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聞こえぬ死燕の足音
system_0439
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決闘が終わり、ソウルと賞金を手に入れる事が出来てソウルは3つ。
瞬間回復を使ってしまえばソウルが0になって、死ぬことが出来なくなってしまう。
もしもその状態で死ねば完全な死で、二度と復活出来ずに、そこで真治の人生は終わってしまう。
だが、このまま左腕だけで戦うのも厳しく
右腕がありさえすればどうにかなる状況も多々あるはずだ。
そう考えて、何度も迷いながら瞬間回復を選んだ。
不思議な感覚。
どこにもない肉体が、まるで腕の切断面から生えて来たかのように形作られ、数秒後には何事もなかったかのように右腕が再生したのだ。
違和感も異物感も何もなく、自分の腕だと思える。
「よし、じゃあコンビニに行こうか。お腹減っただろ?」
「う、うん……」
亜美の表情が優れない。
声も小さくて、怯えているかのようだが、それはそうだろう。
目の前で、人が真っ二つにされたのだから。
初めての総力戦で、真治もガタガタ震えているだけだったのだから、こんな小さな女の子ならばその恐怖は真治の比ではないだろう。
もう少し考えて、見ないように言ってから戦うべきだった反省しながら、真治は亜美の手を取って歩き出した。
瞬間回復を使ってしまえばソウルが0になって、死ぬことが出来なくなってしまう。
もしもその状態で死ねば完全な死で、二度と復活出来ずに、そこで真治の人生は終わってしまう。
だが、このまま左腕だけで戦うのも厳しく
右腕がありさえすればどうにかなる状況も多々あるはずだ。
そう考えて、何度も迷いながら瞬間回復を選んだ。
不思議な感覚。
どこにもない肉体が、まるで腕の切断面から生えて来たかのように形作られ、数秒後には何事もなかったかのように右腕が再生したのだ。
違和感も異物感も何もなく、自分の腕だと思える。
「よし、じゃあコンビニに行こうか。お腹減っただろ?」
「う、うん……」
亜美の表情が優れない。
声も小さくて、怯えているかのようだが、それはそうだろう。
目の前で、人が真っ二つにされたのだから。
初めての総力戦で、真治もガタガタ震えているだけだったのだから、こんな小さな女の子ならばその恐怖は真治の比ではないだろう。
もう少し考えて、見ないように言ってから戦うべきだった反省しながら、真治は亜美の手を取って歩き出した。
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