こんなもんだろう

かぁくん

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二章14 心のとっさの嘘

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次の日

心と駿は保健室にいた。

駿「しーん。暇」
心「それ間違いない」
ひさこ「じゃあ授業行きなよー」
心「それはだるい」
駿「間違いない」
心「チョット飲み物買ってくるわー」
駿「あ、じゃあ俺のも買ってきて」
心「はー?じゃあ駿も来いよ」
駿「心さん!お願いします!」
心「えー?」
駿「よし!じゃあ俺メクソで」
心「わかったよ。じゃあ金」
駿「今ないから後で返します」
心「いつ?」
駿「来月!小遣い全部使っちゃった」
心「はー?お前さー」
駿「お願いします!」
心「まぁいいや。わかったよ」
駿「さすがです」
心「じゃあね」

心は外の自販機に向かった。

ひさこ「ねー、メクソって何?そんなジュースあるの?」
駿「ないよ。メロンクリームソーダ」
ひさこ「そんな呼び方してんの?やめなよ!汚い!」
駿「メロンクリームソーダって長いじゃん」
ひさこ「けどメクソって」

するとえみと春が保健室に来た。

春「駿!次の授業音楽だよ!あれ?心君は?」
駿「あー、ジュース買いに行った」
春「そうなんだ。まぁいいや、行くよ!」
駿「えー。だるいな」
春「昨日先生と約束したんでしょ」
駿「んー。分かった。心帰ってきたら行くわ」
春「絶対だよ!?待ってるからね!」
駿「わかったよ」
春「よし!OKじゃあ行こ。えみ」

その頃心は自販機につきジュースを買っていた。

心(なんだよ。メクソないじゃん。コーヒーでいいか)

すると人が来た。
そして心に話しかけてきた。

「君、ここで拾い物しなかった?」
心「え?してないっすけど」
「そっかー。ないと困るんだけどなー」
心「何落としたんっすか?」
「んー?ナイフ」

心(は!?ヤバい!こいつヤバい!)

心「知らないっす!じゃあ僕戻るんで!」
「あ。君名前は?」

心(ヤバい!)

心「あー。ゆうきです」

心はとっさに嘘をついた。
そして心は逃げるように学校に戻った。

心「駿買って来たよー」
駿「おう!ありがとー」
心「はい」

心は駿にコーヒーを渡した。

駿「おい!コーヒーじゃん!俺飲めないし!」
心「え?そうなの?」
駿「メクソって言ったじゃん」
心「メクソ売り切れだった」
駿「それなら普通ユメミだろ」
心「知らねぇよ。あ、金は払えよ」
駿「やだよ!飲めないのに金払えるか!」
心「ダメだよ。よろしく」
駿「マジかよー」
心「マジだよ」
駿「ひさこちゃんあげるよ」
ひさこ「いいよ。駿君飲んでみな」
駿「やだ」
ひさこ「たくっ」
駿「そういえば春が来て音楽の授業だから来いってー」
心「あ、そう」
駿「行く?」
心「じゃあ行くか」
ひさこ「えらい!行ってらっしゃい!」
駿「じゃあ行ってくる」
ひさこ「はーい」

心達は音楽室に向かう。

心「駿、自販機でやべー奴いた」
駿「なに?どんな奴?」

心が自販機でおきた事を言った。

駿「やば。心しばらく自販機行かない方がいいよ」
心「何で?」
駿「いや、次会ったらやばそうじゃん」
心「あー。そうかも」
駿「何かバスケ部の奴もナイフ持ってたし、ここらへんぶっそうだな」
心「そうだな。とりあえずえみちゃん達に言うのはやめとこ」
駿「何でよ?」
心「心配するでしょ」
駿「あー。そうかも。わかった」
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