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招待状

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その光景に、明美とバーコードハゲも驚いた様子で。


「ス、スマホから何かが出てる?  キ、キミ。手を入れてくださいって出ているぞ」


バーコードハゲの言う通り、光の渦の上に「手を入れてください」と書かれていて、真治は恐る恐る落ちたスマホを拾い上げた。


「か、書いてありますね。でも、大丈夫なのかなこれ……手を入れたら何かおかしなことになりませんかね?」


「何よ。男の子なのにビビってるの?  まあ確かに、何が起こるかわからないっていうのは怖いけどさ。とりあえずさっさと手を入れなさいよ。安全だってわかったら私もやるから」


他人事だと思って随分簡単に言ってくれる。


何かあっても被害に遭うのは俺じゃないかと、真治は顔をしかめたが、これをどうにかしなければ他の機能が一切使えない。


覚悟は出来ていなかったが、半ばやけくそ気味に渦の中に手を突っ込む。


「……別に何も起こらないですね」


そう言った時、指に硬い何かが触れた。


いや、それはまるで吸い付くように真治の手に握られて、真治もまた、それを抵抗なく受け入れたのだ。


グッと力を込めて光の渦の中からそれを引き抜くと……黒く、細長い棒状の物が姿を見せた。


『おめでとうございます高山真治様!  星5レアの打刀を獲得しました!』


スマホから、そんな音声が鳴り響いた。
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