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狂い始める歯車
system_0623
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角度、速度、力、全て完璧な攻撃。
刃が香月の首に直撃したが……まるで蚊でも止まったかのように首を横に振って背後にいる真治を睨み付けた。
「痛いって言ってんじゃないのさ!! 何度言えばわかるんだい!?」
また攻撃が通らない。
硬さだけで言えば、ナイトの身体と良い勝負といったところか。
肩に手を伸ばし、真治の脚を掴もうとした香月の動きを察知して、肩を蹴り床に着地すると同時に日本刀を香月に向けた。
先程付けた傷も、自軍にいるせいで治りが早い。
今は首の後ろに僅かな傷があるだけのようだ。
侵攻よりも、完全に防衛に向けの特性というわけだ。
だからといって、真治が退く理由にはならなかった。
「どうした! 来いよ津堂! ビビッてるんじゃねぇぞ!!」
「減らず口を!」
黒井と津堂の声がデパートの中に響く。
どうやらあちらも戦い始めたみたいだ。
しばらくすれば、狩野達も入って来るだろう。
「何度でもやってやる……お前を殺すまで! 何度だって斬ってやる!! 理沙に詫びろ! お前達に利用されて消えて行った命に詫びろ!」
「弱い犬ほどよく吠えるってね。何度やったってお前程度じゃ私を殺せないよ!!」
香月が金棒を構えて駆け出した。
それよりも早く、真治が懐に飛び込んで日本刀を腹部に突き刺すが全くと言っていいほど刃が刺さらない。
慌てて引き抜き、腕、脚と斬り付ける連続攻撃を放つな、服と皮膚の表面が斬れるだけで、大したダメージを与えられていないというのがわかった。
刃が香月の首に直撃したが……まるで蚊でも止まったかのように首を横に振って背後にいる真治を睨み付けた。
「痛いって言ってんじゃないのさ!! 何度言えばわかるんだい!?」
また攻撃が通らない。
硬さだけで言えば、ナイトの身体と良い勝負といったところか。
肩に手を伸ばし、真治の脚を掴もうとした香月の動きを察知して、肩を蹴り床に着地すると同時に日本刀を香月に向けた。
先程付けた傷も、自軍にいるせいで治りが早い。
今は首の後ろに僅かな傷があるだけのようだ。
侵攻よりも、完全に防衛に向けの特性というわけだ。
だからといって、真治が退く理由にはならなかった。
「どうした! 来いよ津堂! ビビッてるんじゃねぇぞ!!」
「減らず口を!」
黒井と津堂の声がデパートの中に響く。
どうやらあちらも戦い始めたみたいだ。
しばらくすれば、狩野達も入って来るだろう。
「何度でもやってやる……お前を殺すまで! 何度だって斬ってやる!! 理沙に詫びろ! お前達に利用されて消えて行った命に詫びろ!」
「弱い犬ほどよく吠えるってね。何度やったってお前程度じゃ私を殺せないよ!!」
香月が金棒を構えて駆け出した。
それよりも早く、真治が懐に飛び込んで日本刀を腹部に突き刺すが全くと言っていいほど刃が刺さらない。
慌てて引き抜き、腕、脚と斬り付ける連続攻撃を放つな、服と皮膚の表面が斬れるだけで、大したダメージを与えられていないというのがわかった。
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