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狂い始める歯車
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日本刀を構えて名鳥の出方を窺うが、それは真治だけでなく、黒井も恵梨香も同じようだ。
三対一。誰に攻撃を仕掛けるのかと、身構えたその時だった。
トン、トンッと、地面を軽く二回踏んだかと思うと、次の瞬間、真治に向かって槍が伸びたのだ。
速度は目で追えない程ではないが、目の前で急に槍がグンッと伸びたように感じ、日本刀の横を通り過ぎたと同時に、真治は身体を回転させて槍を回避しながら日本刀を振るった。
だが、その攻撃は読まれていたのか、振り抜いた日本刀の下を潜るように、名鳥はそれを回避したのだ。
そしてグッと腰を落として地面を踏み締めると、強く蹴って後方に飛んだ。
槍の石突きが、がら空きになった真治の脇腹に迫る。
「!? まずい!」
「させるかっ!!」
真治が危険を感じると同じタイミングで、恵梨香が槍に飛び蹴りを放った。
そして、身体を捻り、背中を向けている名鳥に、上方からトンファーを振り下ろしたのだ。
それを察知して、さすがに危機を感じたのか、名鳥はさらに地面を蹴り、恵梨香に身を預けるように体当たり。
腕の内側に入り込み、トンファーの一撃を回避した。
三対一。誰に攻撃を仕掛けるのかと、身構えたその時だった。
トン、トンッと、地面を軽く二回踏んだかと思うと、次の瞬間、真治に向かって槍が伸びたのだ。
速度は目で追えない程ではないが、目の前で急に槍がグンッと伸びたように感じ、日本刀の横を通り過ぎたと同時に、真治は身体を回転させて槍を回避しながら日本刀を振るった。
だが、その攻撃は読まれていたのか、振り抜いた日本刀の下を潜るように、名鳥はそれを回避したのだ。
そしてグッと腰を落として地面を踏み締めると、強く蹴って後方に飛んだ。
槍の石突きが、がら空きになった真治の脇腹に迫る。
「!? まずい!」
「させるかっ!!」
真治が危険を感じると同じタイミングで、恵梨香が槍に飛び蹴りを放った。
そして、身体を捻り、背中を向けている名鳥に、上方からトンファーを振り下ろしたのだ。
それを察知して、さすがに危機を感じたのか、名鳥はさらに地面を蹴り、恵梨香に身を預けるように体当たり。
腕の内側に入り込み、トンファーの一撃を回避した。
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