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西の地で

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三人を狙うポーンの背後。飛び上がった内藤が鎖分銅を投げて再び首に巻き付けた。


そしてそれを手繰るように短く持つと、振り子のようにスイングして、首を絞められて仰け反ったポーンの股を潜ったのだ。


「レディ達! タカピーのサポートを頼む! この中でこの化け物に勝てる可能性があるのはタカピーだけだ!」


股を潜って着地すると同時にそう言った内藤は、先程真治が日本刀を突き刺した傷口に鎌を差し込み固定した。


ポーンがもがけばもがくほど、腹の鎌がダメージを与える固定方法。


だが、武器を消さない為には触れ続けている必要があり、それは内藤にとっては危険な賭けだった。


ガードレールを踏み付けて飛び上がった真治が、日本刀を振り上げてポーンの頭部に迫る。


そして、空中でポーンと目が合い、刃を振り下ろした。


が、やはり今の真治の力では体毛に阻まれてしまう。


突くことも考えたが、頭部には体毛に加えて骨まであるからと弱気になってしまったのだ。


それなら、思い切り斬り付けようと。


「グゥアアアアウッ!」


空中にいる真治を喰らおうと、ポーンの口が迫る。


「そうはさせないっ!」


しかし、それを予期していたかのように三葉の鞭が伸び、また真治の脚に巻き付いて強引に移動をさせたのだ。
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