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襲い来る野獣
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久し振りに味わうビルを飛び回る疾走感。風が身体を撫でて、嫌な事を吹き飛ばしてくれるようだ。
そんな真治がやって来たのは、新崎が殺されたあのビルの前。
もう、ここでは公開処刑が行われていないようで、屋上から垂れるロープは切断されて、かなりの時間が経っているみたいだった。
結局、新崎が殺された時と何も変わってはいない。
強くなったと思っても、上には上がいて、それが大きな壁となって立ちはだかる。
真治は誰も守れていないのだと、力のなさを悔やむことしか出来ない。
感傷に浸っている暇はない。
コンビニに行って、弁当とバトルチケットを買いに行かなければと、真治は東の方に顔を向けた。
ここから少し東に行った所にあることを思い出し、よし行くかと気合いを入れて隣のビルへと飛んだ時。
誰かの音声が真治のPBMから流れたのだ。
ビルの屋上に着地して、一体誰だとポケットからPBMを取り出して首を傾げた。
「俺のPBMに通信が入るなんて、初めてじゃないか?」
雨が上がったばかりで、総力戦が始まるわけでもない。
今まで、他の人のPBMに通信が入ることはあっても自分のところには入ったことがなかったから、少しだけ心が踊っていた。
そんな真治がやって来たのは、新崎が殺されたあのビルの前。
もう、ここでは公開処刑が行われていないようで、屋上から垂れるロープは切断されて、かなりの時間が経っているみたいだった。
結局、新崎が殺された時と何も変わってはいない。
強くなったと思っても、上には上がいて、それが大きな壁となって立ちはだかる。
真治は誰も守れていないのだと、力のなさを悔やむことしか出来ない。
感傷に浸っている暇はない。
コンビニに行って、弁当とバトルチケットを買いに行かなければと、真治は東の方に顔を向けた。
ここから少し東に行った所にあることを思い出し、よし行くかと気合いを入れて隣のビルへと飛んだ時。
誰かの音声が真治のPBMから流れたのだ。
ビルの屋上に着地して、一体誰だとポケットからPBMを取り出して首を傾げた。
「俺のPBMに通信が入るなんて、初めてじゃないか?」
雨が上がったばかりで、総力戦が始まるわけでもない。
今まで、他の人のPBMに通信が入ることはあっても自分のところには入ったことがなかったから、少しだけ心が踊っていた。
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