東京バベルブレイカー～殺戮都市バベル～

持つべき信念

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「ありゃ。随分派手にいかれたもんだね。総力戦でやられたわけ？　でも、少年の日本刀を折るくらい強いやつなんて……どこのどいつだい？」


「……恵梨香さんですよ。ここに連れて来る時にすれ違いからバトルになりまして」


それはそれで吹雪に驚きを与えたようで、思わず「えっ」という声が漏れたのがわかった。


「恵梨香か……というか少年、よく生きてたね」


「俺もそう思います」


吹雪の言葉から、いかに恵梨香が強いのか、そして真治に実力が付いているのかがわかる。


もちろん、運が良かったというのも多分にあるだろうが、それでも恵梨香と戦って生きているという事実が吹雪を驚かせたのだろう。


「じゃあとりあえず、恵梨香が起きるのと少年の日本刀が直るのを待つしかないね。総力戦前には直るだろうけど、場合によっちゃ総力戦が終わっちゃうかもしれないしね」


出来るなら早く西軍に行きたいと思っていたが、どうやらそうもいかないようで、真治は落ち着く為にソファに腰を下ろした。


PBMを取り出して確認するのは、元の世界でスマホを見るのと変わらない。


先の総力戦でかなりの人を倒したから、ソウルは合計54個になっている。


プレミアムガチャなら10回も引けて、さらに瞬間回復を使っても1回死ねるという数だった。