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第一話 優しい先輩
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雪下誠は緊張していた。
「こちらはマコト・ユキシタ。例の異界から来た人だ。今日からこの冒険者ギルドの職員となる」
「よろしくお願いします!」
つい昨日異世界に転移してきたと思ったら、今日からギルドの事務員として働くことになったからだ。
マコトは前の世界でサラリーマンをしていた。勤めていた会社は結構ブラックで……マコトはいわゆる社畜だった。
長時間の勤務や上司の叱責に耐えかね、「線路に飛び込んで怪我すれば少しは眠れるかな」なんてバグった思考に頭が支配されるようになってきた頃のことだった。
それは冬の日の朝、休日出勤の途中だった。会社に着いたら働かなければならない。上司と顔を合わせなければならない。自然と足取りはゆっくりとなり、ふらふらと歩いている最中のことだった。
突然、目の前がひっくり返った。
目を開けると、漫画の中みたいな魔術師然としたローブを着た人たちがたくさんいて、「間違って転移させてきてしまった。だが元の世界に戻す方法はない、すまない」と謝られた。
なんでも勇者を召喚しようとしたら手違いでマコトも召喚してしまったのだそうだ。
彼らはマコトを無責任に放逐する代わりに公務員の仕事を斡旋したのだった。
それが冒険者ギルドの仕事だった。
(どこかに消えたいなんて思っていたからこんなことになってしまったのだろうか)
異世界に転移させられる直前、そんなことを考えていた気がする。
ある意味で望みは叶えられたわけだ。
ともかく、この職場では誰にも嫌われないように仕事を頑張らなければ!
マコトは決意を新たにしたのだった。
「では仕事を開始しよう。マコトくん、君のデスクはあそこだ」
「あ、はい。分かりました!」
マコトはハキハキと返事をして、デスクに腰掛けた。
デスクを指し示してくれた人はこのギルドのサブマスターらしい。
一番上のギルドマスターは忙しいのか、さっきマコトの紹介をしてくれた後すぐ執務室に去ってしまった。
ギルドは冒険者たちがたむろする受付スペースと、マコトのような事務員たちが作業をする事務スペースとで木製の壁で仕切られている。
壁の向こうからくぐもった喧噪が伝わってくる。たくさんの冒険者や依頼人が来ているんだろうなと感じ取れた。
「まずはこれの計算をしてくれるかな。計算が終わったら他の人にチェックをしてもらってくれ」
「はい!」
計算機もパソコンもない世界なので、計算は人力らしい。
渡された書類は冒険者から買い取った魔物の素材とその値段が記されていて、どうやら総額を計算すればいいようだ。
マコトが理解したらしいのを見て取って、サブマスターは自分のデスクへと戻っていった。
異世界転移した時に魔術師たちにこの世界の言語が理解できるようになる魔術をかけてもらった。だから読み書きも問題なくできる。
マコトは羽ペンを手に取って早速仕事を始めようとした。
「あ、あれ、インク壺がない……?」
デスクの上にはどこにもインク壺がなかった。
慌てて他の人のデスクを見てみると、どこのデスクにもインク壺はない。なのにみんなスラスラとペンを走らせているのだ。インク壺にペンをつける様子はない。
マコトも真似して紙にペンを走らせてみるが、何も書けない。
「えっ、え……っ」
何故自分だけがペンを使えないのだろう。
仕事が始まってるのに何もできない様子を誰かに見つかって、ペンが使えないんですと説明したら「馬鹿な言い訳をするな!」と怒鳴られる。そんな想像をしてマコトはパニックに陥りかけた。
「おや」
不意にかけられた声にビクリと肩が震えた。
「マコト、どうしたんだ? 何か困ってるのか?」
隣の席の人が話しかけてきたのだ。
「ラ……ラース、さん」
さっき紹介をされた時に職員さんの自己紹介を一通り受けた。その中で彼はラース・シュミットと名乗っていた。
ラースはその中でもマコトに近い年代の若い男だ。艶のある金髪に翡翠のような明るい緑色の瞳をしている。どちらかというとイケメンだと思う。
自己紹介の短い受け答えの中でも爽やかで陽気さが伝わってくる人だった。きっと要領も良くてみんなに好かれているんだろうな、と感じた。マコトにとってはどちらかというと苦手なタイプの人だ。
「え、えと、その」
マコトはパニックで頭の中が真っ白になった。
何故か僕だけペンが使えないんです、というただそれだけの言葉が出てこない。
「ん……? ああ!」
ラースはマコトが手にしているペンに目を留めた。
「もしかして異界人って魔力を持ってないのか? これじゃあペンが使えないな」
「え、あ……」
どうやらこの羽ペンは魔力をインク代わりにして使用するものだったらしい。
それを聞いたマコトは絶望のどん底に落とされる。それでは僕には簡単な書類仕事も何もできないじゃないか、と。
新しい職場では頑張ろうと思っていたのに、初日でクビになるのか。
目の前が真っ暗になりかけたその時。
「よし、それならオレが魔力を充填してやるよ!」
「あ……っ」
ラースがマコトの手の上からペンを握る。
彼の手が暖かい。手の平から何かが流れ込んでくるのを感じる、これが魔力なのだろうか。
やがて魔力の充填とやらが終わったのか、羽ペンがほのかに光る。
「これで使えるようになったぜ」
ニッと彼が白い歯を出して笑う。
「……っ」
思わずぼろりと涙が零れた。
それを見て彼は静かに慌て出す。
「おっ、おい、マコト大丈夫か!? オレなんかしちまったか!?」
「ち、違うんです、ラース……っ、さんが優し過ぎて……っ。前の職場では、こういう時怒鳴られるのが当たり前だったので……っ」
マコトは頑張って涙を引っ込めようとするが、自分の意思では嗚咽が止められない。
「異界って酷いとこだったんだな……」
途切れ途切れの言葉を聞いて彼の眉が下がったかと思うと、今度はパッと明るい笑顔になる。
「よーし、そういうことなら休憩室にでも移動しようぜ。落ち着くまで思いっきり泣けばいいさ!」
「え、でもお仕事始まったばかりなのに……」
「大丈夫大丈夫、さ行こう!」
彼はマコトの手を取って歩き出した。
顔を上げるギルド員は誰もいない。本当に誰も気にしていないみたいだ。
前の職場ではトイレに行く回数すらカウントされていたというのに。
職員がくつろぐための小部屋に着き、マコトはそこで長椅子に座らされた。
流石に始業直後だからか他に人はいない。
長椅子か何個か並び、見たことのない異世界の観葉植物が鉢植えに活けられているのが見えた。テーブルの上にはコップが複数個と、水差しがある。飲み物でも飲みながら寛ぐためだろう。
「大人なのに感情がコントロールできなくて僕は情けないです……。こんなことのためにラースさんの時間を使わせてしまって申し訳ないです」
「いやいや、マコトのおかげでオレもこうして堂々とサボれるし。そんなに気にすんなよ」
彼はニコリと笑う。
堂々とサボれるだなんて……僕が気にしないように言ってくれているのだろう、ラースさんは優しいな。マコトはそう捉えた。
彼は備え付けられたコップの一つを手に取って、水差しから液体を注いでいる。
水差しが淡く発光しているから、あれも魔力を必要とする類の道具なのだろうか。
「ほら、飲みな」
「ありがとうございます……!」
コップを受け取ると中身は温かい紅茶であることが分かった。
水差しは紅茶を出す魔術の道具なのかもしれない。
彼は彼自身の分も紅茶を注ぐとマコトの隣に腰掛けた。
ズズ……と紅茶を啜る音が休憩室に静かに響く。
「……あの」
涙が収まってきた頃、マコトは出し抜けに口を開いた。
「ラースさんのこと、先輩って呼んでもいいですか?」
「セン、パイ?」
彼はきょとんとした。
言葉を自動で翻訳する魔術を授けてもらったが、どうやら先輩後輩という概念はこの世界にはないらしい。存在しない単語は上手く訳せないのだ。
「あ、ええと、上司とかじゃなくても、自分より前から仕事をしている人のことを尊敬して先輩って呼ぶ習慣があるんです、僕の世界では。だから、その……」
「へえ、面白いな。いいぜ」
ラースは気のいい親切な人だった。
最初に苦手な人だとチラリとでも思ってしまったのが申し訳ない。
「よろしくお願いします、ラース先輩……!」
「ラース先輩、チェックよろしくお願いします!」
「どれどれ……おっ、計算ぜんぶ合ってるじゃねえか! すごいな、マコト!」
「えへへ」
休憩室から戻った後、マコトは仕事に精を出した。
ラースが魔力を充填してくれたから羽ペンも問題なくすらすらと書けた。
こうして勤務初日は大成功のうちに終わり、信頼できる先輩もできたのだった。
「こちらはマコト・ユキシタ。例の異界から来た人だ。今日からこの冒険者ギルドの職員となる」
「よろしくお願いします!」
つい昨日異世界に転移してきたと思ったら、今日からギルドの事務員として働くことになったからだ。
マコトは前の世界でサラリーマンをしていた。勤めていた会社は結構ブラックで……マコトはいわゆる社畜だった。
長時間の勤務や上司の叱責に耐えかね、「線路に飛び込んで怪我すれば少しは眠れるかな」なんてバグった思考に頭が支配されるようになってきた頃のことだった。
それは冬の日の朝、休日出勤の途中だった。会社に着いたら働かなければならない。上司と顔を合わせなければならない。自然と足取りはゆっくりとなり、ふらふらと歩いている最中のことだった。
突然、目の前がひっくり返った。
目を開けると、漫画の中みたいな魔術師然としたローブを着た人たちがたくさんいて、「間違って転移させてきてしまった。だが元の世界に戻す方法はない、すまない」と謝られた。
なんでも勇者を召喚しようとしたら手違いでマコトも召喚してしまったのだそうだ。
彼らはマコトを無責任に放逐する代わりに公務員の仕事を斡旋したのだった。
それが冒険者ギルドの仕事だった。
(どこかに消えたいなんて思っていたからこんなことになってしまったのだろうか)
異世界に転移させられる直前、そんなことを考えていた気がする。
ある意味で望みは叶えられたわけだ。
ともかく、この職場では誰にも嫌われないように仕事を頑張らなければ!
マコトは決意を新たにしたのだった。
「では仕事を開始しよう。マコトくん、君のデスクはあそこだ」
「あ、はい。分かりました!」
マコトはハキハキと返事をして、デスクに腰掛けた。
デスクを指し示してくれた人はこのギルドのサブマスターらしい。
一番上のギルドマスターは忙しいのか、さっきマコトの紹介をしてくれた後すぐ執務室に去ってしまった。
ギルドは冒険者たちがたむろする受付スペースと、マコトのような事務員たちが作業をする事務スペースとで木製の壁で仕切られている。
壁の向こうからくぐもった喧噪が伝わってくる。たくさんの冒険者や依頼人が来ているんだろうなと感じ取れた。
「まずはこれの計算をしてくれるかな。計算が終わったら他の人にチェックをしてもらってくれ」
「はい!」
計算機もパソコンもない世界なので、計算は人力らしい。
渡された書類は冒険者から買い取った魔物の素材とその値段が記されていて、どうやら総額を計算すればいいようだ。
マコトが理解したらしいのを見て取って、サブマスターは自分のデスクへと戻っていった。
異世界転移した時に魔術師たちにこの世界の言語が理解できるようになる魔術をかけてもらった。だから読み書きも問題なくできる。
マコトは羽ペンを手に取って早速仕事を始めようとした。
「あ、あれ、インク壺がない……?」
デスクの上にはどこにもインク壺がなかった。
慌てて他の人のデスクを見てみると、どこのデスクにもインク壺はない。なのにみんなスラスラとペンを走らせているのだ。インク壺にペンをつける様子はない。
マコトも真似して紙にペンを走らせてみるが、何も書けない。
「えっ、え……っ」
何故自分だけがペンを使えないのだろう。
仕事が始まってるのに何もできない様子を誰かに見つかって、ペンが使えないんですと説明したら「馬鹿な言い訳をするな!」と怒鳴られる。そんな想像をしてマコトはパニックに陥りかけた。
「おや」
不意にかけられた声にビクリと肩が震えた。
「マコト、どうしたんだ? 何か困ってるのか?」
隣の席の人が話しかけてきたのだ。
「ラ……ラース、さん」
さっき紹介をされた時に職員さんの自己紹介を一通り受けた。その中で彼はラース・シュミットと名乗っていた。
ラースはその中でもマコトに近い年代の若い男だ。艶のある金髪に翡翠のような明るい緑色の瞳をしている。どちらかというとイケメンだと思う。
自己紹介の短い受け答えの中でも爽やかで陽気さが伝わってくる人だった。きっと要領も良くてみんなに好かれているんだろうな、と感じた。マコトにとってはどちらかというと苦手なタイプの人だ。
「え、えと、その」
マコトはパニックで頭の中が真っ白になった。
何故か僕だけペンが使えないんです、というただそれだけの言葉が出てこない。
「ん……? ああ!」
ラースはマコトが手にしているペンに目を留めた。
「もしかして異界人って魔力を持ってないのか? これじゃあペンが使えないな」
「え、あ……」
どうやらこの羽ペンは魔力をインク代わりにして使用するものだったらしい。
それを聞いたマコトは絶望のどん底に落とされる。それでは僕には簡単な書類仕事も何もできないじゃないか、と。
新しい職場では頑張ろうと思っていたのに、初日でクビになるのか。
目の前が真っ暗になりかけたその時。
「よし、それならオレが魔力を充填してやるよ!」
「あ……っ」
ラースがマコトの手の上からペンを握る。
彼の手が暖かい。手の平から何かが流れ込んでくるのを感じる、これが魔力なのだろうか。
やがて魔力の充填とやらが終わったのか、羽ペンがほのかに光る。
「これで使えるようになったぜ」
ニッと彼が白い歯を出して笑う。
「……っ」
思わずぼろりと涙が零れた。
それを見て彼は静かに慌て出す。
「おっ、おい、マコト大丈夫か!? オレなんかしちまったか!?」
「ち、違うんです、ラース……っ、さんが優し過ぎて……っ。前の職場では、こういう時怒鳴られるのが当たり前だったので……っ」
マコトは頑張って涙を引っ込めようとするが、自分の意思では嗚咽が止められない。
「異界って酷いとこだったんだな……」
途切れ途切れの言葉を聞いて彼の眉が下がったかと思うと、今度はパッと明るい笑顔になる。
「よーし、そういうことなら休憩室にでも移動しようぜ。落ち着くまで思いっきり泣けばいいさ!」
「え、でもお仕事始まったばかりなのに……」
「大丈夫大丈夫、さ行こう!」
彼はマコトの手を取って歩き出した。
顔を上げるギルド員は誰もいない。本当に誰も気にしていないみたいだ。
前の職場ではトイレに行く回数すらカウントされていたというのに。
職員がくつろぐための小部屋に着き、マコトはそこで長椅子に座らされた。
流石に始業直後だからか他に人はいない。
長椅子か何個か並び、見たことのない異世界の観葉植物が鉢植えに活けられているのが見えた。テーブルの上にはコップが複数個と、水差しがある。飲み物でも飲みながら寛ぐためだろう。
「大人なのに感情がコントロールできなくて僕は情けないです……。こんなことのためにラースさんの時間を使わせてしまって申し訳ないです」
「いやいや、マコトのおかげでオレもこうして堂々とサボれるし。そんなに気にすんなよ」
彼はニコリと笑う。
堂々とサボれるだなんて……僕が気にしないように言ってくれているのだろう、ラースさんは優しいな。マコトはそう捉えた。
彼は備え付けられたコップの一つを手に取って、水差しから液体を注いでいる。
水差しが淡く発光しているから、あれも魔力を必要とする類の道具なのだろうか。
「ほら、飲みな」
「ありがとうございます……!」
コップを受け取ると中身は温かい紅茶であることが分かった。
水差しは紅茶を出す魔術の道具なのかもしれない。
彼は彼自身の分も紅茶を注ぐとマコトの隣に腰掛けた。
ズズ……と紅茶を啜る音が休憩室に静かに響く。
「……あの」
涙が収まってきた頃、マコトは出し抜けに口を開いた。
「ラースさんのこと、先輩って呼んでもいいですか?」
「セン、パイ?」
彼はきょとんとした。
言葉を自動で翻訳する魔術を授けてもらったが、どうやら先輩後輩という概念はこの世界にはないらしい。存在しない単語は上手く訳せないのだ。
「あ、ええと、上司とかじゃなくても、自分より前から仕事をしている人のことを尊敬して先輩って呼ぶ習慣があるんです、僕の世界では。だから、その……」
「へえ、面白いな。いいぜ」
ラースは気のいい親切な人だった。
最初に苦手な人だとチラリとでも思ってしまったのが申し訳ない。
「よろしくお願いします、ラース先輩……!」
「ラース先輩、チェックよろしくお願いします!」
「どれどれ……おっ、計算ぜんぶ合ってるじゃねえか! すごいな、マコト!」
「えへへ」
休憩室から戻った後、マコトは仕事に精を出した。
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