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狂い始める歯車
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辺りを見回して、PBMを探している真治に気付いたのか、狩野が部屋に入って来る。
「もしかしてこれを探してる? 津堂が使ってる机の上にあったけど」
そう言って差し出したのはPBM。
恵梨香の物かどうかはわからないが、本人の物ならば触れてみれば反応するはずだ。
「食べ物は、真冬に買いに行ってもらってるから少し待って」
既に美優と真冬には、狩野が指示を送っていたのだろう。
PBMを持って、恵梨香の腕を取ってみるが、手首から先がないのだと改めて気付く。
痩せて、下着もサイズが合わなくなってい状態で、よく生きていられたものだ。
「とりあえずこれに触ってみてください。反応すると良いけど……」
傷口の、どの切断面にも皮が張っている。
つまり、切断した後に、殺さないように通常回復をさせたという事だ。
触れさえすれば、この状態でもPBMは操作出来るはずだと、恵梨香の腕をPBMに触れさせると。
PBMに光が灯った。
「良かった……反応する」
これなら恵梨香を助けられると、PBMの画面を確認しながら、瞬間回復へと導く。
それにしても驚くべきは恵梨香の所持金である。
他人のPBMを初めて見た真治だったが、230万円ほど持ってるのを少し羨ましく見ていた。
「もしかしてこれを探してる? 津堂が使ってる机の上にあったけど」
そう言って差し出したのはPBM。
恵梨香の物かどうかはわからないが、本人の物ならば触れてみれば反応するはずだ。
「食べ物は、真冬に買いに行ってもらってるから少し待って」
既に美優と真冬には、狩野が指示を送っていたのだろう。
PBMを持って、恵梨香の腕を取ってみるが、手首から先がないのだと改めて気付く。
痩せて、下着もサイズが合わなくなってい状態で、よく生きていられたものだ。
「とりあえずこれに触ってみてください。反応すると良いけど……」
傷口の、どの切断面にも皮が張っている。
つまり、切断した後に、殺さないように通常回復をさせたという事だ。
触れさえすれば、この状態でもPBMは操作出来るはずだと、恵梨香の腕をPBMに触れさせると。
PBMに光が灯った。
「良かった……反応する」
これなら恵梨香を助けられると、PBMの画面を確認しながら、瞬間回復へと導く。
それにしても驚くべきは恵梨香の所持金である。
他人のPBMを初めて見た真治だったが、230万円ほど持ってるのを少し羨ましく見ていた。
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