83 / 84
スピンオフ
番外編 イザイア視点 5
しおりを挟む
教会で働き始めた彼は目が見えないながら実に真面目に働いてくれた。
彼に一人で作業をさせる訳にはいかないので、彼に部屋の掃除などをしてもらう時はボクも一緒に掃除をする。
「フィルくん、その辺で大丈夫ですよ」
フィルくんが雑巾がけしてくれた床はすっかり綺麗になっている。目の見えない彼にそれで充分だと声をかけた。
「はいっ!」
顔を上げた彼にくすりと笑みが零れた。
彼の頬が汚れで黒くなっていたからだ。
「顔が汚れています。拭き取るのでちょっと顔を上げてもらえますか?」
「あ、はい」
彼が目を閉じて顎を上げる。
それが接吻を待つ乙女の顔のように見えて、ごくりと唾を嚥下した。
ふるふると首を振って雑念を追い払い、ハンカチで彼の顔を拭く。
「……」
顔を拭いても彼はそのままの姿勢だ。
「フィルくん、汚れは取れましたよ」
声をかけても姿勢は変わらない。
その代わり彼はおずおずと口を開いた。
「イザイアさんにお願いがあるんです」
「はい?」
珍しいことだった。
控えめな彼がボクにお願いとはいったい何だろう。
「あの……ほっぺじゃなくて、唇にキスをしてもらえませんか?」
「…………?」
ボクは……理性を試されているのか?
彼が何を言っているのか理解できなかった。
理解はできたが、自分の耳を疑った。もしや自分の欲望が都合よく彼の言葉を聞き間違えさせたのだろうかと。
「あ、あの、この間イザイアさんのキスが効かなかったのはもしかしたら頬っぺたにだったからかもしれません。唇にキスすれば、もしかしたら……」
二言目の彼の言葉に都合のいい聞き間違いでないことは分かった。
目を閉じたままの彼の頬は薄桃色に染まっている。
まるでフィルくんがボクに好意を抱いているかのようだ……いや、違う。そうじゃない。彼は危ういくらいに天然なのだ。
「フィルくん、大事なことを忘れていますよ。御伽噺の中でキスをして呪いが解ける時は、大抵それが真実の愛のキスであるときだけではないですか」
だからボクがキスをしても意味ないですよ、と言う。
これで彼も諦めてくれるだろう。
そう思ったのだが。
「少なくとも、僕はイザイアさんのことが好きです……! だから、キスをしてもらえませんか?」
ボクは今度こそ彼の口にした言葉に理解が及ばなかった。
……なに?
「え、あ……?」
狼狽えていると、彼の表情が曇る。
「……僕がイザイアさんのことを好きでも、イザイアさんは僕のことなんて何とも思っていないですよね。ごめんなさい忘れて下さい」
「待って下さい」
彼が踵を返して闇雲に走り出すのではないかと、咄嗟に彼の肩を掴む。
「決して何とも思っていないという訳では……」
何か彼を諦めさせる言葉を考えなければ、と思いあぐねて気が付く。
彼がボクのことを好いているというのならば、何の問題もないのでは?
ボクは神父として禁欲の誓いを守る気はさらさらない。
だとすればこの可愛らしい少年に愉しみを教えてあげるのもやぶさかではない……
「フィルくん。後悔しませんか?」
「はい?」
彼の耳元に囁きかける。
真っ赤な耳朶が食べてしまいたいほど愛らしい。
「どうせなら"すべて"試してみましょう。ボクたちは両想いなのですから」
「へ……?」
彼の華奢な腰に手を回す。「ひゃっ」と小さな悲鳴。
さて可愛い彼をどんな風に食べてしまおうかとほくそ笑んだその時だった。
「フィルーっ!! 目を治す方法が見つかったぞーっ!!」
教会の入口である礼拝堂の方から声が聞こえた。
誰かが入ってきたのだろう。
「目を治す方法が見つかったそうです、行きましょう!」
「は、はい……」
フィルくんの手を引き、礼拝堂へと急ぐ。
「フィルのことがあったから冒険者は誰もあのフロアを探索したがらなかったんだ。だが、絶対にあのフロアにフィルの目を治す手がかりがあるはずだと思って俺たちは協力を呼び掛けた。そしたらな……」
フィルくんが所属するパーティのリーダーが息せき切って説明する。
そしてパーティメンバーが革袋の中からあるものを取り出した。
それは小さな睡蓮の花だった。
「あの大蛇に毒液をかけられた他の魔物がこの花を食っていた。すると不調が治ったように見えた。フィルもこの花を食えば目が治るはずだ!」
「なるほど、隣国の神話か……!」
パーティリーダーの男の話にピンとくるものがあった。
「どういうことですか?」
フィルくんが不安そうに声のする方に顔を向けている。
ボクは己の信仰に疑問を持った折に一通りの宗教について調べた。その時に隣国の神話についても調べた。
「フィルくん、貴方にその目の呪い……いえ、穢れをかけたのは恐らく大蛇ではなかったのです。恐らくは大ミミズであったはずです」
そこまで言えば隣国出身のフィルくんならば分かるはずだ。
思った通り彼はハッとした顔をした。
「黄泉の国の穢れを撒き散らす大ミミズ……!」
「隣国の神話では黄泉の国には穢れを撒き散らす大ミミズがいると信じられている。その穢れを祓うには同じく黄泉の国に咲く仙人の花を食す必要がある。そういう逸話がありましたね」
天国のように美しい場所だと聞いたから大蛇のイメージが先行してしまった。
フィルくんのパーティメンバーも同じだったのだろう。まるで天国のようなフロアで巨大な長い魔物を見たから、咄嗟にそれがレイユン教の神話に出てくるような大蛇だと思ってしまった。
唯一隣国出身のフィルくんは真っ先に視界を塞がれたからその魔物の姿を見ることが出来なかった。それが事の真相である。
「しかし、何故ダンジョンに隣の国の神話にちなんだ魔物が……」
「それは分かりません。ともかく、これでフィルくんの目が治るかもしれないのだから試してみましょう」
何故突如として湧いて出てくるのか。
何故財宝が湧き出るのか。
すべてが謎に包まれたダンジョンに神話にちなんだ魔物が出現するという事実が何らかのヒントを指し示しているような気がした。
だが今はそんなことに思いを巡らしている場合ではない。
「ああ、そうだな。フィル、手を出してくれ」
フィルくんの差し出した手の平の上に小さな小さな睡蓮の花が乗せられる。
彼の手の平でも包み込めそうなほど小さな花だ。
「これを飲めばいいんですね」
「ああ」
彼は花を口の中に放り込み、ごくりと一飲みした。
そして……つっと彼の頬を一筋の涙が伝う。
「見える。見えます……っ。皆さんの顔が見えます……っ!」
かくして彼は視力を取り戻し、再び冒険者として働けるようになったのでした。めでたし、めでたし。
彼が視力を取り戻すのが、ボクが彼に手を出す前で良かったと胸を撫で下ろした。
自分のような腹黒神父がフィルくんのような純粋な少年の人生に絡むようなことがあってはいけない。
これまで通り、冒険者の一人と神父という関係性に戻るだけだ。
ボクは彼のために身を引くことを密かに決意した。
彼に一人で作業をさせる訳にはいかないので、彼に部屋の掃除などをしてもらう時はボクも一緒に掃除をする。
「フィルくん、その辺で大丈夫ですよ」
フィルくんが雑巾がけしてくれた床はすっかり綺麗になっている。目の見えない彼にそれで充分だと声をかけた。
「はいっ!」
顔を上げた彼にくすりと笑みが零れた。
彼の頬が汚れで黒くなっていたからだ。
「顔が汚れています。拭き取るのでちょっと顔を上げてもらえますか?」
「あ、はい」
彼が目を閉じて顎を上げる。
それが接吻を待つ乙女の顔のように見えて、ごくりと唾を嚥下した。
ふるふると首を振って雑念を追い払い、ハンカチで彼の顔を拭く。
「……」
顔を拭いても彼はそのままの姿勢だ。
「フィルくん、汚れは取れましたよ」
声をかけても姿勢は変わらない。
その代わり彼はおずおずと口を開いた。
「イザイアさんにお願いがあるんです」
「はい?」
珍しいことだった。
控えめな彼がボクにお願いとはいったい何だろう。
「あの……ほっぺじゃなくて、唇にキスをしてもらえませんか?」
「…………?」
ボクは……理性を試されているのか?
彼が何を言っているのか理解できなかった。
理解はできたが、自分の耳を疑った。もしや自分の欲望が都合よく彼の言葉を聞き間違えさせたのだろうかと。
「あ、あの、この間イザイアさんのキスが効かなかったのはもしかしたら頬っぺたにだったからかもしれません。唇にキスすれば、もしかしたら……」
二言目の彼の言葉に都合のいい聞き間違いでないことは分かった。
目を閉じたままの彼の頬は薄桃色に染まっている。
まるでフィルくんがボクに好意を抱いているかのようだ……いや、違う。そうじゃない。彼は危ういくらいに天然なのだ。
「フィルくん、大事なことを忘れていますよ。御伽噺の中でキスをして呪いが解ける時は、大抵それが真実の愛のキスであるときだけではないですか」
だからボクがキスをしても意味ないですよ、と言う。
これで彼も諦めてくれるだろう。
そう思ったのだが。
「少なくとも、僕はイザイアさんのことが好きです……! だから、キスをしてもらえませんか?」
ボクは今度こそ彼の口にした言葉に理解が及ばなかった。
……なに?
「え、あ……?」
狼狽えていると、彼の表情が曇る。
「……僕がイザイアさんのことを好きでも、イザイアさんは僕のことなんて何とも思っていないですよね。ごめんなさい忘れて下さい」
「待って下さい」
彼が踵を返して闇雲に走り出すのではないかと、咄嗟に彼の肩を掴む。
「決して何とも思っていないという訳では……」
何か彼を諦めさせる言葉を考えなければ、と思いあぐねて気が付く。
彼がボクのことを好いているというのならば、何の問題もないのでは?
ボクは神父として禁欲の誓いを守る気はさらさらない。
だとすればこの可愛らしい少年に愉しみを教えてあげるのもやぶさかではない……
「フィルくん。後悔しませんか?」
「はい?」
彼の耳元に囁きかける。
真っ赤な耳朶が食べてしまいたいほど愛らしい。
「どうせなら"すべて"試してみましょう。ボクたちは両想いなのですから」
「へ……?」
彼の華奢な腰に手を回す。「ひゃっ」と小さな悲鳴。
さて可愛い彼をどんな風に食べてしまおうかとほくそ笑んだその時だった。
「フィルーっ!! 目を治す方法が見つかったぞーっ!!」
教会の入口である礼拝堂の方から声が聞こえた。
誰かが入ってきたのだろう。
「目を治す方法が見つかったそうです、行きましょう!」
「は、はい……」
フィルくんの手を引き、礼拝堂へと急ぐ。
「フィルのことがあったから冒険者は誰もあのフロアを探索したがらなかったんだ。だが、絶対にあのフロアにフィルの目を治す手がかりがあるはずだと思って俺たちは協力を呼び掛けた。そしたらな……」
フィルくんが所属するパーティのリーダーが息せき切って説明する。
そしてパーティメンバーが革袋の中からあるものを取り出した。
それは小さな睡蓮の花だった。
「あの大蛇に毒液をかけられた他の魔物がこの花を食っていた。すると不調が治ったように見えた。フィルもこの花を食えば目が治るはずだ!」
「なるほど、隣国の神話か……!」
パーティリーダーの男の話にピンとくるものがあった。
「どういうことですか?」
フィルくんが不安そうに声のする方に顔を向けている。
ボクは己の信仰に疑問を持った折に一通りの宗教について調べた。その時に隣国の神話についても調べた。
「フィルくん、貴方にその目の呪い……いえ、穢れをかけたのは恐らく大蛇ではなかったのです。恐らくは大ミミズであったはずです」
そこまで言えば隣国出身のフィルくんならば分かるはずだ。
思った通り彼はハッとした顔をした。
「黄泉の国の穢れを撒き散らす大ミミズ……!」
「隣国の神話では黄泉の国には穢れを撒き散らす大ミミズがいると信じられている。その穢れを祓うには同じく黄泉の国に咲く仙人の花を食す必要がある。そういう逸話がありましたね」
天国のように美しい場所だと聞いたから大蛇のイメージが先行してしまった。
フィルくんのパーティメンバーも同じだったのだろう。まるで天国のようなフロアで巨大な長い魔物を見たから、咄嗟にそれがレイユン教の神話に出てくるような大蛇だと思ってしまった。
唯一隣国出身のフィルくんは真っ先に視界を塞がれたからその魔物の姿を見ることが出来なかった。それが事の真相である。
「しかし、何故ダンジョンに隣の国の神話にちなんだ魔物が……」
「それは分かりません。ともかく、これでフィルくんの目が治るかもしれないのだから試してみましょう」
何故突如として湧いて出てくるのか。
何故財宝が湧き出るのか。
すべてが謎に包まれたダンジョンに神話にちなんだ魔物が出現するという事実が何らかのヒントを指し示しているような気がした。
だが今はそんなことに思いを巡らしている場合ではない。
「ああ、そうだな。フィル、手を出してくれ」
フィルくんの差し出した手の平の上に小さな小さな睡蓮の花が乗せられる。
彼の手の平でも包み込めそうなほど小さな花だ。
「これを飲めばいいんですね」
「ああ」
彼は花を口の中に放り込み、ごくりと一飲みした。
そして……つっと彼の頬を一筋の涙が伝う。
「見える。見えます……っ。皆さんの顔が見えます……っ!」
かくして彼は視力を取り戻し、再び冒険者として働けるようになったのでした。めでたし、めでたし。
彼が視力を取り戻すのが、ボクが彼に手を出す前で良かったと胸を撫で下ろした。
自分のような腹黒神父がフィルくんのような純粋な少年の人生に絡むようなことがあってはいけない。
これまで通り、冒険者の一人と神父という関係性に戻るだけだ。
ボクは彼のために身を引くことを密かに決意した。
66
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる