352 / 682
持つべき信念
system_0352
しおりを挟む
「梅! タイプBだ!! 遅れんじゃねぇぞ!」
「わかってるから私に命令しないで!」
梅原の声が聞こえた。
重量のある大剣のせいか、それほど速くはない二毛の移動速度を見て、沼沢は鼻で笑って防御姿勢すら取ろうとしない。
そして、道を挟んだ隣のビルの上に陣取った梅原のボウガンからボルトが放たれたのだ。
だがそれは、沼沢に向かわずに、どういうわけか二毛との中間地点に向かって飛んでいる。
沼沢も梅原がいる方をチラリと見たが、当たらないと判断したのか、視線を二毛に戻した。
「誤射? 手元が狂ったのかね?」
雪子でさえ、その期待外れの攻撃に小さくため息をついたのだが。
「そらそらっ! アホが見るってか!!」
大剣に振り回されるように、遠い距離から突きを繰り出した二毛。
当然、沼沢には届かなかったが、それは直接攻撃をする攻撃ではなかったということを知る。
梅原の放ったボルトが、二毛の突き出した大剣に当たり、進行方向を変えたのだ。
勢いを殺さないように、微妙な角度調整をして刃の腹に当てたボルトは、沼沢の右足に直撃した。
「なにっ!?」
あまりに予想外の方向から攻撃を受けたせいか、沼沢が右足を気にして動きを止めた。
「オラッ! 俺の渾身の一撃を食らえやボケッ!」
突き出した大剣を力いっぱい横に振り、その反動で身体も回転させた二毛が、回転運動を縦方向に変えて、言葉通りの渾身の一撃を振り下ろした。
「わかってるから私に命令しないで!」
梅原の声が聞こえた。
重量のある大剣のせいか、それほど速くはない二毛の移動速度を見て、沼沢は鼻で笑って防御姿勢すら取ろうとしない。
そして、道を挟んだ隣のビルの上に陣取った梅原のボウガンからボルトが放たれたのだ。
だがそれは、沼沢に向かわずに、どういうわけか二毛との中間地点に向かって飛んでいる。
沼沢も梅原がいる方をチラリと見たが、当たらないと判断したのか、視線を二毛に戻した。
「誤射? 手元が狂ったのかね?」
雪子でさえ、その期待外れの攻撃に小さくため息をついたのだが。
「そらそらっ! アホが見るってか!!」
大剣に振り回されるように、遠い距離から突きを繰り出した二毛。
当然、沼沢には届かなかったが、それは直接攻撃をする攻撃ではなかったということを知る。
梅原の放ったボルトが、二毛の突き出した大剣に当たり、進行方向を変えたのだ。
勢いを殺さないように、微妙な角度調整をして刃の腹に当てたボルトは、沼沢の右足に直撃した。
「なにっ!?」
あまりに予想外の方向から攻撃を受けたせいか、沼沢が右足を気にして動きを止めた。
「オラッ! 俺の渾身の一撃を食らえやボケッ!」
突き出した大剣を力いっぱい横に振り、その反動で身体も回転させた二毛が、回転運動を縦方向に変えて、言葉通りの渾身の一撃を振り下ろした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる