598 / 682
狂い始める歯車
system_0598
しおりを挟む
「ちょっと! 何よその言い方! あんただってあの子に助けられた事があるでしょ!?」
どうやら仲間がいなくなったという話のようで、真治には関係のない話だと小さくため息をついた。
どこでもこんなやり取りはあって、新崎や奈央もこんな話をしていたのかと考えた真治は、少し寂しさを感じた。
二人はもういないのだから。
「冷静になれよ。考えてみたらおかしいだろ。あの日、どうして俺達は殺されたのに、あの子だけが殺されずに南軍から戻って来ることが出来たのか。きっと何か取り引きがあったんだよ」
「バカじゃないの!? 取り引きがあったなら、どうして瀕死になったのよ! あんた、あの子のことになるとムキになってさ! そんなに好きなら探しに行けば良いじゃない!どうせ私はキープでしょ! 理沙のおまけなんでしょ!?」
その言葉を聞いた瞬間、真治の心臓がドクンと激しい音を立てた。
どこかで見たことがあると思っていたが、理沙という名前を聞いて思い出したようだ。
この人達は南軍で出会った、理沙と一緒にいた人達だと。
理沙の話がもっと聞けるかと、窓に近付こうとしたが。
壁に立て掛けられていたスコップに身体が当たり、それが壁を擦るように音を立てながら地面に倒れたのだ。
どうやら仲間がいなくなったという話のようで、真治には関係のない話だと小さくため息をついた。
どこでもこんなやり取りはあって、新崎や奈央もこんな話をしていたのかと考えた真治は、少し寂しさを感じた。
二人はもういないのだから。
「冷静になれよ。考えてみたらおかしいだろ。あの日、どうして俺達は殺されたのに、あの子だけが殺されずに南軍から戻って来ることが出来たのか。きっと何か取り引きがあったんだよ」
「バカじゃないの!? 取り引きがあったなら、どうして瀕死になったのよ! あんた、あの子のことになるとムキになってさ! そんなに好きなら探しに行けば良いじゃない!どうせ私はキープでしょ! 理沙のおまけなんでしょ!?」
その言葉を聞いた瞬間、真治の心臓がドクンと激しい音を立てた。
どこかで見たことがあると思っていたが、理沙という名前を聞いて思い出したようだ。
この人達は南軍で出会った、理沙と一緒にいた人達だと。
理沙の話がもっと聞けるかと、窓に近付こうとしたが。
壁に立て掛けられていたスコップに身体が当たり、それが壁を擦るように音を立てながら地面に倒れたのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる