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9エピローグ
9 エピローグの語源はギリシャ語のEPILOGOS(語結)って知ってた?
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9 エピローグの語源はギリシャ語のEPILOGOS(語結)って知ってた?
アルマテリア領は、今日も変わらずジメジメしていて日光が少ない。いくらご先祖が妖精さんだからと言って、なにもこんな森の中で暮らさなくても良いと思う。いーや、あたしは絶対にそうだと思うね! だってあたし、二か月前まで外で冒険してたし、外の方がお日様が温かかったんだもん。マテリア家に戻ってきたあたしは、魔法の勉強に明け暮れていた。もうあたしを出来損ないだの死刑囚の娘どのと罵る者はいない。なぜなら、このあたしこそが暗黒帝カルロスを倒した四人のうちの一人だもの! ……本当は五人だけどね。こうして外に出てみて、あたしはもっとやれるんじゃないかって、そう思ったの。本当はもっと、凄い魔法が使えるのかもしれない。そう考えると、魔法の勉強も苦にならなかった。そして今日、父から渡したいものがあると呼び出されていた。
「で、何を渡したいの?」
「日記だよ」
「日記?」
父は鍵のついた引き出しから、ボロボロで虫食いだらけの日記帳を大事そうに取り出した。
「これはお前の父が遺したものだ。何故禁忌の魔法に手を出したのか、これを読めばわかるだろう」
「ち、父親の……日記かぁ……」
あたしは恐る恐るページをめくってみた。パラパラとめくっていく。何ページもめくっていく。しかし、最初から最後まで白紙であった。
「何これ」
あたしが頬を膨らませて抗議の念を送ると、父は笑って言った。
「魔法がかかっているんだよ。その魔法が解ければ、お前は日記を見ることができる」
「ええー。何それめんどくさ! ていうか、お父様は見たの?」
「見たよ。やはり俺の弟は、そんなに悪い奴ではないのかもしれん」
「……」
父の言葉に、あたしはなにか引っ掛かりを覚えた。というかさ、読んだのなら教えてくれたっていいじゃない! とは思ったものの、これが二人の父があたしに課した試練なのだろう。あたしは日記帳を受け取って部屋に戻ると、さっそく魔法の分析を始めた。しかし、十分足らずで手が止まってしまう。
「あーもう! 父親なんだからもっとわかりやすくしてよね!」
ぶつくさ文句を言いながら、気分転換でもしようと便箋を取り出した。鉛筆を握り、言葉を綴っていく。
カナデ様と妹のノドカ様
カナデは早く起きなさい!
ノンちゃんは早くカナデを起こしてね!
アマテリ・マテリア
便箋を紙飛行機の形に折ると、呪文を唱えてふうと息を吹きかけた。そして空へと飛ばす。
「あなたが望んだ世界に、着実に変わりつつあるのよ」
ふと思い出したようにそう空へと呟く。
「だから安心してね、アムニス」
あたしはそっと窓を閉めた
「はぁああああ? あなた、ここまで来て学生に復帰しないの? 何で?」
「いや、だってさ、ここに来たのは学園長に生体科学魔法のメカニズムを売りつけて、それと引き換えに強化人間特別支援法を成立させるよう交渉するためだからさ」
僕は学食のラーメンをすすりながら、魔法学科の学生にそう言う。
「でも、あんたが退学したのって、強化人間に狙われたからでしょう? だったら学生に戻ってもいいじゃない」
「違うよ? 僕は画家になるために退学したんだよ」
「画家ぁああああ? 意味わかんない。あんた正気?」
「正気だよ、マーシィ」
マーシィは目を回しながら僕をまじまじと見る。回った目でホントに見えるのかね、そう思いながら彼女に聞く。
「で、僕がいない間に、何か面白いことはあったかい?」
「あったわよ! 学園内に強化人間が滅茶苦茶入り込んできて、トニファはどこだって探してるのよ! 思わず焼き払っちゃったわ!」
「流石はマテリアの御令嬢、恐ろしいねぇ」
「そりゃね! マーシェル・マテリアと言えば学園最強の魔法使いですもの!」
「うん、マーシィの妹もすごかったけどね」
「妹? は? なんであんたがあたしの妹のこと知ってるのよ!」
「ええ? 新聞読んでないの?」
「新聞? 読んでないけど?」
僕はマーシィに、二か月前の新聞を差し出した。
「えーと、何々? 『暗黒帝カルロス、ついに敗れる。四人の勇者、カナデ、ラビス・ストール……』ってコイツ、スキトーリ湖の盗賊じゃない!」
「うん、重要なのはその下」
「んーと、『トニファ・テクトロ、アマテリ・マテリア……』って何でアマテリがちゃっかり暗黒帝カルロスを倒しちゃってるのよぉおおおお! しかもトニファも一緒に? ますます意味不明だわ!」
「うん。ずいぶんと話題になっていたはずだけど……ホントに知らなかったの?」
「知ってるわけないじゃない! は? 何であの子教えてくれないわけ? ちょっとアマテリに電話してくる!」
「うん、いってら~」
嵐のように過ぎ去っていったマーシィを見届けると、僕は立ち上がった。
「さて、どうしようかなぁ……」
もう一度、学問を志してみるのもいいのかもしれない。が、生憎授業料が払えない。
「適当な論文でも書いて、奨学金でももらうかなぁ……」
僕は大図書館へと吸い込まれていった。
湖畔に浮かぶ船は、前見たときよりも厳重になっている気がする。これでは盗めそうもない。
(あーあ、また戻ってきちまった)
まっとうに生きる道も考えた。だが、生き方を知らなかった。みんなはどうしているだろうか。トニファは相変わらず下手くそな絵を押し売りしているのだろうか。アマテリは仲直りした家族と上手くやっているのだろうか。カナデを連れたサイラスは、無事妹の所までたどり着けただろうか。あれから二か月も経ったが、残念なことに盗賊ラビス様には住所がない。よって、手紙も知らせも届かない。
(まあ、俺が心配するようなことでもないか)
今日も簡易的にこしらえた木造の小屋で夜を明かす。たいした持ち物もなかったので、とくに荒らされた様子もなかった。俺の持ち物はただ一つ、形見の短剣を片手にその日を暮らしていく。それを延々と繰り返す。それだけだ。
夜が明けて、太陽がてっぺんまで昇ったあたりで、ようやく体を起こす。何もやる気が起きない。あの冒険を経ても、俺は何一つ変わらなかった。捕まることを恐れて暮らす日々も、真っ暗な未来を憂いて嘆く日々も、何一つ変わらない。誤算だったなぁ。まさか生き残るなんてなぁ……。
湖で顔を洗っていると、ふと誰かに声をかけられた。
「よっ、盗賊。お前さん、戻ってきてたんだな」
「なんだ質屋か」
良く見知った質屋の爺さんだった。俺が盗んだものを高く買い取ってくれていた、いわゆる悪者仲間だ。
「わりぃけど、今は盗む気が起きねーんだ。売れるもんなんてないぜ」
「ああ、その話をしにきたんじゃないね」
質屋は俺をつついて立たせると、市場の集会場へと連れて行った。
何をされるのやらと身構えていたが、集会場に集った魚屋、八百屋、靴屋、刃物屋、その他たくさんの人々は歓声で俺を迎えた。
「いやぁ、ずっと待ってたのさ、盗賊さんの帰りをよ」
「は? 何で? 俺は盗賊だぞ?」
「それがよ、盗賊さんがいなくなってから、チンピラだの小悪党だのが増えてよ、逆に被害額が大きくなったんだ」
「盗賊さんによる他の悪党の抑止効果っちゅうか……まあ、そんな感じで待ってたんだよ」
……俺は訳がわからなくなった。俺はずっと盗んできたんだぞ? ずっと、違法なことで食ってきたんだぞ?
「だからよぉ、今日から盗賊ラビスに限り、スキトーリ湖での盗みを認める。代わりに他の悪党がいたら追っ払ってくれ」
「ついでに子供のお守りもいいかい? いつか湖に落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしてねぇ……」
「まぁそういうこった! 頼んだぜ、盗賊!」
そう言ってガハガハと笑う湖の商人たちを見て、思わず笑みがこぼれる。ああ、とんでもないことになったな。直観的にそう思った。でもまあ、俺を盗賊として置いておいてくれる、それだけでも良いか。
「ああ、それじゃ遠慮なく貰ってくぜ!」
俺は手始めに集会場から駆け出して、人が出払っていなくなった八百屋からトマトを盗んだ。
「ねぇサイラス! 今日は空いてるの?」
「あー、今日は十四時までバイト」
「ええー、それじゃお姉ちゃんを治す手がかりは何時探しにいくのー?」
「うーん、明日もバイト。明後日もバイト」
「それじゃぁ何もできないじゃん!」
「あのねぇノン、手がかりを探そうにもお金が必要なんだよ。今は稼ぐときさ」
「でもさ、じっとしてるのってキツイじゃん」
「大丈夫だよ。じきに忙しくなるから。トニファ君が医学論文をどっさり持ってきてくれるってさ」
「うへぇ、そういうのじゃないんだよなぁ……」
ノンは肩を落としながら、ずっと眠りにつく姉を見やった。
「私もさ、冒険したいのよ。お姉ちゃんがそうだったように!」
「うん、バイトが終わったらね」
「もーぅ!」
彼女の名前はノドカ。通称ノン。彼女が姉を癒す手がかりを求めてさまようのは、また別のお話……。
「ねえサイラス、お姉ちゃんってどんな人だったの?」
「えー……変人だった」
「何それ」
アルマテリア領は、今日も変わらずジメジメしていて日光が少ない。いくらご先祖が妖精さんだからと言って、なにもこんな森の中で暮らさなくても良いと思う。いーや、あたしは絶対にそうだと思うね! だってあたし、二か月前まで外で冒険してたし、外の方がお日様が温かかったんだもん。マテリア家に戻ってきたあたしは、魔法の勉強に明け暮れていた。もうあたしを出来損ないだの死刑囚の娘どのと罵る者はいない。なぜなら、このあたしこそが暗黒帝カルロスを倒した四人のうちの一人だもの! ……本当は五人だけどね。こうして外に出てみて、あたしはもっとやれるんじゃないかって、そう思ったの。本当はもっと、凄い魔法が使えるのかもしれない。そう考えると、魔法の勉強も苦にならなかった。そして今日、父から渡したいものがあると呼び出されていた。
「で、何を渡したいの?」
「日記だよ」
「日記?」
父は鍵のついた引き出しから、ボロボロで虫食いだらけの日記帳を大事そうに取り出した。
「これはお前の父が遺したものだ。何故禁忌の魔法に手を出したのか、これを読めばわかるだろう」
「ち、父親の……日記かぁ……」
あたしは恐る恐るページをめくってみた。パラパラとめくっていく。何ページもめくっていく。しかし、最初から最後まで白紙であった。
「何これ」
あたしが頬を膨らませて抗議の念を送ると、父は笑って言った。
「魔法がかかっているんだよ。その魔法が解ければ、お前は日記を見ることができる」
「ええー。何それめんどくさ! ていうか、お父様は見たの?」
「見たよ。やはり俺の弟は、そんなに悪い奴ではないのかもしれん」
「……」
父の言葉に、あたしはなにか引っ掛かりを覚えた。というかさ、読んだのなら教えてくれたっていいじゃない! とは思ったものの、これが二人の父があたしに課した試練なのだろう。あたしは日記帳を受け取って部屋に戻ると、さっそく魔法の分析を始めた。しかし、十分足らずで手が止まってしまう。
「あーもう! 父親なんだからもっとわかりやすくしてよね!」
ぶつくさ文句を言いながら、気分転換でもしようと便箋を取り出した。鉛筆を握り、言葉を綴っていく。
カナデ様と妹のノドカ様
カナデは早く起きなさい!
ノンちゃんは早くカナデを起こしてね!
アマテリ・マテリア
便箋を紙飛行機の形に折ると、呪文を唱えてふうと息を吹きかけた。そして空へと飛ばす。
「あなたが望んだ世界に、着実に変わりつつあるのよ」
ふと思い出したようにそう空へと呟く。
「だから安心してね、アムニス」
あたしはそっと窓を閉めた
「はぁああああ? あなた、ここまで来て学生に復帰しないの? 何で?」
「いや、だってさ、ここに来たのは学園長に生体科学魔法のメカニズムを売りつけて、それと引き換えに強化人間特別支援法を成立させるよう交渉するためだからさ」
僕は学食のラーメンをすすりながら、魔法学科の学生にそう言う。
「でも、あんたが退学したのって、強化人間に狙われたからでしょう? だったら学生に戻ってもいいじゃない」
「違うよ? 僕は画家になるために退学したんだよ」
「画家ぁああああ? 意味わかんない。あんた正気?」
「正気だよ、マーシィ」
マーシィは目を回しながら僕をまじまじと見る。回った目でホントに見えるのかね、そう思いながら彼女に聞く。
「で、僕がいない間に、何か面白いことはあったかい?」
「あったわよ! 学園内に強化人間が滅茶苦茶入り込んできて、トニファはどこだって探してるのよ! 思わず焼き払っちゃったわ!」
「流石はマテリアの御令嬢、恐ろしいねぇ」
「そりゃね! マーシェル・マテリアと言えば学園最強の魔法使いですもの!」
「うん、マーシィの妹もすごかったけどね」
「妹? は? なんであんたがあたしの妹のこと知ってるのよ!」
「ええ? 新聞読んでないの?」
「新聞? 読んでないけど?」
僕はマーシィに、二か月前の新聞を差し出した。
「えーと、何々? 『暗黒帝カルロス、ついに敗れる。四人の勇者、カナデ、ラビス・ストール……』ってコイツ、スキトーリ湖の盗賊じゃない!」
「うん、重要なのはその下」
「んーと、『トニファ・テクトロ、アマテリ・マテリア……』って何でアマテリがちゃっかり暗黒帝カルロスを倒しちゃってるのよぉおおおお! しかもトニファも一緒に? ますます意味不明だわ!」
「うん。ずいぶんと話題になっていたはずだけど……ホントに知らなかったの?」
「知ってるわけないじゃない! は? 何であの子教えてくれないわけ? ちょっとアマテリに電話してくる!」
「うん、いってら~」
嵐のように過ぎ去っていったマーシィを見届けると、僕は立ち上がった。
「さて、どうしようかなぁ……」
もう一度、学問を志してみるのもいいのかもしれない。が、生憎授業料が払えない。
「適当な論文でも書いて、奨学金でももらうかなぁ……」
僕は大図書館へと吸い込まれていった。
湖畔に浮かぶ船は、前見たときよりも厳重になっている気がする。これでは盗めそうもない。
(あーあ、また戻ってきちまった)
まっとうに生きる道も考えた。だが、生き方を知らなかった。みんなはどうしているだろうか。トニファは相変わらず下手くそな絵を押し売りしているのだろうか。アマテリは仲直りした家族と上手くやっているのだろうか。カナデを連れたサイラスは、無事妹の所までたどり着けただろうか。あれから二か月も経ったが、残念なことに盗賊ラビス様には住所がない。よって、手紙も知らせも届かない。
(まあ、俺が心配するようなことでもないか)
今日も簡易的にこしらえた木造の小屋で夜を明かす。たいした持ち物もなかったので、とくに荒らされた様子もなかった。俺の持ち物はただ一つ、形見の短剣を片手にその日を暮らしていく。それを延々と繰り返す。それだけだ。
夜が明けて、太陽がてっぺんまで昇ったあたりで、ようやく体を起こす。何もやる気が起きない。あの冒険を経ても、俺は何一つ変わらなかった。捕まることを恐れて暮らす日々も、真っ暗な未来を憂いて嘆く日々も、何一つ変わらない。誤算だったなぁ。まさか生き残るなんてなぁ……。
湖で顔を洗っていると、ふと誰かに声をかけられた。
「よっ、盗賊。お前さん、戻ってきてたんだな」
「なんだ質屋か」
良く見知った質屋の爺さんだった。俺が盗んだものを高く買い取ってくれていた、いわゆる悪者仲間だ。
「わりぃけど、今は盗む気が起きねーんだ。売れるもんなんてないぜ」
「ああ、その話をしにきたんじゃないね」
質屋は俺をつついて立たせると、市場の集会場へと連れて行った。
何をされるのやらと身構えていたが、集会場に集った魚屋、八百屋、靴屋、刃物屋、その他たくさんの人々は歓声で俺を迎えた。
「いやぁ、ずっと待ってたのさ、盗賊さんの帰りをよ」
「は? 何で? 俺は盗賊だぞ?」
「それがよ、盗賊さんがいなくなってから、チンピラだの小悪党だのが増えてよ、逆に被害額が大きくなったんだ」
「盗賊さんによる他の悪党の抑止効果っちゅうか……まあ、そんな感じで待ってたんだよ」
……俺は訳がわからなくなった。俺はずっと盗んできたんだぞ? ずっと、違法なことで食ってきたんだぞ?
「だからよぉ、今日から盗賊ラビスに限り、スキトーリ湖での盗みを認める。代わりに他の悪党がいたら追っ払ってくれ」
「ついでに子供のお守りもいいかい? いつか湖に落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしてねぇ……」
「まぁそういうこった! 頼んだぜ、盗賊!」
そう言ってガハガハと笑う湖の商人たちを見て、思わず笑みがこぼれる。ああ、とんでもないことになったな。直観的にそう思った。でもまあ、俺を盗賊として置いておいてくれる、それだけでも良いか。
「ああ、それじゃ遠慮なく貰ってくぜ!」
俺は手始めに集会場から駆け出して、人が出払っていなくなった八百屋からトマトを盗んだ。
「ねぇサイラス! 今日は空いてるの?」
「あー、今日は十四時までバイト」
「ええー、それじゃお姉ちゃんを治す手がかりは何時探しにいくのー?」
「うーん、明日もバイト。明後日もバイト」
「それじゃぁ何もできないじゃん!」
「あのねぇノン、手がかりを探そうにもお金が必要なんだよ。今は稼ぐときさ」
「でもさ、じっとしてるのってキツイじゃん」
「大丈夫だよ。じきに忙しくなるから。トニファ君が医学論文をどっさり持ってきてくれるってさ」
「うへぇ、そういうのじゃないんだよなぁ……」
ノンは肩を落としながら、ずっと眠りにつく姉を見やった。
「私もさ、冒険したいのよ。お姉ちゃんがそうだったように!」
「うん、バイトが終わったらね」
「もーぅ!」
彼女の名前はノドカ。通称ノン。彼女が姉を癒す手がかりを求めてさまようのは、また別のお話……。
「ねえサイラス、お姉ちゃんってどんな人だったの?」
「えー……変人だった」
「何それ」
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