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持つべき信念
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「だってさ、今のはちょっとやばかったよ? 撃ち落としたのを感謝してほしいね」
「うっせーな。黙れよ梅。俺くらいの実力なら、こんなやつら一人で大丈夫だっての」
梅と呼んだ女性を見て首を横に振り、ポケットから手を出すと、身の丈をゆうに超える長さの剣を二毛は取り出したのだ。
自分に絶対の自信があるようで、こいつは強いと真治は肌で感じていた。
「なるほどね。『二毛大作』星4レアの武器、もう一人は『梅原真菜』こっちも星4レアか。こりゃ強いはずだわ」
すぐさまPBMを取り出して二人を調べた吹雪が、頭を掻きながら苦笑いを浮かべた。
一車線の道路、周囲はビルに囲まれている。大通りは高低差のあるビルが多かったが、路地に入ると同じような高さのビルが並んでいる。
比較的戦いやすい場所ではあるが、地の利は向こうにあると言わざるを得ない。
近接武器と遠距離武器の二人組。
両者同じ構成で、後は武器のレベル次第なのだが。
「俺が男を戦います。吹雪さんは女の方を!」
日本刀の柄を握り締めて、警戒しながら二毛に近付く。
「あらあら、どうしたの少年。最近やけに格好付けるじゃない? 捕まってる人がそんなに好きだとか?」
吹雪の妙な勘繰りに、真治に少し迷いが生じた。確かに奈央のことは好きなのだろうが、理沙に向ける想いとは違う気がしたから。
なぜ奈央さんを助けたいのか、仲間以外に理由がないのではないかと。
「うっせーな。黙れよ梅。俺くらいの実力なら、こんなやつら一人で大丈夫だっての」
梅と呼んだ女性を見て首を横に振り、ポケットから手を出すと、身の丈をゆうに超える長さの剣を二毛は取り出したのだ。
自分に絶対の自信があるようで、こいつは強いと真治は肌で感じていた。
「なるほどね。『二毛大作』星4レアの武器、もう一人は『梅原真菜』こっちも星4レアか。こりゃ強いはずだわ」
すぐさまPBMを取り出して二人を調べた吹雪が、頭を掻きながら苦笑いを浮かべた。
一車線の道路、周囲はビルに囲まれている。大通りは高低差のあるビルが多かったが、路地に入ると同じような高さのビルが並んでいる。
比較的戦いやすい場所ではあるが、地の利は向こうにあると言わざるを得ない。
近接武器と遠距離武器の二人組。
両者同じ構成で、後は武器のレベル次第なのだが。
「俺が男を戦います。吹雪さんは女の方を!」
日本刀の柄を握り締めて、警戒しながら二毛に近付く。
「あらあら、どうしたの少年。最近やけに格好付けるじゃない? 捕まってる人がそんなに好きだとか?」
吹雪の妙な勘繰りに、真治に少し迷いが生じた。確かに奈央のことは好きなのだろうが、理沙に向ける想いとは違う気がしたから。
なぜ奈央さんを助けたいのか、仲間以外に理由がないのではないかと。
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