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聖女と隠者と聖獣
辺境からはじまる 6
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ちょっと大事な話とミリアがナキに呼び出されたのは、その翌日のことだった。
呼び出していながら、本人は落ち着かないようにお茶がないとか言いだして立ち上がっていた。
既視感を覚える態度だ。伝えなければならないけど出来れば、回避したいという気持ちが透けている。
「座って」
「はい」
ミリアはすとんと大人しく座ったナキに目線を合わせる。彼はすぐに目をそらされて、あれ、クリス様がいないと言いだしている。
白でも、灰色でもない。真っ黒だ。
「今度は、なにをしたの?」
事後報告が多すぎてミリアはついにこう言ってしまった。
「今度はって」
「今度もがいい?」
「うっ。今回は何もしてないよ。ただ、ちょっと、僕のことで話をしなきゃいけないから。そろそろ知ってたほうがいいかなって」
僕ね、ミリアは心の中で呟いた。
ナキが、僕というときと俺というときの差があるとすれば、俺というほうが素そのままで本音で言っている時が多い。外と内を使い分けているというより、俺と言わないように気をつけているようだった。なにかを抑え込んでいるみたいに。
ミリアとしてはどちらでも構わないが、僕と言いだすほうがなにか隠されているかもしれないと含み置いたほうがいい。
相手のすべてを知るのは不可能であるし、それが幸せとも限らない。それにミリアも知らせないことはある。
「その、気がついてるかなぁって思うけど、ユークリッドとは同郷なんだ。すっごい遠いところになんでか来ちゃったのも一緒」
「そんなんじゃないかと思ってたわ」
「もしかして、結構前から、気がついてた?」
まさかそんなと言いだしようなナキにミリアは噴出しそうだった。
「雰囲気というか表情の作り方が似ているもの。あの、曖昧な笑みとか。それを隠したいなら他の人がいるところで二人で話すのは気をつけたほうがいいわ」
「え? なんで?」
「こちらでは使わない言い回しが多いもの」
そう言えばナキは絶句していた。考え込んでいるわけでもなく、止まってしまったようだ。ミリアの前で油断していたということもあるだろうが、そこまで意識していなかったのだろう。
ミリアは仕方ないなとそのまま待つことにした。いつもは合いの手を入れる白猫は不在で、余計な事を言えば事態は思わぬ方向に行きそうだからだ。
「言って、もっと早くに言って。あ、でも言われても……。なんかものすごく恥ずかしい。想像以上にバレバレだった」
幸いそんなに待つことなく、ナキは動き始めたが独り言なのかミリアに言っているのかわからない言葉が零れている。
思ったよりもダメージがあったらしい。この隙に他にも話を聞いてしまおうとミリアはなにを聞こうかと考えを巡らせた。
「他には?」
「珍しいスキルとか使えたり、変なものを呼び出したりする」
「知っているけど、それ言わなきゃいけなかった?」
ミリアは首を傾げた。
ナキの隠し事は推測を外れていない程度で安堵した。他にも何か出てくるかもしれないが、それほど突飛なものはなさそうだ。
「これも気がついているかもとは思ってたけど、察しが良くない?」
「最初からあまり隠す気なかったようだし、誰でも気がつかない? 一人で砦から人を出すなんて普通じゃないもの。あの人形だって、おかしいでしょ?」
「誰でも、じゃないかな。じゃあ、今までなんで聞かなかったの?」
「聞いたら、どこか行ってしまったでしょう? それは困るもの」
「クリス様は残しておいたよ。それなら困らなかったはずだけど」
そう指摘されてミリアは返答に迷った。ずっと気がつかないことにしていた。白猫がいれば、ミリアは生活上困ることはなかった。ナキを待たなくても良かったのだ。
なんだかんだ言いながらも半年くらいは白猫はミリアに付き合ってくれたはずだ。隙間に聖女の勧誘をして、それを建前にしてもっと長くいてくれるかもしれない。
「借りを作ったまま、恩を受けたままというわけにはいかないわ」
「普通は、わかったら逃げていくものなんだけどな」
やや暗い声にミリアは目を見張った。
「なぜ、逃げるの?」
「あ。聞かなかったことにして。ミリアはそんなことしないよね。わかってたはずなんだけど」
ナキは慌てたように取り繕っていた。失言であったらしい。ミリアとしては、当然、聞かなかったことにはしない。
「ナキ」
「はい」
「聞かせて?」
うぐっと一度黙って、ナキはため息をついた。
「この能力がよくわかってない頃に、ちょーっとだけやりすぎて、怖がらせたりしたことがあったんだ。何事もほどほどか、強いメンタルを持つかのどちらかがいいと学んだね」
ナキは軽く言っているが、ミリアにはその内容は聞き捨てならなかった。
「もしかして、ほかの誰か助けたときに、逃げられたの?」
「いや、まあ、そう言うこともあるよね。理解しがたいものってのは怖いから」
「まさか、暴言とか言われてないわよね?」
「……んー、忘れたなぁ」
ナキはとぼけた口調にミリアは黒だと判断した。
おそらくは、ちょっと、ではなく、やりすぎたんだろうがそれにしたって逃げるのも暴言を吐くのもアウトだろう。せめて青ざめた顔でも礼は言うべきだ。
「えっと、昔のことだよ」
そう言っているお人よしにミリアは逆に腹が立ってきた。言い返しもせずに黙って聞いてたりしたんだろう。さらに怖がらせて悪かったなんて今も思ってそうだ。
それでミリアを助けたりしたのが、奇跡のようだ。
暴言を吐かれたり、逃げられたりすることを含みおいてのことならば。
「お人よしにもほどがあるわ。とにかく! 私はその程度でいなくなったりしないわ。
ナキこそ、ミリアルドのことを聞いて、逃げ出しちゃうかもよ?」
ミリアはただの軽口のつもりだった。しかし、ナキの反応は芳しくない。
「……うーん。俺、正直言うとミリアルドは苦手」
「え?」
「話を聞いてると出来る美人で俺なんかが近寄っちゃダメな気がしてくる。遠くから眺めて美人だなとは思うだろうけど」
なんだか複雑な気分になる言われようだ。ミリアは思わずむっとした表情になってしまった。
確かに、ちょっとは変わったかもしれない。重荷もなく、平和そのものの日常でとげとげしさは必要ない。しかし、そこまで言われるほどに違っただろうか。
思い返せば知り合いに別人というほど違うと言われているのだから他人から見れば激変しているのかもしれないとは思う。だが、自覚はなかった。
「戻らないから安心していいわよ」
「時々出てきてるよ。まあ、慣れるようにする。どちらかというと俺自身の問題だし」
これで話はおしまいと言うように、ナキは立ち上がった。
「さて、準備の続きをしてくるよ。ミリアはちゃんとゆっくり休むように。旅の途中で倒れたらこまるからね」
ナキはミリアに釘を刺していった。
漠然と休むように言っても効果はないと学習したらしい。ミリアはなにかしてないと落ち着かないのだ。
追い立てられるように、色々なことを覚えてそれを実地で判断してきた。その日々は簡単には抜けない。自分で決めたこととはいえ、王城に行くのは気が重い。しかし、先延ばしはできない。
元王女であるジュリアが重い病に倒れたと知らされたのだ。手を尽くしたが、完全な回復は難しいだろうと言われていると。
呼び出していながら、本人は落ち着かないようにお茶がないとか言いだして立ち上がっていた。
既視感を覚える態度だ。伝えなければならないけど出来れば、回避したいという気持ちが透けている。
「座って」
「はい」
ミリアはすとんと大人しく座ったナキに目線を合わせる。彼はすぐに目をそらされて、あれ、クリス様がいないと言いだしている。
白でも、灰色でもない。真っ黒だ。
「今度は、なにをしたの?」
事後報告が多すぎてミリアはついにこう言ってしまった。
「今度はって」
「今度もがいい?」
「うっ。今回は何もしてないよ。ただ、ちょっと、僕のことで話をしなきゃいけないから。そろそろ知ってたほうがいいかなって」
僕ね、ミリアは心の中で呟いた。
ナキが、僕というときと俺というときの差があるとすれば、俺というほうが素そのままで本音で言っている時が多い。外と内を使い分けているというより、俺と言わないように気をつけているようだった。なにかを抑え込んでいるみたいに。
ミリアとしてはどちらでも構わないが、僕と言いだすほうがなにか隠されているかもしれないと含み置いたほうがいい。
相手のすべてを知るのは不可能であるし、それが幸せとも限らない。それにミリアも知らせないことはある。
「その、気がついてるかなぁって思うけど、ユークリッドとは同郷なんだ。すっごい遠いところになんでか来ちゃったのも一緒」
「そんなんじゃないかと思ってたわ」
「もしかして、結構前から、気がついてた?」
まさかそんなと言いだしようなナキにミリアは噴出しそうだった。
「雰囲気というか表情の作り方が似ているもの。あの、曖昧な笑みとか。それを隠したいなら他の人がいるところで二人で話すのは気をつけたほうがいいわ」
「え? なんで?」
「こちらでは使わない言い回しが多いもの」
そう言えばナキは絶句していた。考え込んでいるわけでもなく、止まってしまったようだ。ミリアの前で油断していたということもあるだろうが、そこまで意識していなかったのだろう。
ミリアは仕方ないなとそのまま待つことにした。いつもは合いの手を入れる白猫は不在で、余計な事を言えば事態は思わぬ方向に行きそうだからだ。
「言って、もっと早くに言って。あ、でも言われても……。なんかものすごく恥ずかしい。想像以上にバレバレだった」
幸いそんなに待つことなく、ナキは動き始めたが独り言なのかミリアに言っているのかわからない言葉が零れている。
思ったよりもダメージがあったらしい。この隙に他にも話を聞いてしまおうとミリアはなにを聞こうかと考えを巡らせた。
「他には?」
「珍しいスキルとか使えたり、変なものを呼び出したりする」
「知っているけど、それ言わなきゃいけなかった?」
ミリアは首を傾げた。
ナキの隠し事は推測を外れていない程度で安堵した。他にも何か出てくるかもしれないが、それほど突飛なものはなさそうだ。
「これも気がついているかもとは思ってたけど、察しが良くない?」
「最初からあまり隠す気なかったようだし、誰でも気がつかない? 一人で砦から人を出すなんて普通じゃないもの。あの人形だって、おかしいでしょ?」
「誰でも、じゃないかな。じゃあ、今までなんで聞かなかったの?」
「聞いたら、どこか行ってしまったでしょう? それは困るもの」
「クリス様は残しておいたよ。それなら困らなかったはずだけど」
そう指摘されてミリアは返答に迷った。ずっと気がつかないことにしていた。白猫がいれば、ミリアは生活上困ることはなかった。ナキを待たなくても良かったのだ。
なんだかんだ言いながらも半年くらいは白猫はミリアに付き合ってくれたはずだ。隙間に聖女の勧誘をして、それを建前にしてもっと長くいてくれるかもしれない。
「借りを作ったまま、恩を受けたままというわけにはいかないわ」
「普通は、わかったら逃げていくものなんだけどな」
やや暗い声にミリアは目を見張った。
「なぜ、逃げるの?」
「あ。聞かなかったことにして。ミリアはそんなことしないよね。わかってたはずなんだけど」
ナキは慌てたように取り繕っていた。失言であったらしい。ミリアとしては、当然、聞かなかったことにはしない。
「ナキ」
「はい」
「聞かせて?」
うぐっと一度黙って、ナキはため息をついた。
「この能力がよくわかってない頃に、ちょーっとだけやりすぎて、怖がらせたりしたことがあったんだ。何事もほどほどか、強いメンタルを持つかのどちらかがいいと学んだね」
ナキは軽く言っているが、ミリアにはその内容は聞き捨てならなかった。
「もしかして、ほかの誰か助けたときに、逃げられたの?」
「いや、まあ、そう言うこともあるよね。理解しがたいものってのは怖いから」
「まさか、暴言とか言われてないわよね?」
「……んー、忘れたなぁ」
ナキはとぼけた口調にミリアは黒だと判断した。
おそらくは、ちょっと、ではなく、やりすぎたんだろうがそれにしたって逃げるのも暴言を吐くのもアウトだろう。せめて青ざめた顔でも礼は言うべきだ。
「えっと、昔のことだよ」
そう言っているお人よしにミリアは逆に腹が立ってきた。言い返しもせずに黙って聞いてたりしたんだろう。さらに怖がらせて悪かったなんて今も思ってそうだ。
それでミリアを助けたりしたのが、奇跡のようだ。
暴言を吐かれたり、逃げられたりすることを含みおいてのことならば。
「お人よしにもほどがあるわ。とにかく! 私はその程度でいなくなったりしないわ。
ナキこそ、ミリアルドのことを聞いて、逃げ出しちゃうかもよ?」
ミリアはただの軽口のつもりだった。しかし、ナキの反応は芳しくない。
「……うーん。俺、正直言うとミリアルドは苦手」
「え?」
「話を聞いてると出来る美人で俺なんかが近寄っちゃダメな気がしてくる。遠くから眺めて美人だなとは思うだろうけど」
なんだか複雑な気分になる言われようだ。ミリアは思わずむっとした表情になってしまった。
確かに、ちょっとは変わったかもしれない。重荷もなく、平和そのものの日常でとげとげしさは必要ない。しかし、そこまで言われるほどに違っただろうか。
思い返せば知り合いに別人というほど違うと言われているのだから他人から見れば激変しているのかもしれないとは思う。だが、自覚はなかった。
「戻らないから安心していいわよ」
「時々出てきてるよ。まあ、慣れるようにする。どちらかというと俺自身の問題だし」
これで話はおしまいと言うように、ナキは立ち上がった。
「さて、準備の続きをしてくるよ。ミリアはちゃんとゆっくり休むように。旅の途中で倒れたらこまるからね」
ナキはミリアに釘を刺していった。
漠然と休むように言っても効果はないと学習したらしい。ミリアはなにかしてないと落ち着かないのだ。
追い立てられるように、色々なことを覚えてそれを実地で判断してきた。その日々は簡単には抜けない。自分で決めたこととはいえ、王城に行くのは気が重い。しかし、先延ばしはできない。
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