直に話せる。机の上でゴロゴロ寝返りを打つミケだったが、高志としてもそれくらいがちょうどよかった。
「でもさ、カヨっちとミケ……じゃなく小夜子さんって、似てるところもあるよね。昔ニャン吉って猫がいてね、捨てられそうになったのをカヨっちが引き取って育てたんだ。今じゃ、あの家のヌシみたいにふんぞり返ってるけどな」
ふと、池で子供が溺れる現場に香代が居合わせたら、やはり助けようとしたのかもしれないと思った。そう言えば、彼自身がミケを救った時の状況も、じゅうぶんに危険だった。
しかも彼があのとき車にはねられても、仔猫を救おうとしたのだと気づく人などいなかっただろう。どこかの高校生が何を思ったか道路に飛び出して、はねられて死んじゃった、で終わったものと思われる。
「怖いな……危なかったな……」
「にゃぁ」
高志のつぶやきに、ミケは答えるように鳴いた。彼はミケの腹を撫でてやり、ミケはうっとりと目を細めた。
・・・
翌日の午前中、香代にLINEで呼び出されて都心のターミナルへ。行き先は、小夜子が住んでいたという町。
JRの電車で20分あまりのその町へ、「下見」に行くのだと香代は言った。小夜子が住んでいた家の住所も、メモして取ってある。
「今もそこに小夜子ちゃんのご家族が住んでいるかどうか。そして……あの子の最期の場所を見ておいて、心づもりの足しになれば」
電車を降りた町は、高志も何度か訪れたことのある、郊外のベッドタウンだった。駅からファストフード店の前を通り過ぎて線路沿いに歩き、最初の踏切から駅の裏手の住宅地へと入っていく。
歩いて程なくすると、家が疎らになって隙間には分譲地や空き地や耕作地が入りまじるようになった。スマホの地図で現在地を確かめながら、地図中でピンを立てておいた「小夜子の家」へと向かう。
「もう少し……そこの角を曲がった先……」
スマホの画面に手のひらで影を作りながら、香代は高志に教えるようにつぶやく。高志は胸の動悸を覚え、暑さだけのせいでなく汗が流れるのを感じた。
「ここ……」
築10年ほどの2階建ての、周囲の家とさほど代わり映えのしないごく普通の庭付きの住宅だった。表札を見ると確かに、「岸本 KISHIMOTO」とある。
ガレージには紺色のAQUAが停められ、確かに誰か住んでいる気配がする。
「よかった……まだご家族、ここに住んでるんだ」
香代が安堵のため息まじりに言ったその時、玄関のドアが開く気配がした。慌ててふたりは、家の前を通り過ぎるふりをして離れる。
しばらく歩いて振り返ると、ふたりと同年代の少年が自転車でどこかに行こうとするのが見えた。
おそらく、警察からの感謝状の贈呈式に両親と出ていたと新聞にあった、小夜子の弟なのだろう。あの時は、小学生だったはずだ。
「よかった……あの子、無事だったんだ」
よくないよ、それで小夜子さんは死んだんだ……高志の喉元からそんな言葉が出かかったが、事前に「あなた余計なこと言わないでおいて」と香代から念を押されていたから黙っておく。
小夜子は純粋に助けた子供の無事を知って喜びホッとしているようだったから、あえて彼女の気持ちを大切にしておくことにした。一方で香代も、図書館からの帰り道に「小夜子ちゃんも自分の生命を引き換えに助けた甲斐があったってことかな」などと言っていたが、やはり黙って一言も発しなかった。
おそらくそれは、のんきに生きている第三者の感想に違いなかったから。これから生きていればまだまだたくさんの楽しいことが待っていた小夜子自身や、彼女を喪った家族からしてみれば無神経なものでしかないだろう。
小夜子は、3枚目のコピーを声に出して読み始めた。後半に入ると、朗読するようにはっきりと。
そして終わりの部分は、一言一言、噛みしめるように。父親の言葉を、何度も繰り返し読んだ。
「自分の命をなげうって小さい子供を助けた娘は私たち一家の誇りです……」
小夜子の眼から、涙の粒がいくつもこぼれ落ちた。香代はその肩を抱き寄せながら、言い聞かせた。
「お父さん、あなたのしたことをバカだなんて思っていない。認めてくれてる。そして新聞を読んでるみんなに『自慢の娘です』ってはっきりと言ってくれてる」
小夜子は両手で顔を覆い嗚咽を漏らしながら、はっきりと頷いた。しかししばらくしてから、声を絞り出すように言った。
「ごめんなさい……お父さん」
そしてそのまま、声を上げて泣き出した。「ごめんなさい」は醜いケンカをしてしまったことに対してなのか、先に逝ってしまったことに対してなのか。
小夜子は、全身を震わせながら泣いていた。高志も香代も、黙って彼女を見守るしかなかった。
・・・
帰り際、玄関で香代は言った。小夜子はまだ高志の部屋で、しゃくりあげるように泣き続けていた。
「助けた子供の無事は確認できた。あの子のお父さんは少なくとも表向きにはあの子のしたことを評価して、『一家の誇り』と言っている。残ったミッションはひとつ……タカシくんあんた、覚えてる? 忘れたとは言わせないよ」
「忘れるもんかよ……人をバカにするのもいい加減にしとけよ……小夜子さんが、お父さんに直接『ごめんなさい』を伝えることだろが」
「正解! だから、そのために私たちが段取っていかないとね」
「うん……でも、どうやって」
「それをこれから考えるんでしょうが。いい? 明日までの宿題ね」
「わかった」
「それと、もうひとつ宿題」
「……えっ、何?」
「同好会への参加不参加、そろそろ答えをちょうだい」
「……なんだよ、今は小夜子さんのことが優先だろが。まだ保留、保留!」
「ちゃんとそう思っているなら、よかった」
「えっ……なんなんだよ、いったい」
「それじゃぁ、また明日」
香代は少し遠慮がちに、手を振って出ていった。ドアは静かに、閉じられた。
部屋に戻ると、まだ月の入りまで少しあるというのに小夜子はミケになっていた。大好きなネズミのおもちゃに、寝そべりながら興味なさそうにちょっかい出していた。
高志は椅子に跨り、ミケを見下ろした。仔猫に戻っても、その顔には悲しみと憂いが浮かんでいるように見えた。
「んにゃーん」
ネズミのおもちゃにも飽きたのか、ミケはタカシの足元にすり寄ってきた。彼はミケの両脇を持って抱え上げながら椅子にちゃんと座り直し、ミケを机の上に座らせてその顔を覗き込んだ。
「んにゅん」
すぐにミケは横座りするように身体を崩し、高志はその頭を撫でてやる。そうしながら、ミケに話しかける。
「近い内にな、おまえをお父さんに会わせてやるからな……カヨっちと一緒に、その方法を考えてやるよ」
しかし仔猫のミケは、人間の小夜子の意識をどれくらい持っているのだろう。高志の言うことに興味なさそうに前脚で顔を洗うような仕草をして見せて、今度は完全に机の上に横になった。
「でもさ……ミケはカヨっちのこと、どう思う? 確かにいい娘だとは思うんだ……それに本音を聞いちゃったからさぁ……でも、なんていうか、結構気が強いんだよな。それが、残念ポイントなんだよな……」
相手が人間ではなく猫だからこそ、心の内を正直に話せる。机の上でゴロゴロ寝返りを打つミケだったが、高志としてもそれくらいがちょうどよかった。
「でもさ、カヨっちとミケ……じゃなく小夜子さんって、似てるところもあるよね。昔ニャン吉って猫がいてね、捨てられそうになったのをカヨっちが引き取って育てたんだ。今じゃ、あの家のヌシみたいにふんぞり返ってるけどな」
ふと、池で子供が溺れる現場に香代が居合わせたら、やはり助けようとしたのかもしれないと思った。そう言えば、彼自身がミケを救った時の状況も、じゅうぶんに危険だった。
しかも彼があのとき車にはねられても、仔猫を救おうとしたのだと気づく人などいなかっただろう。どこかの高校生が何を思ったか道路に飛び出して、はねられて死んじゃった、で終わったものと思われる。
「怖いな……危なかったな……」
「にゃぁ」
高志のつぶやきに、ミケは答えるように鳴いた。彼はミケの腹を撫でてやり、ミケはうっとりと目を細めた。
・・・
翌日の午前中、香代にLINEで呼び出されて都心のターミナルへ。行き先は、小夜子が住んでいたという町。
JRの電車で20分あまりのその町へ、「下見」に行くのだと香代は言った。小夜子が住んでいた家の住所も、メモして取ってある。
「今もそこに小夜子ちゃんのご家族が住んでいるかどうか。そして……あの子の最期の場所を見ておいて、心づもりの足しになれば」
電車を降りた町は、高志も何度か訪れたことのある、郊外のベッドタウンだった。駅からファストフード店の前を通り過ぎて線路沿いに歩き、最初の踏切から駅の裏手の住宅地へと入っていく。
歩いて程なくすると、家が疎らになって隙間には分譲地や空き地や耕作地が入りまじるようになった。スマホの地図で現在地を確かめながら、地図中でピンを立てておいた「小夜子の家」へと向かう。
「もう少し……そこの角を曲がった先……」
スマホの画面に手のひらで影を作りながら、香代は高志に教えるようにつぶやく。高志は胸の動悸を覚え、暑さだけのせいでなく汗が流れるのを感じた。
「ここ……」
築10年ほどの2階建ての、周囲の家とさほど代わり映えのしないごく普通の庭付きの住宅だった。表札を見ると確かに、「岸本 KISHIMOTO」とある。
ガレージには紺色のAQUAが停められ、確かに誰か住んでいる気配がする。
「よかった……まだご家族、ここに住んでるんだ」
香代が安堵のため息まじりに言ったその時、玄関のドアが開く気配がした。慌ててふたりは、家の前を通り過ぎるふりをして離れる。
しばらく歩いて振り返ると、ふたりと同年代の少年が自転車でどこかに行こうとするのが見えた。
おそらく、警察からの感謝状の贈呈式に両親と出ていたと新聞にあった、小夜子の弟なのだろう。あの時は、小学生だったはずだ。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる