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死神と荒獅子
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ふざけるな、ふざけるなと何度も唱えて、ステージに向かって駆け出した瞬間。
真治の頭上に影が落ちる。
どこから飛んだのか、黒い塊がまるで隕石のようにステージに飛来して、それがゆっくりと立ち上がる。
黒く、ツヤのあるライダースーツ。
そして頭を覆うフルフェイスのヘルメットにはドクロのマーク。
あれだけ騒がしかった会場は、それの登場により一転、水を打ったように静まり返ったのだった。
『……ドクロのヘルメットに、緑の識別カラー……ってことは、し、死神ぃっ!?』
「ご名答。本来なら他軍のバカには関わりたくないが……残念だな。私はこのような下劣極まりないことをするやつらは許せなくてな」
言うより早く、驚いているMCの男に駆け寄り、手に持っているトンファーという武器を振ってその頭部を弾き飛ばしたのだ。
あまりに速く、この場にいるほとんどの人がその動きを捉えることは出来なかっただろう。
だが、ほんの少しとはいえ、レベルが上がった真治の目には辛うじてその動きを捉えることが出来たのだった。
「は? 死神? そんなやつどこに……」
「どこを見ている変態マッチョ。私はここだ馬鹿め」
女の子を担ぐ男の背後に回り、思い切り股間を蹴り上げた死神。
そのあまりにも強烈な蹴りに、男は白目を向いて前のめりに倒れ込んだ。
真治の頭上に影が落ちる。
どこから飛んだのか、黒い塊がまるで隕石のようにステージに飛来して、それがゆっくりと立ち上がる。
黒く、ツヤのあるライダースーツ。
そして頭を覆うフルフェイスのヘルメットにはドクロのマーク。
あれだけ騒がしかった会場は、それの登場により一転、水を打ったように静まり返ったのだった。
『……ドクロのヘルメットに、緑の識別カラー……ってことは、し、死神ぃっ!?』
「ご名答。本来なら他軍のバカには関わりたくないが……残念だな。私はこのような下劣極まりないことをするやつらは許せなくてな」
言うより早く、驚いているMCの男に駆け寄り、手に持っているトンファーという武器を振ってその頭部を弾き飛ばしたのだ。
あまりに速く、この場にいるほとんどの人がその動きを捉えることは出来なかっただろう。
だが、ほんの少しとはいえ、レベルが上がった真治の目には辛うじてその動きを捉えることが出来たのだった。
「は? 死神? そんなやつどこに……」
「どこを見ている変態マッチョ。私はここだ馬鹿め」
女の子を担ぐ男の背後に回り、思い切り股間を蹴り上げた死神。
そのあまりにも強烈な蹴りに、男は白目を向いて前のめりに倒れ込んだ。
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