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狂い始める歯車
system_0664
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赤マントの三人は、言葉通り圧倒的な力を持っている。
この街のトップランカー達が手も足も出ないなど、真治にとっては悪夢でしかなかった。
それぞれが戦い始めるが、明らかに赤マント達に押されているのがわかる。
「ど、どうする。どうすればいいんだ……俺は」
恵梨香達と比べて戦闘経験が圧倒的に少ない真治では、この状況に対応出来ずに戸惑うだけ。
一瞬で戦う相手が切り替わり、その展開の早さに頭がついて行っていなかったのだ。
「おい、そこでボーッと突っ立ってるヒーロー! 迷ってる暇があるのか!? お前の加勢が1秒遅れただけで仲間が死ぬかもしれねぇんだぞ! こんな風にな!」
ぼんやりしている真治に苛立ったのか、夢咲が斧を振りかぶり、ナンシーと戦う恵梨香に向けて投げ付けた。
目の前の敵と戦うことに必死の恵梨香はそれに気付かずに。
「え、恵梨香さ……う、うわあああああっ!」
声を上げると同時に、真治は駆け出した。
間に合う可能性など全くない、遅すぎた行動。
高速で回転し、恵梨香に迫った夢咲の斧。
「な、何っ!?」
回避出来るはずもなく、防御も間に合わない中で、恵梨香は死を覚悟した。
助けてもらった直後だというのに、命を落とすことになるとはと悔やみながら。
この街のトップランカー達が手も足も出ないなど、真治にとっては悪夢でしかなかった。
それぞれが戦い始めるが、明らかに赤マント達に押されているのがわかる。
「ど、どうする。どうすればいいんだ……俺は」
恵梨香達と比べて戦闘経験が圧倒的に少ない真治では、この状況に対応出来ずに戸惑うだけ。
一瞬で戦う相手が切り替わり、その展開の早さに頭がついて行っていなかったのだ。
「おい、そこでボーッと突っ立ってるヒーロー! 迷ってる暇があるのか!? お前の加勢が1秒遅れただけで仲間が死ぬかもしれねぇんだぞ! こんな風にな!」
ぼんやりしている真治に苛立ったのか、夢咲が斧を振りかぶり、ナンシーと戦う恵梨香に向けて投げ付けた。
目の前の敵と戦うことに必死の恵梨香はそれに気付かずに。
「え、恵梨香さ……う、うわあああああっ!」
声を上げると同時に、真治は駆け出した。
間に合う可能性など全くない、遅すぎた行動。
高速で回転し、恵梨香に迫った夢咲の斧。
「な、何っ!?」
回避出来るはずもなく、防御も間に合わない中で、恵梨香は死を覚悟した。
助けてもらった直後だというのに、命を落とすことになるとはと悔やみながら。
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